2015/02/04 20:24

高橋健太郎のOTO-TOY-LAB ――ハイレゾ/PCオーディオ研究室――

【第5回】KORG「AudioGate3」+「DS-DAC-100」

AudioGate3とDS-DAC-100

ハイレゾの音源をPCで再生するのに、読者のみなさんはどんなソフトウェアを使っているだろうか? PCオーディオにまつわる悩みの種のひとつが、この再生ソフトウェアの選択だ。その難しさがハイレゾの普及を妨げているのではないか、と思えることも多い。

PCでの音楽再生のソフトウェアで、圧倒的なシェアを誇るのはアップルのiTunesソフトウェアだろう。そして、現在はiTunesでもハイレゾのファイルを再生することができる。24bit / 192kHzのWAVファイルも再生可能だし、そこから24bit / 192kHzのALAC(Apple Lossless Audio Codec)のファイルを作って、再生することもできる。ただ、iTunesはFLACあるいはDSDには対応していないので、FLACやDSDを再生するには、他のソフトウェアを考えねばならない。

また、ハイレゾのWAVやALACはUSB DACなどをiTunesとともに使って再生する場合、iTunesには各種設定のコントロール機能がないので、PC自体の設定を確認して行う必要がある。筆者の場合はプラットフォームがMACなので、AUDIO MIDI設定というソフトウェアを立ち上げて、ビットデプスとサンプリングレートを設定しておく必要がある。このAUDIO MIDI設定上で、出力の設定が16bit / 44.1kHzになっていたら、iTunes上で24bit / 192kHzを再生している状態でも、PCからは16bit / 44.1kHzにダウンコンバートして出力されているので要注意だ。

ついにフル・ヴァージョンがリリース――AudioGate3

こうしたiTunesソフトウェアの限界ゆえに、僕は、ハイレゾのPCMやDSDの再生には他のソフトウェアを使っている。以前にも書いたことがあるが、Mac用のシェアウェアであるAudirvana PlusやFidelia、コルグのAudioGateなどだ。これらのソフトウェアにも一長一短があり、場合によって使いわけてきたというのが実情だったが、今年に入って、コルグのAudioGateがヴァージョン2からヴァージョン3に進化した。当初は、プレイヤーとしての機能に限定したライト・ヴァージョンのみのリリースだったが、5月に発表されたヴァージョン3.0.2では、AudioGate2に搭載されていた編集機能も加えられ、フルスペックの仕様になった。そこで今回は、そのAudioGate3の実力をじっくり検証してみることにした。

AudioGateの歴史は2006年に遡り、コルグが同社のDSDレコーダーであるMR-1、MR-1000をリリースした際に、付属のソフトウェアとして開発したことにはじまっている。2009年にAudioGate2にヴァージョンアップ。僕の場合は2010年頃からコルグMR-2000Sをマスター・レコーダーとして使用するようになったので、AudioGate2を日常的に使うようになった。

AudioGate2は非常に優れたソフトウェアで、当時としては画期的な機能を備えていたし、現在でもスタジオ作業には欠かすことができないツールと言っていい。なにしろ、MP3、AAC、WAV、AIFF、FLAC、ALAC、そして各種のDSDファイルまで、広範なフォーマットのオーディオ・ファイルを再生してくれる。さらに、コンバート機能があり、読み込んだオーディオ・ファイルを任意のビットデプス、サンプリングレートのWAV、AIFF、FLAC、ALAC、DSDなどで書き出してくれる。このフォーマット・コンバートは音質的にも信頼できるもので、スタジオ作業の様々な場面で役立っている。

OTOTOYのDSD配信を支えたAudioGate

2010年の秋に、OTOTOYでは「サウンド & レコーディング・マガジン」とのコラボレーションで、DSDでの音楽配信を始めたが、この時にも非常に重要な役割を果たしたのが、AudioGate2だった。というのも、DSDでの音楽配信を始めるといっても、多くの人はその再生環境を持っていない。当時はコルグのMRシリーズぐらいしか、一般のリスナーが手の届くDSDの再生機器はなかったからだ。

ただし、そのMRシリーズに付属するAudioGate2を使えば、ネイティヴ再生ではなく、PCMに変換しての再生にはなるが、PC上でもDSDファイルを再生して聴くことは可能だった。もちろん、DSDをWAVなどの他のフォーマットにコンバートして聴くことも可能になる。さらに、AudioGate2にはDSDディスクを書き出す機能も備わっていた。DSDディスクというのは、DSDファイルを書き込んだDVD-Rの形式で、DSDディスクに対応したSACDプレイヤーを使えば、それをSACDのように再生することができる。

OTOTOY〜「サウンド & レコーディング・マガジン」のDSD配信の第一弾である清水靖晃+渋谷慶一郎のアルバム『FELT』のリリースを目前に控えた2010年の初夏、僕とサンレコ編集長の国崎晋さんは渋谷のパブで、こんな素晴らしいソフトウェアがあるのに… という話をしていた。コルグのMRシリーズの付属ソフトウェアであるAudioGate2をフリーウェアとして一般に解放はできないのだろうか? そうすれば、DSDの間口は大きく広がる。コルグの商品戦略においても、それはプラスになるはずだ。

レーベル Sound & Recording  発売日 2010/08/12

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※ 曲番をクリックすると試聴できます。

コルグにそう働きかけたところ『FELT』のリリースには間に合わなかったものの、2010年11月、AudioGate2の一般への配布が実現した。完全なるフリーフェアではなく、コンバート作業をする時には、ツイッターでの呟きが必要になるTwitterウェアという形だったが、このコルグの英断のおかげでOTOTOYもDSD配信を軌道に乗せることができたと言っていい。

日常的に使えるプレイヤー・ソフトウェアへ

AudioGateのおかげで、ハイレゾのPCMに対応するUSB DACを持っているユーザーは、DSDをリアルタイムで176.4kHzなどのPCMに変換して、聴けるようになった。そして、2012年10月、コルグはUSB DSD DACの、DS-DAC-10を発売。これに合わせて、AudioGate2はDSDのネイティヴ再生にも対応するようになった。当初はWINDOWSでのASIO環境のみの対応だったが、2013年4月にはMACのCoreAudio環境でのネイティヴ再生も可能に。まさしく、2010年からDSDの配信を開始したOTOTOYと歩調を合わせるようにして、AudioGateは着実にヴァージョンアップを重ね、機能を充実させてきたのだった。

KORG「DS-DAC-10」

ただし、AudioGate2は高機能ではあるものの、日常的に使えるプレイヤー・ソフトウェアであるとは言いがたいところがあった。というのも、ライブラリ機能がなかったからだ。僕も特定の曲やアルバムを聴くために使うことはあっても、基本、AudioGate2を立ち上げるのは、ファイルの編集やコンバートを行う時であり、普段のリスニングには他のプレイヤー・ソフトウェアを使ってきた。Macの場合は、2011年の暮れからAudirvana PlusがDSDのネイティヴ再生に対応。読者の中にも、このAudirvana Plusをハイレゾ用のプレイヤー・ソフトとして使ってきた人が多いのではないだろうか。

Audirvana Plusのユーザー・インターフェイス

Fideliaのユーザー・インターフェイス

だが、DS-DAC-10以後のコルグのUSB DSD DACを使っているユーザーの場合は、そうもいかなかった。Audirvana Plusが対応しているDSDのネイティヴ再生は、DoP(DSD Audio over PCM Flames)というUSBの転送形式を使ったものだからだ。プレイバック・デザイン社によって開発されたこのDoPは、2012年以後、多くのオーディオ・メーカーのDSD DACに採用された。だが、コルグの技術陣はDoPには疑問を抱いているようで、コルグのDSD DACはDoPを使わず、WINDOWSの場合はASIO、MACの場合はCoreAudioとコルグのUSB DRIVERを合わせた転送形式で、DSDのネイティヴ再生を行っている。ということは、Audirvana PlusとコルグのDSD DACの組み合わせでは、DSDのネイティヴ再生はできないのだ(逆に、AudioGateとDoPを採用したメーカーのDSD DACの組み合わせでも、DSDのネイティヴ再生はできない)。

このため、コルグのUSB DSD DACのユーザーのためにも、AudioGateは日常的に使えるプレイヤー・ソフトウェアとしての機能を付け加えることを迫られていた。そこで登場したのが、2014年1月リリースのAudioGate3という訳だ。AudioGate2とはまったく違ったユーザー・インターフェイスを備えたこのAudioGate3は、当初はAudioGate2に搭載されていた編集機能やコンバート機能を省いたプレイヤー・ヴァージョンとしてリリースされた。その後、6月リリースのヴァージョン3.0.2になって、編集機能やコンバート機能も持つフル・ヴァージョンへと進化した。

無償版、有償フル・ヴァージョン、その違いは?

AudioGate3ではソフトウェアの配布方法も変わり、フル・ヴァージョンは税込19,980円という価格になった(7月31日まではキャンペーンで、税込9,990円で販売される)。ただし、コルグのMRシリーズ、DSシリーズのユーザーは、製品をUSB接続して認証を行うことによって、無償で利用することができる。また、コルグ製品を持っていないユーザーの場合は、編集機能やコンバート機能を省いたライト・ヴァージョンで試用をすることができる。

ということは、iTunesソフトウェアに代わるプレイヤー・ソフトウェアとして使う場合には、無償のライト・ヴァージョンでも良いかと思いがちだが、残念ながらライト・ヴァージョンでは出力のサンプリング周波数に制限があり、44.1kHzもしくは48kHzにとどまってしまう。それ以上のハイレゾのファイルは、強制的にダウンコンバートされてしまうのだ。起動時に毎回、ライト版の体験試用を選択しなければならないのも日常的に使うのには不便だろう。

DSDのネイティヴ再生は有償版、もしくはKORGのDACやレコーダーとの併用時のみ

無償で使えるiTunesでも、192kHzのファイルの再生が可能なことを考えると、このライト・ヴァージョンの制限は正直、キツ過ぎるように思えてしまう。体験試用といっても、ハイレゾの音源を再生した時の音質が分からないのでは、お金を出して、フル・ヴァージョンを購入しようと考える人も少ないのではないだろうか。編集機能やコンバート機能は、DAWによる音楽制作などを行っている人向きのものであり、一般のリスナーにはそれほど必要ない。ハイレゾ対応の良いプレイヤー・ソフトウェアはないだろうか、と探している人は多いだろうし、そういうユーザーに向けて、サンプリング周波数の制限をなくしたライト・ヴァージョンを無償で、あるいはフルヴァージョンよりも安い価格で提供できないだろうか、とは考えられる。僕が使っているMac版のプレイヤー・ソフトウェアの価格を見ると、Audirvana Plusが74ドル、Fideliaが19.99ドルである(前者はDoPによるDSDのネイティヴ再生に対応、後者はPCMのみ)。というあたりから考えても、編集機能やコンバート機能、そして、DSDのネイティヴ再生は省くが、PCMのサンプリング周波数制限はないプレイヤー・ソフトウェアを数千円程度で提供してもらいたい、という気はする。

フル・ヴァージョンの構成とは?

フル・ヴァージョンのAudioGate3は、プレイヤー・モードとエディット・モードにわかれたセクション構成になっている。これは非常にわかりやすい。プレイヤー・モードは基本的には、iTunesを模したものと考えて良いだろう。ライブラリにはiTunesのライブラリをそのまま読み込む機能もある。ライブラリの曲はTitle / Time / Artist / Album / Genre / Formatの項目でソートができる。だが、筆者の場合はiTunes使用時には「追加日」や「ビットレート」といった項目もライブラリに表示し、この二つでソートをかけることも多い。「追加日」でのソートは、最近、追加した新譜を見るのに使うし、「ビットレート」でのソートはファイルの質を見るのに使う。日常的にプレイヤーとして使うには、このあたりの表示 / ソート機能も欲しいところだ。

AudioGate3の再生画面

再生している曲は、アートワークとフォーマット、ビットレートなどの情報が、ウィンドウの上部に表示される。また、曲の波形の上半分が表示され、曲の進行が分かるし、レベルメーターでレベルも読める。レベルメーターはDSDにも対応するため、0dbの上に3dbほどのヘッドルームを残した形になっている(PCMの再生時には0dbが上限になるが、DSDではピークが0dbを越えることもある)。iTunes、Audirvana Plus、Fideliaと見比べても、ここまで充実した表示機能を持つものはなく、さすがオーディオ・メーカーと思わせる。

ライブラリはひとつだけで、AudioGate3に直接、読み込んだ曲も、iTunesのライブラリから読み込んだ曲も、ひとつのライブラリに統合される。ここは複数のライブラリを持つ形にしてほしかったところだ。iTunesのライブラリを読み込む機能はFideliaにもあるが、Fideliaの場合はiTunesのライブラリにある曲と、Fideliaに直接読み込んだ曲は、それぞれ別のライブラリに格納される。iTunesには登録できないFLAC形式のファイルなどは、必然的に後者に入ることになる。AudioGate3でも同様の形にすれば、AudioGate3に直接、読み込んだDSDやFLAC形式のハイレゾ・ファイルなどは、iTunesのそれとは差別化されたライブラリに入ることになり、使い勝手が良くなると思う。

さらに、AudioGate3の場合は編集機能も備えているので、断片化した編集用のオーディオ・ファイルを扱うこともある。数秒単位のこうしたオーディオ・ファイルまで、ひとつのライブラリに入れて扱うのは面倒が多いので、エディット・モード用にも別のライブラリがあった方が良いのではないかとも考えられる。

その音質を検証する

さて、それでは気になるAudioGate3のハイレゾ・プレイヤーとしての音質はどうか? まずはPCMでこれを比較検証してみることにした。音源は最近、OTOTOYで配信されたマーク・ビアンキ(ex. ハー・スペース・ホリデイ)の『Wounds』(24bit/96kHz)を使用。USB DACは、コルグ製は当然、相性が良いと考えられるから、試聴用に繋いであった中国製のAudio-gd NFB11.32を使うことにした。このDAC / ヘッドフォン・アンプは安価な製品ながら、DACチップにESS社製のES9018を搭載している。

写真右上がAudio-gd NFB11.32

PCは原稿書きに使っているiMac。スピーカーはEclipseのTD307mk2にFostexのPM-SUBMINIを組み合わせたセット。普段、仕事をしながら、送られてきた新譜のCDRなどをiTunesに取り込んでは、ばんばん聴いている環境である。

まずは、iTunesで聴くマーク・ビアンキの『Wounds』とAudioGate3で聞くそれを比べてみると、違いは明らかだった。iTunesからAudioGate3に切り替えた瞬間に、雲が晴れたかのように晴れやかになる。iTunesに戻すと、もやっとして空間の見通しが悪くなり、音の腰もなくなり、ヴォーカルも生気がなく感じられてしまう。試しにAudioGate3をライトヴァージョンの限界である48kHzに設定して聴き比べてみたが、その場合でもiTunesよりはずっと良いと感じられた。とはいえ、AudioGate3上の48kHzと96kHzの間にも差はあって、後者の方が深々としたサウンドで、空間の広がりも快い。前者ではヴォーカルの子音の響き方が少しドライになる分、耳に付くように感じられた。

レーベル & records  発売日 2014/06/27

※ 曲番をクリックすると試聴できます。

続いて、Audirvana PlusとFideliaとも比較試聴してみたが、この三者になると、どれを選ぶかは好みの問題になってきそうだ、Audirvana Plusは現在、ハイレゾのプレイヤー・ソフトの中でも最もポピュラーな存在と言っていいだろう。機能的にも群を抜いている。DoPを使ったDSDのネイティヴ再生ができるのに加え、PCMの再生においても細かな設定が可能で、それぞれの環境や好みに合わせて、最適化できるのが強みだ。ただ、システム負荷が大きいため、他のソフトウェアと同時には使い辛い。仕事のBGMに何かを聴くという程度のことに使うには、オーヴァースペックなソフトウェアなのだ。

FideliaはDSDには対応していないが、Audirvana Plusよりも動作は軽い。Audirvana Plusほどではないが、リサンプリングなどの設定は細かくすることができる。設定が細かくできるということは、USB DACの選択や使用環境に合わせて、音質調整の余地があるということだが、この点、AudioGate3には音質調整のための設定変更の要素はほとんどない。

AudioGate3の設定画面

Audio-gd NFB11.32をUSB DACにして、マーク・ビアンキの『Wounds』を聴いた印象をさらっと書いておくと、AudioGate3は中高域に少し華やかさがあり、歌やシンセのリフといった音楽の中心的な要素が少し前に出てくる。Fideliaは逆に、『Wounds』のサウンドを特徴づけるリヴァーブ成分が空間にふんだんで、歌も少しそれに埋まったニュアンスになる。しかし、低域がよく締まっているので、サウンド全体としては膨らみすぎず、端正なバランスになっている。Audirvana Plusの場合は、歌の位置や残響の量はAudioGate3とFideliaの中間的な感じだが、帯域がハイローに伸びて、サウンドの骨格が大きく感じられる。

Audirvana PlusとFideliaはアップサンプリングをオフにし、それ以外の設定は筆者が普段、使っている状態で試聴したが、この曲に限って言えば、Fideliaのサウンドが最も快く感じられた。Audirvana Plusのサウンドは高級オーディオっぽくはあるのだが、そこにやや作られたニュアンスもあるように思えてしまう。AudioGate3は中高域〜高域に特徴がある分、ややボトムに物足りなさも感じた。

もっとも、AudioGate3はようやくヴァージョン3.0.2になったところであり、今後、チューニングが改善されていく可能性はあるだろう。3.0.2の段階では動作もやや不安定で、まだまだ開発が必要な段階にも思われた。

DS-DAC-100でのDSD再生

続いて、AudioGate3でのDSDの再生をテストしてみることにしたが、前述のように、この場合はコルグのDSシリーズのUSB DACが必要になる。逆に言うと、DoPを採用している各社のUSB DACを使用している場合は、AudioGate3ではDSDのネイティヴ再生はできない。

今回はコルグのDS-DAC-100を使って、DSDを試聴することにした。DS-DAC-100を聴くのは初めてだが、僕はコルグのMR-2000Sをマスター・レコーダーとして長年、使ってきているし、DSシリーズの一号機であるDS-DAC-10はOTOTOYの事務所などで何度も聴いている。これらのコルグ製品はいずれもサイラスロジックのCS4398をDACチップに使っていて、音質傾向も共通するというのは、すでに各所で語られている。DS-DAC-10とDS-DAC-100は、デザインやXLR出力の有無などの仕様の差はあるものの、DACとしての実力はほぼ同等と考えていいようだ。

DS-DAC-100

僕がレコーディング & ミックスを担当したSuara『DSD live session』をAudioGate3のライブラリに加え、5.6MHzのDSDのネイティヴ再生をしてみると、予想通りのサウンドが流れ出した。このレコーディングは3台の同期したMR-2000Sを録音に使い、収録したライヴ・テイクをアナログ・ミキサーでミックスして、マスター・レコーダーとなる4台目のMR-2000Sに落としている。AudioGate3とDS-DAC-100で聴くサウンドは、バランス的には、そのマスター・レコーダーのサウンドにとても近い。澄んだ高域が印象的な、いかにもコルグらしい音と言っていい。この連載でも何度か書いてきたように、MR-2000Sのようなマスター・レコーダーのサウンドと比較してしまうと、DoPを採用したUSB DACでのDSD再生は、どこかヴェールを一枚被ったようなもどかしさを感じることが多いのだが、DS-DAC-100は音離れも良い感じだ。それがDoPとは別の道を選び、MACのCoreAudio環境でのDSDのネイティヴ再生を可能にしたコルグ方式のメリットなのかどうかは、断言はできないところだが。

レーベル F.I.X.RECORDS  発売日 2012/12/21

01. 02.

※ 曲番をクリックすると試聴できます。

物足りない点を言えば、DS-DAC-10と同じく、DS-DAC-100もUSBのバスパワー動作のためか、低域の腰がやや弱い。サウンド全体の骨格も小ぶりにはなる。また、ヘッドフォンでチェックしてみると、PCのUSBに接続されている他の機器の影響を受けやすいようで、PCの動作によってノイズの混入があったりする。このあたりは、価格帯からしてエントリー・レヴェルということを考えると、仕方ないところかもしれない。USBバスパワー動作ではなく、しっかりした電源回路を備えたUSB DACを、倍くらいの値段でコルグが作ってくれたら、とは思う。とはいえ、DSシリーズのDACを購入すれば、AudioGate3は無償で使える訳であり、純正ソフトウェアとしての安心感を含め、実売価格2〜4万円台でこれだけのDSDネイティヴ再生環境が手に入るというのは、特筆すべきことだろう。

AudioGate3の編集機能は?

最後に、ヴァージョン3.0.2で追加された編集機能、コンバート機能についてだが、これはAudioGate2に実装されていたものと、ほとんど変わりない。一番大きな変更点は、波形が表示されるようになったことだろう。AudioGate3をエディット・モードに切り替えると、曲全体の波形がLRチャンネルに分かれて、表示される。ただし、波形を拡大表示することはできないので、編集箇所のおおまかな目安として使える程度だ。

AudioGate3.0.2では編集画面に波形が表示される

コンバート機能については先に述べた通りで、AudioGate2同様、多様なファイルに対応していて、非常に使い勝手が良い。コンバートして書き出す時には、フェイドイン、フェイドアウト、ノーマライズあるいはゲインのプラス / マイナス、ディザの設定をして、書き出すことができる。

編集機能はオーディオ・エディターとしては極めて簡素なものに過ぎないが、DSDファイルの編集が手軽に行えるソフトウェアは他に見当たらないので、AudioGate3に頼ることが続きそうだ。書き出し時に行う前述のフェイドイン / フェイドアウトやノーマライズ / ゲイン管理を除くと、編集機能と言えるのは、Divide(あるポイントで楽曲ファイルを分割する)、Combine(2つの楽曲ファイルを結合する)、Channel Link(同じ長さの2つのファイルをLRチャンネルにしたステレオ・インターリーヴ・ファイルを作る)の3つだけだ。3つ目のChannel Linkはユニークだが、筆者は実はこの機能を多用してきた。というのは、PRO TOOLSなどのDAWでは、ステレオのトラックでもLRのモノ・ファイルを束ねて使うことが多いからだ。AudioGateでそのLRのモノ・ファイルをChannel Linkさせると、一瞬でステレオ・インターリーヴ・ファイルを書き出すことができる。DAWの中でバウンスするよりも速く、音質的にも無問題なので、好ましかったのだ。

Divide(あるポイントで楽曲ファイルを分割する)、Combine(2つの楽曲ファイルを結合する)については、説明するまでもないと思うが、AudioGate3で期待したのは、DSDファイルのCombineが改良されることだった。というのは、AudioGate2では2つのDSDファイルをCombineすると、無音に近い部分で繋いでも、プチというノイズが入ってしまった。もともと、ひとつのDSDファイルだったものをDivideして、2つに分割した後、Combineして1つに戻した場合は、このプチノイズが発生しない。しかし、それ以外の場合は、どのようにファイルを繋いでも、プチノイズが発生してしまうのだ。

AudioGate3ではDSDファイルでも波形を見て、編集するポイントを見つけられるようになったのだから、このプチノイズの発生を抑えてもらいたい、という期待があった。が、試してみたところ、残念ながら、結果はAudioGate2と変わりなかった。このプチノイズがある限り、DSDファイルのCombineはほとんど実用にならないので、将来のヴァージョンでは、その発生を抑えるような技術開発が望まれる。

という訳で、今回は長くなってしまったが、Macユーザーである僕の経験をもとにしたレポートなので、Windowsユーザーのためには、さらに別の長いテキストが必要になりそうだ。内容的にも注文だらけになってしまった感があるが、コルグの技術陣にはそれだけの期待がかかっているということでもある。2006年に始まるコルグのMRシリーズとAudioGateなしには、DSDをめぐる状況がここまで進展することはありえなかった。今後もシーンの牽引車として、ソフトウェア、ハードウェア双方の開発に、大きな期待はかかるのだ。

(text by 高橋健太郎)

高橋健太郎のOTO-TOY-LAB アーカイヴス
第1回 iFI-Audio「nano iDSD」
第2回 AMI「MUSIK DS5」
第3回 Astell&Kern「AK240」(前編)
第4回 Astell&Kern「AK240」(後編)
第5回 KORG「AudioGate3」+「DS-DAC-100」
第6回 M2TECH「YOUNG DSD」
第7回 YAMAHA「A-S801」
第8回 OPPO Digital「HA-1」
第9回 Lynx Studio Technology「HILO」
番外編 Lynx「HILO」で聴く、ECMレコードの世界

AudioGate3 + DS-DAC-100で聴いてみよう

清水靖晃+渋谷慶一郎 / FELT (2.8MHz dsd + mp3)

文化庁主催の「東京見本市2010 インターナショナル・ショーケース」の一環として、東京芸術劇場(池袋)の中ホールで行われた公演の記録。アコースティックと電子音楽を行き来しつつ先鋭的な音楽を作りつづけてきた両者が、このコンサートで初顔合わせ。収録に使用した2台のKORG「MR-1000」は同期が取れない仕様のため、ミックスに際してはAudioGateで24bit/192kHzのPCM信号に変換。そのデータをSTEINBERG「Nuendo」から再生し、アナログ・コンソールでミックスしたものを「MR-2000S」にミックス・ダウンしている。

Marc Bianchi / Wounds (24bit/96kHz)

シンガー・ソングライター、マーク・ビアンキによる1人創作ユニット、ハー・スペース・ホリデイ。小さな箱庭に幾多の音楽をぎゅうぎゅうに詰め込んで破裂させたような多幸感溢れるポップ・ソングは、ポップス、ポスト・ロック、ヒップホップなどさまざまなシーンを飛び越え、各所で絶賛された。そのユニットを“解散”し、空白の3年間を経て突如届けられたのが、今作『Wounds』である。前ユニットからの延長線に位置しながらも、よりパーソナルかつ色気に満ちたサウンドは聴く人を驚かせ、喜ばせるであろう。彼からの“贈り物”をハイレゾで楽しんでいただきたい。

Suara / DSD live session (2.8MHz dsd + 24bit/48kHz)

2005年に『睡蓮-あまねく花-』でデビュー。数々のアニメやゲーム音楽を歌い、香港や韓国などでもライヴを行うなど、多岐にわたる活動を続けてきたSuaraが、OTOTOY DSD SHOP 2012の会場で公開レコーディングを実施。田村太一(アコースティック・ギター)、西村泳子(ヴァイオリン)を迎えたアコースティック編成で、「桜」「POWDER SNOW」の2曲を歌い上げました。当日はガラス越しに観客が見守るなか、録音だけでなくミックスも敢行。完成した楽曲をDSDのまま、OTOTOY限定でお届けします! レコーディング・ルームの空気まで取り込んだ音源をどうぞお楽しみください。

動作環境

【Windows】
対応OS : Microsoft Windows Vista Service Pack 2(32bit、64bit) / Microsoft Windows 7(32bit、64bit) / Microsoft Windows 8.1(32bit、64bit)
CPU : Core 2 Duo 2.66GHz以上推奨
RAM : 1GB以上

【Mac OS】
対応OS : Mac OS X 10.6〜10.8(OS X10.9対応予定)
CPU : Core 2 Duo 2.4GHz以上推奨
RAM : 1GB以上

>>AudioGate3 製品ページ (KORG)

この記事の筆者
高橋 健太郎 (Reviewed by Kentaro Takahashi)

本名:高橋健太郎 プロデューサー、ジャーナリスト、選曲家など。高橋健太郎 文筆家/音楽制作者 評論集「ポップミュージックのゆくえ〜音楽の未来に蘇るもの」がアルテスパブリッシングから発売中。http://tinyurl.com/2g72u5e twitterアカウントは@kentarotakahash

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【連載】高橋健太郎のOTO-TOY-LAB ――第9回 Lynx Studio Technology「HILO」

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【連載】高橋健太郎のOTO-TOY-LAB ――第5回 KORG「AudioGate3」+「DS-DAC-100」

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平成ノブシコブシ徳井健太のT.K.resolution〜ゼロから学ぶハイレゾのこと〜

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臼井ミトン、錚々たる大御所が参加した2ndミニ・アルバムをハイレゾ配信

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