LIVE REPORT 2013年7月6日(土) TRIGGER FES 2013 SUMMER

「学生の、学生による、学生のための野外フェス」を開催するという目標を掲げ、2011年に結成されたTRIGGER FES実行委員会。団体発足から3年が経ち、ついに日比谷公園の野外大音楽堂を使って、7月6日に3000人規模の野外フェスを開催した。今回はそんな「TRIGGER FES 2013 SUMMER」のレポートをお届けしようと思う。

THE PIPES

当日は運営する学生たちの熱意も相まって、フェス日和の快晴を飛びこえ、気温35度の猛暑日となった。今回のトリガーフェスでは日比谷野外大音楽堂だけでなく、日比谷公園にれの木広場も使用。飲食、物販などのテントが立ち並び、賑わいを見せていた。広場内に設置された“トリガースクエア”と名づけられた特設ステージでは、各大学の音楽サークルが音を鳴らしており、お祭り気分に浸ることができる。また、ゲスト・アーティストとしてハルカトミユキ関取花も出演。日比谷公園での演奏はチケットが無くても観覧可能であったので、太っ腹だなあと思った。

リストバンドを受け取り、いざメイン・ステージの日比谷野外大音楽堂へ。リストバンド引き換えも、会場案内も、アルバイトではなくすべて学生だ。まあ学生によるフェスなのだから当たり前なのだけど、音楽フェスにおいて今まで見たことのない光景なのでいちいち驚いてしまう。会場内を一瞥してみると、大学生ぐらいの世代のひとびとが観客の大半を占めていた。主催側が変わるとこうもヒットする層が変わるんだなと身をもって実感。

Goodbye Holiday

電波障害

日比谷野外大音楽堂で演奏をするのは、全国の厳しい予選を勝ち抜いた学生バンド。THE PIPES、STELEOGRAM、電波障害、バイバイコヨーテ、Goodbye holidayの5組だ。それぞれのバンドの熱の入れようったら半端なかった。いつも狭いライヴ・ハウスで鳴らしているであろう轟音を惜しみなく野外に放つ姿に、不覚にも圧倒されてしまった。これは“日比谷マジック”だけではないはず。

赤い公園

バイバイコヨーテ

フェス全体の雰囲気は活気で満ち溢れていた。また、客の中には日頃あまりライヴに訪れなさそうな人も見受けられたが、そういった人たちも自分なりに楽しみ方を見出していたように感じた。配慮が行き届いた居心地のいい空間だった。

そして、やはり主催側の学生の活気が圧倒的にすばらしかった。スタッフそれぞれが本気で学生の音楽シーンを盛り上げたい、自分たちが一役買いたいという意志が強く感じられたし、そうした思いがガソリンとなって客も出演バンドも燃えていたように思える。

STELEOGRAM

ゲスト・バンドの出演は、学生バンドを観てもらいたいというトリガーフェス側の意図であったが、これが実にうまく機能していた。赤い公園のタオルをぶらさげて後ろのほうで観ていた学生が、インストゥルメンタル・バンドである電波障害の演奏を聴いて、さっと最前列まで走ってゆき、食い入るように観ていたのが印象的だった。彼が普段行っているであろう大箱のライヴ・ハウスでは出会えなかった邂逅を目の当たりにして、実に幸せな気持ちになった。

OKAMOTO'S

日比谷で学生がこれほど大規模なフェスを開くことは前例のない試みだろう。学生の力で協賛や後援をとり、宣伝をし、豪華なゲスト・バンドを呼んだのは、それだけですばらしいことだと思うし、きっと指を咥えてみていた大学生にも影響を与えたことだろう。しかし、フェス全体を通してなんだか完璧にまとめすぎていたような気がした。頭の固い大人が思いつかない、びっくり箱のような仕掛けがもっとほしかったなあとも思う。細かいところに課題は残るが、総じて非常に心踊るフェスだったし、“学生”の可能性の無限大さを感じることができた。

これからもTRIGGER FESは続くだろうし、どんどん規模も知名度も大きくなっていくだろう。初期衝動を失わずに突っ走って、つまんない大人たちをひっくり返らせてほしい。次回を楽しみに待とう。(text by 竹島絵奈(学生ライター))


TRIGGER FES 2013 SUMMER

2013年7月6日(土)@日比谷公園野外大音楽堂

出演 : THE PIPES / STELEOGRAM / 電波障害 / バイバイコヨーテ / Goodbye holiday / ハルカトミユキ / 関取花 / 赤い公園 / OKAMOTO'S

TRIGGER FES とは?

「学生の、学生による、学生の為のフェス」を創り上げる為、2011年秋に設立された学生団体。「未知の感性との出会い、才能と才能の摩擦、新たな情熱の発見、真の自分との遭遇。そういった事柄全ての“TRIGGER(きっかけ)”となるようなイベントを創り上げること」を目標としている。

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