INTERVIEW : Tempalay
結成わずか1年にして〈FUJI ROCK“ROOKIE A GO-GO〉への出演を果たした、東京・埼玉を中心に活動する3ピース・バンド、Tempalay。西海岸を髣髴させるメロディーと脱力系サウンドを鳴らす東京インディ・シーン話題のネクスト・ブレーカーである彼らが、2015年9月28日(月)、OTOTOYの定期イベント〈オトトイのススメ!〉vol.3に出演を果たす。それを記念し、メンバーへのインタヴューを掲載。これを読んで少しでも気になった方は、ぜひ会場へ遊びにお越しいただくことをオススメします。本当にドキドキする1日になること、間違いなし!!
オトトイのススメ! vol.3
日時 : 2015年9月28日(月)@TSUTAYA o-nest
開場 : 18:30 / 開演 : 19:00
料金 : 前売 : 2,500円 / 当日 : 3,000円(1drink別)
出演 : 踊ってばかりの国 / おやすみホログラム × Have a Nice Day! / Tempalay
問い合わせ : o-nest
主催・企画制作 : オトトイ株式会社 / ATFIELD.inc.
連絡先 : ticket@ototoy.jp(担当 : 西澤)
OTOTOY先行実施中!!
タイトルを「オトトイのススメ! vol.3 先行予約希望」にしていただき、
本文に、お名前、電話番号、メールアドレス、希望予約枚数をご記入のうえ、
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綾斗の頭の中にある物をどれだけ僕たちが再現していくか
ーーバンド結成の経緯を聞かせていただけますか?
藤本夏樹(Dr)(以下、夏樹) : 僕以外の2人の歴史の方が長いよね。
小原綾斗(Gt&Vo)(以下、綾斗) : 最初は別のバンドを竹内と僕の2人で始めて、もう1人メタリカのTシャツを着たごっつい奴がパワードラムを叩いてたんですけど、すぐに解散してしまって。原因は僕がドラムに言い過ぎて、ゾンビーズとかサイケ・ミュージックにハマってから、そもそも彼は全然そういう音楽をやりたい人じゃなかったから耐えられなくなって辞めてしまったんです。その時に夏樹が前のバンドを辞めたことを知って。
ーー夏樹さんを誘った理由はどういうところですか?
綾斗&竹内祐也(Ba)(以下竹内) : イケメンだったから!
ーー一番大事なところですね(笑)。
夏樹 : そこかよ(笑)!
ーーコンセプトは聞きたいと思っていたのですが、やはりサイケ・ミュージックにハマったことがきっかけでしょうか? こんな音楽がやりたいっていう考えはありました?
綾斗 : ゾンビーズを聴いて、いわゆるサイケ・ポップって楽しそうだねって、やり始めたけど3人では無理やなってなって。その時に3人で出来るサイケってなんだろう? て考えていた時にアンノウン・モータル・オーケストラの「FFunny FFrends」っていう曲を聴いて、よしこれだ! パクろう!! って決めました。
夏樹 : 実際パクってないけどね(笑)。
綾斗 : それからUSインディっていうのにハマって、その辺のシーンが東京にもちょっとずつキテるって思って荒らしだしてる、って感じです。
ーーメンバーのバンドでの役回りは決まっていますか?
竹内 : 夏樹の担当はなんだろう?
綾斗 : ドラム、イケメン。
竹内 : 外交的な役割かな。
夏樹 : 祐也さんはブレイン!
ーーそれ言っておいたほうがいいですよ。
竹内 : うーん、でも言うほどそうでもないんだよね、結局(笑)。
綾斗 : でもライヴ以外でも、竹内のGOサインが出ないと動かないしさ、俺らはちょっとでも声かけられると「おー! やろうやろう!!」みたいな感じだけどストップかけてくれるのはいつも竹内ブレインじゃない?
ーーちなみに曲を書く時はどういう形で書いているんですか?
夏樹 : 完全に綾斗が持ってきて。基本、綾斗の頭の中にあるよね。
綾斗 : 最近やっとパソコンを買った(微笑み)。今まではボイスメモでアコギでリフも込みの、たまに口で「トクゥトクゥパーン!」とかドラムの疑音を入れて、丸々送って、スタジオでこういう情景、こういう景色って。
夏樹 : 情景とか多い、本当に。
竹内 : 綾斗の頭の中にある物をどれだけ僕たちが再現していくかっていう感じで曲になっていく。
綾斗 : つまりは3人とも音楽知識がない(笑)!
ーーでも、そういうの良いですよね。キーワードは景色で。
綾斗 : 「Have a nice days club」は大阪万博の当時の映像のイメージで、歌詞は違うけど。
竹内 : 元はね、昭和っぽいカクカクしたフィルムっぽい。
夏樹 : 入って来たばかりのカラーテレビみたいなあの感じ。
ーーその映像というか情景を曲にしたんですね?
綾斗 : まあ歌詞は全然違うけど。やっていく中で段々景色も変わっていきます。
ベッドルーム・ミュージックのような宅録感とかD.I.Y.なものをやりたい
ーーメロディと歌詞は先にどちらを作りますか?
綾斗 : メロディが先、歌詞は完全に後です。でもメロディと一緒に出来ている時もあって「Have a nice days club」はサビのメロディと同時に歌詞があったけど、基本は歌詞が後です。
ーーTempalayは歌詞が聞きとりやすいわけではないけど、聞くと頭から離れない印象的な歌詞だったりするので、どういう風に歌詞を作っているのか気になっていました。やはり歌詞は自分の中の情景や景色をだすためのフォーカスとして使うのでしょうか?
綾斗 : う〜ん、曲によるかな… わかんない(笑)。
竹内 : 前に綾斗が言っていたのは、歌詞に意味はあるけどメッセージは別にないって言ってたね、それが全曲かはわからないけど。
綾斗 : メッセージがあったとしても読みとられないようにしてる。
ーー洋楽的な感じですね、意味が前にあるというより意味が後から乗っかってくるような。
綾斗 : 説明文にはしたくない。映画とかでも全部そうだけど、日本の物って説明的なのが多くてすごく嫌い。
ーーたしかに日本のものは説明的で余白がないかもしれないですね。あえて余白を作ることで人が勝手に想像するスペースを作るということでしょうか?
綾斗 : 僕は「ふたり」とか「家」とかよく言うんだけど、それは一種の比喩であったり。
夏樹 : 歌詞を全部ずっとよく見ると綾斗節ってあるよね。まとめて歌詞を見てたら何か感じるかもしれない。
竹内 : 今回は初めて歌詞カードも付いてるし。
ーー今回は音録りからミックスまで全部自分たちでやっているんですね?
綾斗 : それも、そもそもはUSインディっていうのは自分達の家で音を録ってローファイというか、ベッドルーム・ミュージックのような宅録感とかD.I.Y.なものをやりたくて、Tempalayではその為に一からLogicも勉強してレコーディングもやっているんです。
竹内 : 本当にTempalayから独学して全部始めたよね。
ーーでは今回のレコーディングでこだわった部分はなんでしょうか?
竹内 : かっこいいと思うのは、その土地からそのまま出ているというか。自分たちがやってきているバックボーンやD.I.Y.感をそのまま出したいなと思いました。
ーー場所的な風土をだしたいということですね、音的なこだわりはどうですか?
竹内 : 音はすごく迷ったけど、今回初めての全国リリースでもっと聴きやすいものにするべきか、メンバーとも相談して、でも結局自分達らしくやりたいよねって事になって、こういうのをやりたいっていう内から出てくるものをそのまま出したかった感じですね。あまり他と比べるのではなく。
ーーそれが、あの音作りになっているんですね。音はハイの出かたとかかなり綺麗ですね。その辺はヴォーカルに寄せて考えているのかなと思ったのですが、どうですか?
竹内 : それはありますね、そのためにマイクも変えたし。
夏樹 : 俺らの場合、アコギと歌でも良い曲になると思うから逆に面白いことをどんどんやって遊んでやろうみたいのはあるよね。
ーーこの作品にはそれが詰め込まれているということですね?
竹内 : それが自分たちで全部やっている強みで、スタジオに入るとなると時間も限られていて、アイデアもその時間内でしか出せないけど、今回はちょっと時間の制限はあったけど、自分たちでやってる分、自分たちの時間で無限にアイデアは出せるというか。
ーーではこの作品はいつも通りというか、Tempalayの自然なものを詰め込んだ感じでしょうか?
夏樹 : 着いてから「レコーディングにする? 練習にする? じゃあ、今日は録るか」みたいな感じでやってたし(笑)
竹内 : 音に関して言えば、とにかくかっこいいものをやろうって。
ーー作品名は「Instant Hawaii」だけど、Tempalayをそのままぶちこんでしまおうということでしょうか?
竹内 : 実際にタイトルも「Tempalay」にしようかっていう案もあったしね(笑)。
綾斗 : EPで!
次は半歩先に行ったものを作りたいと思います
ーーそれは早いですね(笑)では結成1年でフジロックに出演して、CDデビューも決まってという、かなりのスピードでバンドが進んでいるように見えますけど、その事自体はどのように受け止めていますか?
綾斗 : ヤッター! ラッキー! って感じ(笑)。
ーー色んなものが乗っかっていると思いますが、流れがTempalayの方に向いてきているとは思いますか?
綾斗 : 実感はないです。実感ないけど、でも友達がめっちゃ増えて。
夏樹 : それは実感ある(笑)
綾斗 : Orca Shoreもそうだし、彼らとはめっちゃ仲良いです。マジで一緒に売れたい。
ーーでは自分達の今の世代のことはどう思いますか?
綾斗 : 最高でしょ。最高に面白いバンドが一杯。
ーーTempalayはよく他のバンドのライヴでフロアで踊っていたりするけど、同じ世代で共感出来るバンドは上げられますか?
綾斗 : うーん… それはないな…。
夏樹 : みんな共感はしてるけど(笑)。
竹内 : そうなると選んじゃうからね。
綾斗 : そういえば、このあいだ竹内とも話たんだけど、界隈で自分達に近いバンドって誰だろうなって話になって、でも誰も思い浮かばなかった。自分達で自分達の事をよくわかってないっていう(笑)。
ーーイベントのブッキングを見ていてどんな所に入ってもTempalayは際立つのが凄いなと思います。だから色んな所に呼ばれて友達も増えていくんじゃないでしょうか?
夏樹 : でも同世代はそういうバンドは今多いと思う。みんな色んなところで色んなバンドをやってるし… TENDOUJIは好きだけど。
綾斗 : TENDOUJIかっこいいよね。
夏樹 : でも俺らがTENDOUJIに似てるわけではないじゃん?
綾斗 : 意識してるバンドはいないです。でも常々自分の周りの人間には本当に影響されている。
ーー最後に今後のバンドの展開を教えていただけますか?
竹内 : 2015年7月時点のTempalayは今回のEPで録れたと思うので、次は半歩先に行ったものを作りたいと思います。前に皆で話していたのは、半歩先にいくと周りには違和感が出てきて、でもずっとそういう違和感があるバンドだったらいいなと。
夏樹 : 同世代は、次の作品でドンドン新しいことやっていくと思うし、みんな仲は良いけど多分そこで固まるつもりもないと思う。
綾斗 : とりあえず、またフジロックに出たいです。本当に最高だったから。あと今後の目標はもっと友達を増やすこと(笑)。
インタヴュー : 山本生(LIVE connection) / 文 : 菅友和(P-VINE)
TempalayがOTOTOYのイベントに出演!!
オトトイのススメ! vol.3
日時 : 2015年9月28日(月)@TSUTAYA o-nest
開場 : 18:30 / 開演 : 19:00
料金 : 前売 : 2,500円 / 当日 : 3,000円(1drink別)
出演 : 踊ってばかりの国 / おやすみホログラム × Have a Nice Day! / Tempalay
問い合わせ : o-nest
主催・企画制作 : オトトイ株式会社 / ATFIELD.inc.
連絡先 : ticket@ototoy.jp(担当 : 西澤)
OTOTOY先行実施中!!
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