目まぐるしく変化を遂げる現行サイケデリアを体感せよ! ——アニコレのメロディー・メイカー、パンダ・ベアによる最新ソロ作を配信
アニマル・コレクティヴの創始者として、強烈なキャラクターのサウンドで世界的に影響を与え続けているノア・レノックスことパンダ・ベア。ダフト・パンクの作品にヴォーカルとして参加するなど、常に話題が絶えない彼が、5枚目のソロ・アルバム『Panda Bear Meets The Grim Reaper』をリリース! “パンダ・ベア、死神に出会う”というなんとも意味深、そして彼らしいタイトルの作品から聴こえてくるのは、前作から決してぶれることのない、しかも洗練された音像で紡がれたドリーミー・ポップス。現行のサイケデリック・サウンドのオリジネーターとも言える彼の最新作をぜひ!
また、今回この『Panda Bear Meets The Grim Reaper (Bonus Mr Noah EP Edition)』をご購入いただいた方の中から、抽選で5名様にパンダ・ベアのオリジナル・ポスターをプレゼント! 詳しくは下記詳細をご覧ください。
Panda Bear / Panda Bear Meets The Grim Reaper (Bonus Mr Noah EP Edition)
【配信価格】
ALAC / FLAC / WAV(16bit/44.1kHz) / aac / mp3 : 単曲 205円 アルバム1,851円(各税込)
【Track List】
01. Sequential Circuits / 02. Mr Noah / 03. Davy Jones' Locker / 04. Crosswords / 05. Butcher Baker Candlestick Maker / 06. Boys Latin / 07. Come To Your Senses / 08. Tropic Of Cancer / 09. Shadow Of The Colossus / 10. Lonely Wanderer / 11. Principe Real / 12. Selfish Gene / 13. Acid Wash
Mr Noah EP(Bonus)
01. Mr Noah / 02. Faces In The Crowd / 03. Untying The Knot / 04. This Side Of Paradise
パンダ・ベア・オリジナル・ポスター プレゼント・コーナー
2015年1月7日(水)0時〜1月28日(水)23時59分まで、『Panda Bear Meets The Grim Reaper (Bonus Mr Noah EP Edition)』をご購入いただいた方の中から、抽選で5名様にオリジナル・ポスターをプレゼント!
応募方法 :
題名に、「パンダ・ベア・オリジナル・ポスター プレゼント係」、本文にお名前(フリガナ) 、ご住所、ご希望の賞品を明記の上、info@ototoy.jpまでメールにてご応募ください。
応募締切 : 2015年1月28日(水)23時59分
注意事項 :
※ご応募は『Panda Bear Meets The Grim Reaper (Bonus Mr Noah EP Edition)』をご購入いただいた方に限ります。
※当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※発送は日本国内に限らせていただきます。
見えてくるのは幾何学模様のサイケデリック
アニコレことアニマル・コレクティブの中心人物であるパンダ・ベア=ノア・レノックスの3年ぶり5枚目となるアルバム『パンダ・ベア・ミーツ・ザ・グリム・リーパー』は反復と変化を繰り返しながら聴く人を渦巻くサイケデリックの世界に連れて行く。『パンダ・ベア・ミーツ・ザ・グリム・リーパー』= “バンダ・ベア、死神(グリム・リーパー)に出会う”というタイトルについてノア・レノックスはこう説明している。「必ずしも絶対的な死を意味している訳ではなく、何かの終わり、そして願わくば何か別のものの始まり。そういう変化を示しているんだ」。2007年の『パーソン・ピッチ』で果てのないサンプリングの海を漂流し、2010年の『トムボーイ』では気づけばメロディーという道の上にしっかりと足を付けていた。そして今作、私たちは地に足を付け歩き出すが、どこまで進めど変わらない景色、やっと抜け出せたと思えばそこはまた別の世界。今作で私たちが見るのは終わりと始まり、変化を繰り返す輪廻転生の世界だ。同じ円を描きながら、徐々に変化していくそれはまるで渦巻き。そしてそれは複雑に折り重なり、見えてくるのは幾何学模様のサイケデリックだ。
何を説明するより先行でデジタル配信されていた、リード・シングルの「Mr.Noar」のPVを観てもらうのが一番早い。渦を描くような撮影の仕方や同じ場面を繰り返しながら展開していく映像、楽曲にしても何度も繰り返されるメロディー、重なりあい反復されるコーラス、サイケデリックな音のテクスチャーなど、まさにパンダ・ベアの真骨頂と呼べる作品だ。プロデュースは前作に続き、スペースメン3のソニックブーム。曲の構造的には『パーソンピッチ』のようなサンプリング主体で、前作のミニマルな作品から一転、ビート感を感じられるカラフルな作品になっている。メロディ・メイカーとしての才能も存分に発揮し、彼独特の奇妙でポップなメロディーは中毒性抜群だ。編み目の様に張り巡らされた音とメロディが絶妙に溶け合い、聴けば聴くほどにその魅力は広がっていく。
ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ』、ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』に始まり、60sから脈々と続くサイケ・ポップという世界でパンダ・ベアと出会った私たちは、変わり続ける終わりのないサイケデリックの世界から抜け出せず、ただただ彼の作り出す道に沿って歩いていく。けれどそれも悪くないかなと思えてしまう 。(text by 吉野敬一郎)
RECOMMEND
アリエル・ピンクス・ホーンテッド・グラフィティとして活躍を経て、リリースされたアリエル・ピンクによるソロ名義での初アルバム。聴き手が困惑してしまうほどに振れ幅の広いアレンジに見え隠れするポップ・センスは今作も健在。詩世界も、「恋の物語」や「グリム童話」、はたまた「殺人」と、ヴァラエティーに富んだ彼らしい世界感を覗きこんでみてほしい。
NEW HOUSE / Kaleidoscopic Anima(24bit/44.1kHz)
アニマル・コレクティヴ直系のサウンドと、独自のオリエンタルなメロディーを展開する国産バンド、NEW HOUSEのセカンド・アルバム。マスタリングにはアニマル・コレクティヴやオーウェン・パレットなどの作品も手掛けるエンジニア、アラン・ドーチェスを起用するなど、国内シーンをもゆうに越えるボーダレスな作品となった。
Avey Tare's Slasher Flicks / Enter The Slasher House
アニコレの盟友である、エイヴィ・テアの新バンド、エイヴィ・テアズ・スラッシャー・フリックスの初作品。メンバーは、ダーティ・プロジェクターズのエンジェル・デラドゥーリアン、ポニーテイルやボアダムスで活躍するジェレミー・ハイマンなど、まさにUSインディーを凝縮したような顔ぶれ。エイヴィ・テアらしいポップで奇抜なセンス、そしてあらゆる楽器を用いた独特のグルーヴがこの作品から溢れている。
PROFILE
パンダ・ベア
米NYを拠点に活動する人気音楽ユニット、アニマル・コレクティヴの創始者パンダ・ベアことノア・レノックス。アニマル・コレクティヴとして現在までに9枚のスタジオ・アルバムを発表、パンダ・ベアとしては今までに4枚のソロ・アルバムを発表。ソロ・サード・アルバム『パーソン・ピッチ』(07年)は米有力サイト、ピッチフォークの年間ベスト・アルバム第1位を獲得等、ソロ・アーティストとしても絶対的な評価を得ている。