2013/07/26 00:00

INTERVIEW : MARIA

SIMI LABのメンバーとしても活動するMARIA。7月に発売された初となるソロ・アルバム『Detox』では、盟友SIMI LABメンバーをはじめ、Cherry Brown、TAKUMA THE GREAT、OMSBの作品にも参加していたDIRTY-DやISSUE、LowPassのGIVVN、MUJO情、Earth No Mad、東海地方の新鋭ビートメイカーC.O.S.A.、Roundsvilleでも活動しているJUGGなど、幅広いアーティスト達が参加している。まさにHIPHOPシーンの最前線で活躍する彼女の、早熟な幼少期から孤独を求めアラスカへ渡った十代後半を経て、ソロ・アルバム『Detox』を発表するまでの半生と、レコーディングについての話をうかがった。

MARIA / Detox
【価格】
mp3 単曲 150円 / まとめ購入 1,500円

【Track List】
1. HipHop's ma... / 2. Empyre feat. DJ ZAI / 3. Casca / 4. Helpless Hoe / 5. Movement feat. USOWA, OMSB, DIRTY-D / 6. God Is Off On Sunday / 7. Roller Coaster feat. JUMA, OMSB / 8. Make It Happen Wit My Ass / 9. Hang Over Left Over / 10. White Sugar / 11. Tear Me Down feat. Cherry Brown, TAKUMA THE GREAT / 12. Depress feat. ISSUE / 13. Never Too Late / 14. Sand Castle / 15. Your Place / 16. Bon Voyage

小4でDestiny's Childをめっちゃ聞いてて、小5でEMINEMを聞いてました。

――MARIAさんは色んなインタビューで好きな音楽に関して、80年代のポップス、テクノやハウス、Black SheepやJ Dillaといったヒップホップ、David Gettaから徳永英明と色々なアーティストをあげていますね。小さい頃から音楽は好きなんですか?

MARIA : 小4でDestiny's Childをめっちゃ聞いてて、小5でEMINEMを聞いてました。しかも、お父さんが買ってくれないから、アメリカにいる幼馴染に買ってもらって。多分、すごいませガキだったと思う。好きな日本の曲もありますけど、学校で流行ってるのは全然聞かなかったですね。その時はマジでモーニング娘。が流行ってて、一緒にモー娘。やろうよって誘われたんだけど、イヤだっていってました。

――EMINEMはリリックの内容も好きだなって思って聞いてたんですか?

MARIA : 子供だったから、リリックでいってることは怖くてすごいショックでした。「The Way I Am」って曲は、俺が娘といる時に写真撮ってくれって声をかけてくるな、俺はインシンクじゃないし、フレンドリーでもないからお前らマジで死ねよみたいな意味のリリックだったし。「Stan」っていう曲ではトラックに死体を詰め込むシーンがあって聞いたときに超ショックで。でも、それが超クセになっちゃって。子供心が傷つくところもあったんだけど、それも気づいたら麻痺してて(笑)

――確かに早熟ですね。ご両親も音楽好きだったりするんですか?

MARIA : SlipknotとMarilyn Mansonはお母さんの影響です。お母さんはめっちゃロック好きで。METALLICA、Megadeath、White Zombieとか聞いてヘドバンするんですよ。お母さんはヒップホップは知らないんだけど、『Detox』を聞かせたら、「6番までは好き」って(笑)

――お母さんもハードな趣味ですね(笑) 小さい頃はずっと日本にいたんですか?

MARIA : 基本的には日本だけど、2~3年カリフォルニアに住んでて、日本に帰ってきて小学校にあがりました。旅行に行くことはあったんですけど。それから、19歳の時に1年間アラスカに行ってました。

――それはどうしてですか?

MARIA : 社会人になる前に好き勝手やるなら今しかないと思って(笑) その時、色々ストレスがたまってたし、趣味でやってたラップもやめてたし、誰も自分を知らない場所に行きたいって気持ちになって。それで仲のいいイトコがいたアラスカに行くことにしました。アラスカに着いたらとりあえずお店に片っ端から働かせてくださいって連絡して、2週間ぐらいで仕事を見つけて働いてました。

もう夢がなかったら死んでるのと同じじゃんって

――アメリカから帰ってきてまたラップをはじめるんですか?

MARIA : アメリカからもどるちょっと前ぐらいにまたやろうかなって。それで日本に帰ってきて完全復活して、1年経つか経たないかぐらいの時にDyyPRIDEがSimi Labにフックアップしてくれました。

――またラップをやろうって思ったきっかけとかありますか?

MARIA : やめてた時に完全に空っぽな人間みたいになってて。『SLAM DUNK』って読んだことありますか? あの中でバスケをやめてた三井がまたバスケをやりたいって泣くシーンがあるじゃないですか。まさにあんな状況で。ある時部屋を整頓してたら、ラップをやってて夢を持ってる時の自分の写真が出てきたんですよ。それを見たら、この時のあたし生きてるわと思って、それが超ショックで泣いちゃって。もう絶対ラップはやめないと思いました。もう夢がなかったら死んでるのと同じじゃんって。だから、ファースト・アルバム出せてよかった。

――そのファースト・アルバムの制作期間ってどのぐらいでしたか?

2月にスタジオに入ってから、多分4ヶ月ぐらいでレコーディングしてます。でも、ビート集め自体は1年半ぐらい前からちょくちょくやってました。

――ビートはどういう形で選んでたんですか?

MARIA : 基本的に作ってもらった中から選んだんですけど、最初と最後の曲はOMSBと相談しました。自分ではビートは作れないので、こういうのイメージしてるんだよねとか、こういうベースラインがいいんだよねとか話して、参考になるアーティストの曲も聞かせて。そのイメージ通りにビートを作ってくれましたね。

――参考にしたアーティストって具体的になんですか?

MARIA : イントロはLana del Rey。かなり離れてるかもしれないけど(笑) その時すごいよく聞いてて、ふわふわした感じがなんかいいなと思って。Lana del Reyって音はふわふわしてるけど、いってることが生々しい女の事情の話でそういうとこが好きです。アウトロはTyler, The Creator And Domo Genesisの「Sam Is Dead」って曲があって、そのPVを見るとアウトロでちょっとだけ違った感じのがビートが流れてて、それが超ヤバいんですよ。それを聞いた時にアウトロはこういう感じだと思いました。

――ミックスを担当したイリシットツボイさんとの作業はどうでしたか?

MARIA : 結構いわれるかなって思ったんですけど、ツボイさんは逆に自由にやらせてくれました。一緒に色々試せて、柔軟性のあるエンジニアさんですごいやりやすかった。逆に自分が満足だと思っても、その上をくるっていうか。例えばDJ ZAIの「Empyre」のスクラッチに関してはイリシットツボイさんの提案だったり。やっぱり、作業が細かいですよね。マジで恵まれたと思いました。

――他に客演ではCherry Brownはこのアルバムの中でもすごくオタクっぽいことをラップしててインパクトありますね。

Cherryは完全に波長が合う人で、一緒にいてマジで楽なんです。あたしはいつも愚痴ってても、笑って聞いてくれるますね(笑) すごく懐が広くてやさしい。人見知りもすごくしますけど。でも、Cherryは存在を知った時からこの人やりようによっちゃ世界に行くぞと思ってました。Cherryの4つ打ちでラップするスタイルは自分がやりたいことでもあったし。

――ラップでいうと、ソロのフル・アルバムということで今までのゲスト参加の場合よりフロウのヴァリエーションを増やす必要があるのかなと思うんですが、その点で工夫などしましたか?

MARIA : 工夫っていうよりは実験って感じですかね。元々やりたいなって思ってたフロウがいくつもあったので。イントロのふわふわしたラップも前からやりたかったし、「Helpless Hoe」みたいながっちりしてるのもあるし。Cherryと TAKUMA THE GREATと作った「Tear Me Down」では、自分としては違う発声方法というか、やってみたいなと思ってたことをそのままやりました。あと、単純に飽きっぽい性格なんで、フロウが一定だと自分でラップしてて飽きるんですよ。だから、自分が飽きないフロウで作ってるって感じです。

変な小細工抜きで自分の思うことだけ書いたし、

――MARIAさんのラップって日本語と英語が混ざってますよね。日本語ラップでは多くの場合、日本とUSのヒップホップの接続であったり、音楽的に響きがいいからという理由で混ぜてラップをすると思うんですが、ハーフのMARIAさんにとって英語でラップすることに別の意味があったりしますか?

MARIA : そういう意味はないですね。NIPPSさんのラップを聞いたときに最初は日本語だって思わなかったけど、一番クラいましたから。声質も好きだったし、リリック読んでこういう感じなんだと思って、自分もガンガン混ぜてくぞと。だから、意味というよりはかっこいいかかっこよくないかだけかな。でも、アジア人独特の声質ってあると思うんですけど、NIPPSさんはあんまりそっちに属してない感じがしてすごくいい。100%日本人じゃないけど、CherryとTKUMAの声もすごく好きです。

――リリックの内容は実体験を基にしてるんですか?

MARIA : 実体験と願望ですね(笑) 想像とかすると経験してなくてもそれを経験したように思えてくる時があるし、想像した架空の人物の気持ちになって書くこともあるし。「Hang Over Left Over」っていう曲があって、あの曲のくだりはクラブでいい感じだった男が最終的に別の女と帰ったっていう話なんです。タイトルを直訳すると「二日酔いの残飯」って意味なんですけど、朝に歩いてるとたまに潰れてるギャルを見て、こいつ残飯みたいでウケると思ってたから書いたんですよ。これは自分の経験じゃないですね。でも、今回はファースト・アルバムなので基本的に正直な気持ちをぶちまけてます。絶対にアルバムを出したいって何年も思ってたんですよ。なので、変な小細工抜きで自分の思うことだけ書いたし、ビートに関してもリリックに関してもその時本当にいいって思ったものだけで作りました。なので、野菜食べないで肉ばっかりのバランスの悪い食事みたいなアルバムかなって自分では思ってるんですけど(笑)

――1曲目の「HipHop's ma…」はヒップホップが好きっていう気持ちをすごくストレートに出してますよね。

MARIA : 音楽を聞いてて強い自分になれたり、弱い時に聞いてやさしい気持ちになったりとか、音楽ってすごいなって思って。特にヒップホップばリリックが普通の曲と違ってメッセージも多いし。いつでもヒップホップがあたしの傍にあったなって気がするし、本当に救われたみたいなものですね。Erykah Baduの「Love Of My Life」っていう超好きな曲があるんですけど、あれは友人が恋人になったっていう歌なんです。けど、私の場合は友人にあてはまる部分がヒップホップだっていう感じですね。

――リリックはどんな形で書いていったんですか?

MARIA : リリックを書くのもその時の気分ですね。例えば「Helpless Hoe」っていう曲では、あるタイプの女の人に対して怒ってる曲なんですけど、その時は単純にそういう嫌いな女がいたから書きました。C.O.S.Aさんからもらったビートを色々聞いてた中で「Helpless Hoe」のビートを聞いた瞬間に、あのクソアマのことを書かなきゃって。

――リリックを書く時って怒っている時が多いですか?

MARIA : 多いですね。怒ってる時と悲しい時かな。やっぱり、怒ってたりすると人にいいたくなるじゃないですか。そういう意味では、簡単っていえば簡単に書けますよね。でも、そればっかりじゃよくないなと思うから、ハッピーなことを書く時もありますよ。

――怒ってる曲と悲しい曲と楽しい曲ってアルバムの中でバランスよくなるようにしたんですか?

MARIA : 衝動的に作った割には、結構バランスよくできてるかなって思ってます(笑) でも、MUJO情のビートの「Empyre」っていう曲は、アルバムができはじめてなんか足りないなと思って作った曲です。「あたしがMARIAだ!」っていうのを出していく曲が必要だなと。それにはMUJO情のこの曲しかないと思いました。これがMARIA帝国だっていう感じで(笑) あと、単純に楽しむの超好きなんで「Roller Coaster」を作りました。ヒップホップのライブで説教臭いのがマジ嫌いで、高校の時も日本語ラップのイベントなんか1、2回しかいったことないんですよ。流派Rとか見ててYO!俺がなんとか、とかラップするやつがよく出てたからなんだようるさいなって思ってたし(笑) だから、うるさいのより気楽に行こうよっていう意味で「Roller Coaster」を入れましたね。「God Is Off On Sunday」も結構チャラい曲なんですけど。

――クラブで逆ナンする曲ですね。

MARIA : あれは逆ナンっていうよりは、クラブにいる男なんて所詮は体が目的だよっていうことをいってて。リリックで「see ya later 朝まで mommy」っていってるところがあるんですけど、アメリカだと綺麗な女の人のことをmommyとかいったりするわけ。だから、ここのラインって要はお持ち帰りされたってことで、でも、次に「よっぽどいい男んときの話」って続けてる。だから、持ち帰られるのはアリだけど、よっぽどいいと男にしとけよと(笑) でも、2ヴァース目ではこれって汚いかなと思うけど、現代らしくないじゃんともいってる結構テキトーな曲です(笑) 『Detox』は前半がこういう攻めてる感じなんですけど、後半に行くに連れて哲学っていうか、病んでる曲が多くなっていくんですよ。そういう意味ではバランスを考えたかもしれないですね。

――後半の「White Sugar」の「保てるかな平常心」ってちょっと明るめに歌うところは危うい感じありますよね。

MARIA : ありますね(笑)。あれはもう単純にそのとき、マジでストレスがたまってて、死ぬんじゃないかみたいな状態で。それで、むせ返るような甘いものばっか食べてました。でも、逆にそうすると寝れなくなったりとかして、どんどん良くない方向に行っちゃったんですけど。今は砂糖はやめてます。

――リリックに「I don't like the sugar but sugar loves me」ってありましたね。

MARIA : あれは言い訳ですね(笑)。言い訳でもあるし、Marilyn Mansonに「I Don't Like The Drugs (But The Drugs Like Me)」って曲があって、その発想が結構好きでその要素をも取り入れてますね。

――さらに後半の病んでいる部分のところでいくと、「Make It Happen Wit My Ass」とか「Bon Voyage」はかなりきわどいことをいってると思いましうが、書くことにためらいはありませんでしたか?

MARIA : ないですね。Simi Labの「Uncommon」で「あたしのshit が気に喰わないなら 黙ってmy pussy でも舐めまわしとけ」とかそういうこといってる時点で隠すことないっていうか(笑)。それに「Make It Happen Wit My Ass」は色んな意味がこめられてて。やっぱり、女だからラップよりも女であるっていう部分に注目されやすくて、あたしはそれがすごくダルいって思うんですよ。他のラッパーの方がかわいいとかいわれると、かわいいのはそいつでいいけど、ラップはあたしの方がヤバいからって気持ちだし。でも、そういう目で見るんならそこを逆手に取ってあたしが曲で夢を叶えてやるよっていう曲なんですよ。でも、リリックに関しては2ヴァース目では、そういう女だから利用できる得な部分もあるし、逆にだからこそ転がり落ちやすい道もあるから、知らない間に大事な部分減ってるよってことをいってます。

――「麻痺してく金銭感覚」とか「減らぬbody 減るもんじゃないけど何か失ってる」ってラップしてますね。

MARIA : お金が入ってくるから減った部分もチャラになったような気がするけど、見えない虚しさみたいなものが増えると思うし。歌の中では「あんたの願望叶えてあげるよ」みたいなこといってるけど、女の人がこれを聴いたときに逆にこうなっちゃいけないなって思ってくれるといいなって気持ちがあります(笑)。

――でも、普段から女に注目されてしまうことを意識していたんですね。

MARIA : しょうがないところもありますけど、Simi Labの紅一点とかアルバムの紹介がまさにそんな感じじゃないですか。そういうのを見ると意識しちゃいますね。かわいいとかきれいとかいわれると、みんなハードル上げるなって(笑)。もしかしたら自分が女でいるっていうのはプレッシャーかもしれない。あたしは全然そんな感じじゃないから。あたし、子供のときからそういうのにマジで興味なくて。昔からキャラクターがついたものとか、特にディズニーが嫌いで。唯一好きだったのがマイリトルポニーっていう子馬のキャラクターなんですよ。キャラクターつけると個性が消えるというか、自分のものにはなってない感じがして、それがすごい嫌だったんですよ。子供のときはかわいいっていわれるのも嫌だったし。かわいいっていわれるといつも超ヤバい顔してた(笑)。小さい頃の自分をビデオを見ると、かわいいねっていわれると指を鼻に突っ込むんですよ。

――筋金入りですね(笑)。

MARIA : とはいいつつ、3曲目の「Casca」ではあたしだってたまにはやさしくされたいわみたいなことをいってるんですけど。そういう自分もあって、それはそれで真実だし。でも、ラップじゃなくてそういう部分でジャッジされるのはあんまり好きじゃないですね。

――「Depress」では全て英語でラップしてますけど、これはなぜですか?

MARIA : 自分の幼少期についてのリリックなんですけど、日本語でラップしたら逆に生々しすぎる内容で。英語だからできた曲で、日本語ではやりたくないというか、見られすぎたくないっていう部分もあるのかもしれない。あと、ビートがちょっと呪いっぽいから単純にそういうリリックが一番しっくりきました。 英語でやってフックとかもすぐ浮かんだので、この曲は一番調子良かったのかなって感じですね。

――精神が病んでいるときのことであったりとか差別に関してラップしてますよね。

MARIA : やっぱり、自分以外にも周りにハーフが多かったし、差別については自分のことじゃなくても結構クラうんですよ。六本木に行くと外国人だらけでそんなの関係ないですけど。そういう傷ってその人にしかわからないし、日本語であたしはこうだとかいって無理矢理押し付けるかたちにしたくなかった。

――「Bon Voyage」でも「よく深い生き物め」のくだりは結構ドキッとすることをラップしてますよね。特に男性としては。

MARIA : あれは男だけじゃなくて、実は女のこともいってて。「数cc吐き出しゃ~」って表現があるところは男で、「心満たせれば~」の表現してるところが女なんですよ。男は用が済んだらそれで終わりで、そういう欲があるから回ってる嫌な社会もあるじゃないですか。そのことにかなりむかつく気持ちを持っていて、特に子供が犠牲になってるのはマジで許せない。女が自分で判断してチョイスしてるんならいいんですけど、そうなりたくないのにそうなってる場合が多いですよね。そういう意味で男が嫌いだみたいなことをいってるんですけど、でも、女も女で自分のさみしさとかを満たせれば、自分の子供を捨てたりする人もいるじゃないですか。結構、身近でそういうことが起きてたし、そういう人間を近で見てるから、女も女で嫌いだなと思って。結局、人間が嫌いってことなんですけど。でも、人間は嫌いだけど、自分も人間だし、25年間生きてきた中ですごくいい人間にもいっぱい会ってきた。そ考えると答えは愛でしかないんだなって思います。ベタなんですけど、本当にそれしかないですね。

――『DETOX』のリリックはどの曲でもネガティヴなこととポジティヴなことのバランスが取れていますよね。

MARIA : そこはあんまり意識してなくて、自然にそれができてるのかもしれない。ただ、あたしはハッピーエンドじゃないのは好きじゃないんですよ。

インタビュー&文 : 滝沢時朗

SUMMITの音源をチェック!!

SUMMIT Records HP

PROFILE

MARIA

ミュータント・ヒップホップ集団、SIMI LABのメンバー。2011年のSIMI LABの1stアルバムを発表以降、OMSBやDyyPRIDEなどのクルー・メンバーのソロ作品への参加のみならず、DJ PMX『HIPHOP HOLIC』や、BLACK SMOKER RECORDS初のコンピレーションアルバム『LA NINA』、JUKEとHIPHOPのコラボ作品『160 or 80』や粗悪ビーツの作品など、様々な作品にもゲストMCとして招かれている。

MARIA HP

この記事の筆者
滝沢 時朗

1982年東京生まれ。 twitter ID:@sarigenaginger

ショーロクラブwithヴォーカリスタス『武満徹ソングブック』

ショーロクラブwithヴォーカリスタス『武満徹ソングブック』

空気公団、最新作を2週間先行ハイレゾ配信&インタヴュー

空気公団、最新作を2週間先行ハイレゾ配信&インタヴュー

MOtOLOiD特集第4弾 DJ'TEKINA//SOMETHINGの“EDM的”作品を聴け!

MOtOLOiD特集第4弾 DJ'TEKINA//SOMETHINGの“EDM的”作品を聴け!

謎のネット・レーベルMOtOLOiD特集第3弾! トラックメイカー、bakerによる“悪”なEPを、限定特典とともにハイレゾで!

謎のネット・レーベルMOtOLOiD特集第3弾! トラックメイカー、bakerによる“悪”なEPを、限定特典とともにハイレゾで!

大島輝之&大谷能生のアルバムをハイレゾ配信 & インタヴュー

大島輝之&大谷能生のアルバムをハイレゾ配信 & インタヴュー

OTOTOY限定トラックあり! ハイレゾで聴く、立花ハジメのライヴ・アルバム『GalleriAprotia』

OTOTOY限定トラックあり! ハイレゾで聴く、立花ハジメのライヴ・アルバム『GalleriAprotia』

DJまほうつかいの新作EPを特殊な3フォーマットでお届け

DJまほうつかいの新作EPを特殊な3フォーマットでお届け

空気公団による、ライブ録音アルバムをハイレゾで!

空気公団による、ライブ録音アルバムをハイレゾで!

ゲーム音楽作曲家、伊藤賢治。大人気ゲーム『サ・ガ』シリーズの楽曲を熱きバトル・アレンジで収録

ゲーム音楽作曲家、伊藤賢治。大人気ゲーム『サ・ガ』シリーズの楽曲を熱きバトル・アレンジで収録

「ロマンシング サ・ガ」シリーズの名曲を、伊藤賢治率いるロックバンドによって熱演!!

「ロマンシング サ・ガ」シリーズの名曲を、伊藤賢治率いるロックバンドによって熱演!!

豊田道倫『FUCKIN' GREAT VIEW』をハイレゾ配信&インタヴュー

豊田道倫『FUCKIN' GREAT VIEW』をハイレゾ配信&インタヴュー

Go-qualia、宇宙をコンセプトにしたセカンド・アルバム『Xeno』をリリース

Go-qualia、宇宙をコンセプトにしたセカンド・アルバム『Xeno』をリリース

Babi、2ndアルバム『Botanical』フリー・ダウンロード&HQD配信!

Babi、2ndアルバム『Botanical』フリー・ダウンロード&HQD配信!

SUNDAYカミデ、小説付きの1stソロアルバムをリリース

SUNDAYカミデ、小説付きの1stソロアルバムをリリース

中野テルヲ『Deep Architecture』配信開始&インタビュー

中野テルヲ『Deep Architecture』配信開始&インタビュー

おすすめの2.3枚(2013/8/7~2013/8/13)

おすすめの2.3枚(2013/8/7~2013/8/13)

アルゼンチン音響の代表格アレハンドロ・フラノフの入手困難だった初期の名作を、2枚同時配信!!

アルゼンチン音響の代表格アレハンドロ・フラノフの入手困難だった初期の名作を、2枚同時配信!!

SIMI LABのメンバーMARIAの1stアルバム『Detox』

SIMI LABのメンバーMARIAの1stアルバム『Detox』

Riow Araiが自身のレーベルから、第2弾ソロ・アルバムをリリース!!

Riow Araiが自身のレーベルから、第2弾ソロ・アルバムをリリース!!

QN、RAU DEF、RICKによるMUTANTANERSの新作が解禁!

QN、RAU DEF、RICKによるMUTANTANERSの新作が解禁!

soyuz project が新作『perspective』を高音質でリリース!

soyuz project が新作『perspective』を高音質でリリース!

坂本美雨×mito(クラムボン)『シロネコトラネコ』配信開始

坂本美雨×mito(クラムボン)『シロネコトラネコ』配信開始

FINAL FANTASY シリーズ生誕25周年『FINAL FANTASY VINYLS』発売記念! 10月13日@JVCマスタリング・センターで行われたこと

FINAL FANTASY シリーズ生誕25周年『FINAL FANTASY VINYLS』発売記念! 10月13日@JVCマスタリング・センターで行われたこと

空気公団『夜はそのまなざしの先に流れる』予約開始&インタビュ―

空気公団『夜はそのまなざしの先に流れる』予約開始&インタビュ―

古川本舗の待望のセカンドアルバム『ガールフレンド・フロム・キョウト』

古川本舗の待望のセカンドアルバム『ガールフレンド・フロム・キョウト』

10年振りとなるXINLISUPREMEの新作『4 Bombs』リリース & インタビュー

10年振りとなるXINLISUPREMEの新作『4 Bombs』リリース & インタビュー

昆虫キッズ『こおったゆめをとかすように』

昆虫キッズ『こおったゆめをとかすように』

伊藤賢治『Re:BirthⅡRomancing Sa・Ga BATTLE ARRANGE』配信開始!

伊藤賢治『Re:BirthⅡRomancing Sa・Ga BATTLE ARRANGE』配信開始!

fifi『orange.ep』配信開始&フリーダウンロード開始

fifi『orange.ep』配信開始&フリーダウンロード開始

Vegpher『Play』高音質で配信開始!

Vegpher『Play』高音質で配信開始!

mishmash*Julie Watai『グラドルを撃たないで』音源&PV配信開始

mishmash*Julie Watai『グラドルを撃たないで』音源&PV配信開始

kilk recordsからデビュー! cellzcellar『circus from a bygone era』1週間先行配信開始

kilk recordsからデビュー! cellzcellar『circus from a bygone era』1週間先行配信開始

Coffee & Cigarettes Band『Sessions』ライヴ音源が緊急リリース!

Coffee & Cigarettes Band『Sessions』ライヴ音源が緊急リリース!

Shing02 × Chimp Beams『ASDR』レビュー

Shing02 × Chimp Beams『ASDR』レビュー

Luis Nanook 2ndアルバム『丘の上のロメロ」配信開始&フリー・ダウンロード

Luis Nanook 2ndアルバム『丘の上のロメロ」配信開始&フリー・ダウンロード

Denkitreibe 『M4TC:Derived』フリー・ダウンロード開始!

Denkitreibe 『M4TC:Derived』フリー・ダウンロード開始!

中野テルヲ『Oscillator and Spaceship』 インタビュー&フリーダウンロード

中野テルヲ『Oscillator and Spaceship』 インタビュー&フリーダウンロード

ulrich schnauss『A Letter From Home An Ambient Selection』

ulrich schnauss『A Letter From Home An Ambient Selection』

空気公団 『春愁秋思』インタビュー

空気公団 『春愁秋思』インタビュー

AO INOUE『Arrow』高音質配信開始&インタビュー

AO INOUE『Arrow』高音質配信開始&インタビュー

Go-qualia『Puella Magi』インタビュー

Go-qualia『Puella Magi』インタビュー

INNER SCIENCE 『Elegant Confection』2ヴァージョンで配信 & フリー・ダウンロード開始!

INNER SCIENCE 『Elegant Confection』2ヴァージョンで配信 & フリー・ダウンロード開始!

halos『ivy,ivy,ivy』フリー・ダウンロード&インタヴュー

halos『ivy,ivy,ivy』フリー・ダウンロード&インタヴュー

INDOPEPSYCHICS リマスタリング&未発表曲リリース! nikインタビュー

INDOPEPSYCHICS リマスタリング&未発表曲リリース! nikインタビュー

TYCHO 『Dive』配信開始

TYCHO 『Dive』配信開始

Atlas Sound『Prallax』配信開始!

Atlas Sound『Prallax』配信開始!

WORLD STANDARD『みんなおやすみ』

WORLD STANDARD『みんなおやすみ』

Fragment『鋭 ku 尖 ru』Fragment×ゆーきゃん対談

Fragment『鋭 ku 尖 ru』Fragment×ゆーきゃん対談

mama!milkライブ音源6新作同時配信開始!

mama!milkライブ音源6新作同時配信開始!

ボーカロイド特集『なるほど・ザ・ボーカロイドvol.4』

ボーカロイド特集『なるほど・ザ・ボーカロイドvol.4』

DJまほうつかい(漫画家・西島大介)ロング・インタビュー

DJまほうつかい(漫画家・西島大介)ロング・インタビュー

Babi『6色の鬣とリズミミカル』がHQDで配信開始1

Babi『6色の鬣とリズミミカル』がHQDで配信開始1

KASHIWA Daisuke『88』

KASHIWA Daisuke『88』

Build An Ark10周年アルバム & Gaby Hernandez『Sweet Starry Night』

Build An Ark10周年アルバム & Gaby Hernandez『Sweet Starry Night』

木下美紗都『それからの子供』インタビュー

木下美紗都『それからの子供』インタビュー

芳垣安洋×おおはた雄一による1夜限りのセッションをDSD録音&独占配信

芳垣安洋×おおはた雄一による1夜限りのセッションをDSD録音&独占配信

Virgin Babylon Records×Bunkaikei-records presents『super earth remixes』

Virgin Babylon Records×Bunkaikei-records presents『super earth remixes』

二階堂和美『にじみ』

二階堂和美『にじみ』

FUJIROCK FESTIVAL'11特集 渡辺裕也×滝沢時朗対談

FUJIROCK FESTIVAL'11特集 渡辺裕也×滝沢時朗対談

JESUS FEVER『Dozens Of Great Views』DSDリマスター版発売&レビュー

JESUS FEVER『Dozens Of Great Views』DSDリマスター版発売&レビュー

Wild Beasts『Smother 』レビュー

Wild Beasts『Smother 』レビュー

cyclo.『id』

cyclo.『id』

mito『DAWNS』

mito『DAWNS』

mito名義で発売直前の『DAWNS』から先行フリー配信開始!

mito名義で発売直前の『DAWNS』から先行フリー配信開始!

Tune-yards & Panda Bear 先行配信 & フリー・ダウンロード

Tune-yards & Panda Bear 先行配信 & フリー・ダウンロード

Shakuya Records『Paper Sounds』先行配信 & インタビュー

Shakuya Records『Paper Sounds』先行配信 & インタビュー

Metro-Ongen『EDEN』フリー・ダウンロード開始!

Metro-Ongen『EDEN』フリー・ダウンロード開始!

gak Sato『gF』インタビュー

gak Sato『gF』インタビュー

プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.11 - 待望のBiS初フル・アルバム『Brand-new idol Society』が配信開始! -

プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.11 - 待望のBiS初フル・アルバム『Brand-new idol Society』が配信開始! -

プロデューサーに益子樹(ROVO)を迎え、ANIMAが新作『シャガール』をリリース!!

プロデューサーに益子樹(ROVO)を迎え、ANIMAが新作『シャガール』をリリース!!

ボーカロイド特集『なるほど・ザ・ボーカロイドvol.1』

ボーカロイド特集『なるほど・ザ・ボーカロイドvol.1』

Oba Masahiro 『Still Life』 リリース&インタビュー

Oba Masahiro 『Still Life』 リリース&インタビュー

空気公団 『春愁秋思』インタビュー

空気公団 『春愁秋思』インタビュー

INNER SCIENCE 『Elegant Confection』2ヴァージョンで配信 & フリー・ダウンロード開始!

INNER SCIENCE 『Elegant Confection』2ヴァージョンで配信 & フリー・ダウンロード開始!

LIVE REPORT アニマキュレート2@2010/12/30 秋葉原 MOGRA

LIVE REPORT アニマキュレート2@2010/12/30 秋葉原 MOGRA

LIVE REPORT アニマキュレート@2010/12/30 秋葉原 MOGRA

LIVE REPORT アニマキュレート@2010/12/30 秋葉原 MOGRA

FilFla『Sound Fiction』インタビュー

FilFla『Sound Fiction』インタビュー

DOOBEEIS 『DOOBEEIS』配信開始!

DOOBEEIS 『DOOBEEIS』配信開始!

LIVE REPORT 青葉市子@青山EATS and MEETS Cay

LIVE REPORT 青葉市子@青山EATS and MEETS Cay

アルゼンチン特集 Alejandro Franov & Sami Abadi レビュー

アルゼンチン特集 Alejandro Franov & Sami Abadi レビュー

谷口尚久1st album 『JCT』フリー・ダウンロード

谷口尚久1st album 『JCT』フリー・ダウンロード

BEATシーンを牽引する COSMOPOLYPHONIC 配信開始!

BEATシーンを牽引する COSMOPOLYPHONIC 配信開始!

Low End Theory 来日特集!

Low End Theory 来日特集!

Brian Eno『Small Craft On A Milk Sea』日本先行配信!

Brian Eno『Small Craft On A Milk Sea』日本先行配信!

SUFJAN STEVENS(スフィアン・スティーヴンス) 『The Age of Adz』レビュー!

SUFJAN STEVENS(スフィアン・スティーヴンス) 『The Age of Adz』レビュー!

Chisato Ohori デビュー作『toanowa』配信開始

Chisato Ohori デビュー作『toanowa』配信開始

Design 『D.E.S.I.G.N』先行配信開始 & インタビュー!

Design 『D.E.S.I.G.N』先行配信開始 & インタビュー!

NINJA TUNE 20周年記念 特集!

NINJA TUNE 20周年記念 特集!

JESUS FEVER『lemniscate 』

JESUS FEVER『lemniscate 』

待望のLA BETAS特集! Alpha pup / corde音源フリー・ダウンロード開始!

待望のLA BETAS特集! Alpha pup / corde音源フリー・ダウンロード開始!

Turn On The Sunlight 『TURN ON THE SUNLIGHT』配信開始!

Turn On The Sunlight 『TURN ON THE SUNLIGHT』配信開始!

昆虫キッズ『text』より「サマータイマー」フリー・ダウンロード&インタビュー

昆虫キッズ『text』より「サマータイマー」フリー・ダウンロード&インタビュー

mama!milk『Parade』HQD高音質配信スタート&インタビューUP

mama!milk『Parade』HQD高音質配信スタート&インタビューUP

3drum3piano vol.01@西麻布SUPER DELUXE

3drum3piano vol.01@西麻布SUPER DELUXE

world's end girlfriend 名作『hurtbreak Wonderland』を大胆に分解する「division」シリーズ完結

world's end girlfriend 名作『hurtbreak Wonderland』を大胆に分解する「division」シリーズ完結

AC部 featuring まつゆう*「キッスはまだはやいわ」映像作品

AC部 featuring まつゆう*「キッスはまだはやいわ」映像作品

ATOM & MASAKI SAKAMOTO『METEOR SHOWER from "Alien Symphony"』高音質で販売開始&インタビュー

ATOM & MASAKI SAKAMOTO『METEOR SHOWER from "Alien Symphony"』高音質で販売開始&インタビュー

CONVEX LEVEL 高音質ライブ音源「you are the alien」 フリー・ダウンロード

CONVEX LEVEL 高音質ライブ音源「you are the alien」 フリー・ダウンロード

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団『キング オブ ミュージック』

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団『キング オブ ミュージック』

LIVE REPORT KAIKOO POPWAVE FESTIVAL

LIVE REPORT KAIKOO POPWAVE FESTIVAL

鈴木祥子『my Sweet Surrender』 インタビュー

鈴木祥子『my Sweet Surrender』 インタビュー

CRYSTALの配信限定オフィシャルDJ Mixを24bit48KHzの高音質配信開始!! 『Made In Japan "Future" Classics』収録アーティストによるコメントも掲載!!

CRYSTALの配信限定オフィシャルDJ Mixを24bit48KHzの高音質配信開始!! 『Made In Japan "Future" Classics』収録アーティストによるコメントも掲載!!

CRYSTALの配信限定オフィシャルDJ MixをHQD配信 『Made In Japan "Future" Classics』/ インタビュー

CRYSTALの配信限定オフィシャルDJ MixをHQD配信 『Made In Japan "Future" Classics』/ インタビュー

環ROY『BREAK BOY』インタビュー

環ROY『BREAK BOY』インタビュー

YOSSY LITTLE NOISE WEAVER『VOLCANO』未収録音源を高音質でフリー・ダウンロード

YOSSY LITTLE NOISE WEAVER『VOLCANO』未収録音源を高音質でフリー・ダウンロード

クラムボン ニュー・アルバムより「tiny pride」を高音質HQDでフリー・ダウンロード

クラムボン ニュー・アルバムより「tiny pride」を高音質HQDでフリー・ダウンロード

ZZ PRODUCTION『ZZ』

ZZ PRODUCTION『ZZ』

レイト『さよなら昨日』特集ページ

レイト『さよなら昨日』特集ページ

ソウル・フラワー・ユニオン『アクア・ヴィテ』動画配信開始

ソウル・フラワー・ユニオン『アクア・ヴィテ』動画配信開始

レイト『さよなら昨日』先行フリー・ダウンロード

レイト『さよなら昨日』先行フリー・ダウンロード

[インタヴュー] MARIA

TOP