地獄より現れしヒップホップ軍団「HELクライム」、このたび“現世”へ堂々殴り込み!
謎が謎を呼ぶ地獄系ヒップホップ・ユニット「HELクライム」。TOKYO NO.1 SOUL SETのBIKKEとKICK THE CAN CREWなどを手がけ、アイドル・グループ「嵐」のプロデュースでも知られるTAICHI MASTERがプロデュースをつとめている。この謎の軍団を構成するのは、もはや日本ヒップホップ・ムービーの金字塔的作品である「サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」でひときわブルースをまといながら、ひたすら地獄へ転げ落ちるさまが観た人の心を締め付けた、“マイティー”こと奥野瑛太、悪名高きクルー「極楽鳥」のメンバーである“MC海原”の板橋駿谷、今作のラップ監修であり、P.O.P ORCHeSTRAの双子ラッパーである上鈴木伯周、上鈴木崇浩、とご存知のかたは驚きのメンツ! (監督である入江悠も公認!!) ついに彼らの“現世”デビュー・アルバムである『地獄』が7月2日にリリースされることが決まった! 彼らのめでたい返り咲きを記念してアルバムからリード・トラック&リミックスをハイレゾで先行配信!! いち早く彼らによる地獄からの叫びを聴いていただきたい。
HELクライム / 地獄 (24bit/48kHz)
【配信フォーマット / 価格】
alac / flac / wav (24bit/48kHz) : 1,028円(単曲は各257円)
【収録曲】
01. HELクライムのテーマ
02. 地獄病棟24時 feat.ナマコプリ
03. 地獄病棟24時 feat.ナマコプリ (DJ JET BARON aka 高野政所 FUNKOT REMIX)
04. HELクライムのテーマ(TOMOTH DELI HEL REMIX)
地獄も悪いもんじゃない、って思うかもしれないよ
死んでから、どれくらい経ったろう。俺は地獄に落ちた。ここでは書きたくても書けないような(ちっちゃすぎる)数々の悪いことをコツコツしてきたせいだ。まったくもってゴキゲンな気持ちにはなれないぜ。もしかしたら天国行けるかなと思ってたんだけど、やっぱり地獄だったわ。そんなテンションが上がらない俺の前に、地獄のヒップホップ・ユニットと名乗るやつらが現れた。ヤツらの名前はHELクライム。ダジャレじゃない。地獄から這い上るという意味を込めた、マジでヤバいヤツらだ。地獄に落ちてもポジティブ、まじやべえ。活動中のステージネームは、HELなおじさん、HELベロス、HEL HEL COOL J、HELニア、黙示☆ROCK、Dr.奴隷。繰り返しいうが、ダジャレじゃねえ。地獄を観てきたからつけられる最高の地獄ネームだ。ああん、舐めたこと言ってると、「地獄座薬」入れらっぞ。なんてったって「拷問するヤツだいたい友だち」なんだからよ。静かにしてろよ。ライヴはじまるぞ。
「地獄」に落ちたライターということで原稿を書きはじめてみたけど、収集つきそうにないので、現世のライターとして仕切り直します。もうおわかりと思いますが、HELクライムは、「地獄」をコンセプトに活動をするヒップホップ・ユニットです。サウンド・プロデュースを務めているのは、BIKKE(TOKYO No.1 SOUL SET)と、TAICHI MASTER。クルーには、入江悠監督による映画『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』に出演の俳優・奥野瑛太、板橋駿谷、「SR」シリーズでラップ監修を務めた上鈴木伯周と上鈴木崇浩(ともにP.O.P ORCHeSTRA)。HELクライムは、同映画に登場するヒップホップ・ユニット、極悪鳥の後輩キャラということで、結成されたグループなのです。
映画のスピンオフ的なグループだと思ったら大間違い。かなり本格的なヒップホップ・グループなのです。映画のなかでのヒップホップ・ユニット、極悪鳥は、絵に描いたようなかなり悪いヤツらで、対バンするクルーの顔を立てるために、主人公であるマイティにラップ・バトルでわざと負けるようにけしかけます。そのせいでマイティは極悪鳥と… と映画のストーリーは展開していくので、観てない人は絶対観てほしいのですが、映画のワンシーンということを置いておいても、ラップバドルはかなり本格的で手に汗にぎるものなのです。その世界観をどこかで引き継ぎながら、BIKKEとTAICHI MASTERというプロのミュージシャンがサウンド・プロデュース。そして、地獄をモチーフに、出演者たちを含めたクルーがラップしているのだから、おもしろくないわけがないでしょ。
最初に書いた「地獄座薬」って言葉は、本当にHELクライムのラップ中に出てきます。とにかく、地獄から連想される単語がおもしろおかしく書かれていて、こんなヤツらが地獄にいたら、信じられないくらいテンションあがりそうだななんて妄想が働いてしまう内容です。
今回、OTOTOYでは、7月2日にリリースされる1stアルバムから4曲を先行配信。ナマコプリが「地獄病棟24時」でフィーチャリングしていたり、DJ JET BARONこと高野政所がファンコットを取り入れていたり、超アゲアゲでイルな作品となっています。7月2日に配信される楽曲には、TOMOTHことDJ SUZUKIが客演、リミックスで参加していたり、我らがBELLRING少女ハート、サオリリスも参加していたり、かなり豪華で常識をぶち壊す内容となっています。「地獄」をネタにしてしまうくらい恐いものなしのHELクライムのヒップホップ、ぜひご賞味ください。これを聴けば、地獄も悪いもんじゃない、って思うかもしれないよ。(text by スカムライター西澤くん)
RECOMMEND
田我流 / B級映画のように2
彼が所属する、山梨県は一宮市在住のヒップホップ・クルー“stillichimiya”の存在を多くの人々に知らしめた2作目。過疎化が進む、よくある地方街を舞台に、人それぞれの理想、哀愁、交差を描いた話題作「サウダージ」に出演した田我流とSRでのマイティーの、おかれた環境から抜け出したいと願う姿はリンクせずにはいられない!
BELLRING少女ハート / BedHead(24bit/48kHz)
HELクライムのデビュー・アルバムにも参加がクレジットされているBELLRING少女ハートのフル・アルバム。拙い少女性ぷんぷんの歌声と幅広い楽曲とが混ざり合わさる混沌からは、HELクライムにも通ずる、よくわからないけどなぜか愛せちゃう悪ノリ感に溢れている。
Nozinja / Tsekeleke (Video Edit)
今年老舗レーベルであるwarpとの契約を果たしたシャガーン・エレクトロの立役者であるnozinja。高速かつドンカマ・ライクなビートに身体を震わすnozinja本人が印象的なMVは必見。今EP参加のDJ JET BARONこと高野政所を筆頭に盛り上がりをみせている? ファンコット・シーンとのサウンド面での繋がりも見逃せない! ティッケー!!!
PROFILE
HELクライム
三途の川の流れに身を任せ、盗んだドラゴンで走りだす! 「SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」で、ぶちかましてる極悪鳥の後輩キャラとして(入江悠監督、公認!)、地獄から這い上がるために、心の地獄から解き放たれるために結成し始めたユニット。HELクライム! 活動内容も生き様も正に地獄!