四人組ラップ・ユニットVANADIAN EFFECT(ヴァナディアン エフェクト)が、長い間の休止期間を経て1st albumをリリースする。彼らが所属するVLUTENT RECORDSからJZAをはじめ、トラックメイカーにはOlive Oil(Oil Works)、OMSB(SIMI LAB)、jjj(Fla$hBackS)、CHAF(SMOKIN EKS TENSION)、DJ Phycological、DJ AGA(ASTRO RECORDS)といったシーンの要注意人物を招いての、ごつい作品となった!
足立区のトラウマ集団が、再始動!!
VANADIAN EFFECT / VANADIAN EFFECT
【価格】
mp3 単曲 150円 / まとめ購入 1,500円
wav 単曲 200円 / まとめ購入 2,300円
【参加アーティスト】
Olive Oil(OILWORKS)、OMSB(SIMI LAB)、jjj(Fla$hbackS)、DJ Phycological、ONE LOOP DIGGA a.k.a CHAF、shiba
INTERVIEW : VANADIAN EFFECT
隅田川と荒川に挟まれた下町、足立区北千住。ここで育ったトラウマ集団、VANADIAN EFFECTのアルバムがついに完成した! フロントマンと言えるpiz?。彼は松戸在住のラッパー、VOLO(ラッパー以外の名義はJZA)とともに、自主レーベル、VLUTENT RECORDSを立ち上げ、2011年にABC(Air Bouryoku Club)でアルバムをリリースしたとき以来である。そのときのインタヴューから、VANADIAN EFFECTとしてのリリースを本人が待ち望んでいた様子が伺える。が、しかし、のちに同レーベルからリリースされたのは、GAMEBOYS×JZA『1.5』であった。ABCから約3年ほどのブランクは「足立区的事情により」ということ…。だがその間、piz?はABCを含め他の作品に客演し、日常的にライヴをこなしていた。そのマイペースながら、滞り無い活動を見ていると、Olive Oil(OILWORKS)、OMSB(SIMI LAB)、jjj(Fla$hbackS)といった実力派アーティストたちからトラックを集められる人脈も頷ける。それだけでなく「ヨルナンデス」で一躍有名になった悪友Tomonari Abeや、ABCよりも比べ物にならないほどに格好良くなっているVOLOのラップも収録され、待ちわびた甲斐を感じさせるできとなっている。
今回インタヴューを行ったのは、彼らのホームとなっている立ち飲み屋「八古屋」。この日は他愛のない音楽談議とジョークで楽しく終わったつもりが、ひとりインタヴュー音声を聞き返すと、そのときは気付かなかった彼らの素顔に気がついた。それは本当に些細で、何気ない相槌や、後追いで補足する言葉に現れていた。そこには控えめで嫌味のない、しかし二十代半ばにしては大人びた渋さがある。彼ら同士が出会ったころからときがたった。自分も、それをとりまく環境も変化していく。さらにはそのときと同じ様に遊び続けるには大きすぎるトラブルが彼らを悩ませたこともあったのかもしれない。だからこそ、自分たちの心を誤魔化すことなく楽しめる、愛すべきラップを模索し続ける彼らの姿が見える。では、ナイスな音楽が響き渡る八古屋で行ったインタヴューをどうぞー!
インタビュー&文 : 斎井直史
撮影協力 : 八古屋
イチから作りなおそうってなって(ilo)
——VANADIAN EFFECT結成のルーツって、なんだったんですか?
piz? : それ俺も聞きたい(笑)。
ilo : VANADIAN EFFECTの前にdoqと2人でやってて、確か俺だよね? その時にやろうよって言ったの?
doq : そうだね~。
ilo : それで遊び程度で2人でちょこちょこ(ライヴを)やってましたね〜。だけど俺、体がいまだに弱いんですよ(笑)。だから、昔はライヴを休んじゃうことが多くて、doqが1人で出たりとかすると、フリースタイル(注1)とかでしばらくやってたりとかしましたね。それで、たぶんpiz?と繋がった。
doq : piz?が「フリースタイルすげえ」みたいになって。
ilo : 前から俺、piz?は知ってたんだよね。クラブとかで高校生くらいで会ってて。
piz? : そうそうそう、共通の友だちがいるんだよね。
——iloさんとdoqさんは家の位置からすると、小学生くらいのときからの仲?
ilo : そうっすねー。
piz? : あと、もう1人のWO2X7ていう奴は俺はその前から。俺の同じ中学校の女と付き合ってたからね(笑)。だから俺以外の3人はもうずっと北千住。俺は家は北千住でも、生まれは足立区でも西新井大師で。で、VANADIAN EFFECTの結成はその後の2009年に俺のバンドが消滅して、そこで活動自体を止めるのが嫌だったのと、その時にちょうどラップをしてみたくなってこの三人を誘った。
——小さい頃を知っている者同士で作ったアルバムなんで、なにかテーマとか潜んでるんですか?
piz? : いや、過激なメッセージとかは無いけど(笑)。なんか、態度というか。
——ヴァイブスみたいなもの、ですかね。
ilo : そうですね。
——実は、ABCのちょっと前くらいに、取り上げてほしいラッパーたちのリクエストがOTOTOYの編集部へ届いたことがあって、嬉しかったので今でも覚えてるんですけど、その中にVANADIANがあったんですよ。
piz? : へ~。そのときは一番ちゃんとライヴとかもできてた。その後に色々なことがあって、ライヴはしばらくずっとできなかった。でもその前に一回CD-Rで出してたね。
ilo : それを結構やってて。最初EPを作るって言う話になってたけど、途中でそんな感じになっちゃったから、このままだとメンタル的にもアレだし、イチから作りなおそうってなって。で、いまのアルバムみたいにフルで作り直したんすよ。
——今回は外部からのビートがすごい多いですよね。
doq : Olive Oilさんは前、俺らがライヴやってるのを観てくれて、リミックスを作りたいって言ってくれて。「それだったらトラック作ってもらって、このアルバムに入れたいっす」って話した経緯があって引き受けてくれました。
——あと、アルバムの中でもPhycologicalさんが作ったビバップ調のビートも意外でした。
piz? : 実はサイコロさん(Phycological)の感じとかは、本来俺らが持ってた感覚には近いよね。
doq : もともと貰っていたのとかは、結構ああいう感じのは多かったんですけど。ただ、アルバムを作ってるうちに、自分たち的にも(音楽的な)幅に疑問を抱くようになって。
ilo : アルバムのこと考えて作った感じあるっすね。
piz? : アルバムのイメージに沿ってトラックを選んでいった結果なだけなんだけど、ひとつのアルバムにOlive Oilさんだけじゃなくって、j(jj/Fla$hbackS)やOMSB(SIMI LAB)がいるっていうのは光栄なことに思う。chafやshiba君も制作終盤に俺らをブチ上げてくれた。
——あと、あべ(Tomonari Abe)さんだ。
piz? : あべはもう俺が同じ西新井だから近くて、昔からって感じ。でも、あべは気まぐれすぎる(笑)。あいつなにも曲作ってないのに俺に、「俺のアルバムいつ出るの?」って聞いてきたから(笑)。
ilo : 自分のことじゃねーかって(笑)。
——それ聞きたかったんですよね。あべさんって、アルバム作るんですか?
piz? : 6月に俺が勝手にスタジオ予約してる。で、「この日までに作ってきて」って言ってる。そうしないとやんないから。あべはやばいよ~。jjjはヨルナンデスのRECの日に爆笑して泣いてた。
ilo : (店内のBGMに)… お、BOSS THE MCが流れてる。
piz? : やっぱそこに反応するんだ(笑)。
ilo : BOSSに俺は相当影響されてるからね。影響っていうか、すっごい聴いてた。
piz? : VOLOも言ってたけど、ミヨ(ilo)のリリックは本当に練られてる。本当は活字で見せたいくらい。
——いつもリリック書くときって、どんな感じなんですか?
ilo : なんだろな…。言いたい言葉を白紙に散らばせて、それ組み立てるみたいな感じかな。でもそんな考えてはないつもりなんですけど~。
doq : 嘘だよ~(笑)。
piz? : ふふふ…
ilo : いや、出ないんですよね! 瞬間を切り取るみたいなのが得意じゃないすね。
——リリックがペラペラ口から出てくるタイプじゃない?
doq : 普段はこいつが一番ベラベラ喋ってるんすけどね~。
ilo : だから、それで消化してるってことでいいだろ別に!
piz? : 俺らはミヨがいないとね、話が盛り上がらない(笑)。タク(WO2X7)がいるともっと酷い事になる。
doq : piz?と俺は昔一緒に住んでたから、とりとめもなく喋ることも無いみたいになってるから。
——(笑)。でも、BOSSさんに影響受けたっていうラッパーは多いですよね。
ilo : あの当時は結構衝撃的で、あんだけ説得力のあるMCもいなかった。でも、ノリ的にはThink Tankとかもすげえ好きでこうなったっすね。
——piz?君てどういう人にラップ・スタイルの影響受けてると思います?
piz? : 俺はバンドやってたことあるから、それをちゃんと出したいなっていうのは最初はすごい意識的にあった。文脈的にはラッパーが書く感じではない気がしてます。
——そういえば以前、山仁にがっつりやられたみたいなこと言ってましたよね。
piz? : 山仁さんはやばい。人間的にもやられてるす。名古屋で一緒にライヴをしたことがあって、その時の話は言えないことだらけだけど、引き込まれて寝れなくなっちゃった。山仁さんはいい意味での教祖系のグルーヴが出てる。そうゆう求心力が言葉に篭ってる人。
いまさらだけど思った(doq)
——doq君はなにに影響されましたか?
doq : Blastにアングラのデモ特集コーナー(注2)みたいなのがあって、あれをすごい見てた。それでMSC(注3)とかを買ったときに「こんな悪そうなのに、頭の良さそうなこと言ってるじゃん」っていう、あの感じ。そういうのが、すげえかっこいいなと思ってた。でも最近は、肩肘張らなくなってきたというか。それだけじゃないかなって思うようになってきてるっすね。
piz? : 生活にストレスが多いから、(ラップでも)そこに向かい合い過ぎっちゃて、ただのループになっちゃったり。
doq : そう。ただそれだけになっちゃう。だったら、遊べるとき遊んでって感じにしたほうがいいいかなっていうか。いまさらだけど思った。
piz? : 日本語ラップ、結構おもしろいなと思ったのが、この人たちが拾うところがおもしろいくって(笑)。ギャグセンスがマジでハンパない。「こいつ絶対かっこつけて言ってんのに、ちょーおもしれー!」みたいなときあるじゃん。
doq : 真面目なこと言ってんのに、そんな中身が無かったりとか(笑)。
piz? : 「韻を踏みたいだけで、こんなこと言っちゃってる!」みたいな(笑)。
doq : そういうのすげえ好きだよ。
piz? : 俺、昔は日本語ラップはほとんど聞こえてなかった。でも、2人がそういうところを笑ってるから、「そういう楽しみ方があんだ」って感じで、日本語に興味持ったところは結構あると思う。
——ラッパーの人たちを目の前にしてこんなことを言うのは失礼ですけど、日本語ラップって独特のイタさがあるって、ファンですら思います。
doq : わかる、わかる、わかる。確かにそうっすね。
piz? : このアルバムについて言うと、そういうジョークは結構隠れてるというか、ふくまれてる。そういうギャグがたくさんある。-
——そのイタさを二ヤニヤしながら、わざと踏んだり、踏むとおもいきや… っていうことをしてますよね。
piz? : そうかも。「俺らはそこ、実は笑ってやってるよ」みたいな。結局、俺がさっき言った態度ってのはそういうこと。カッコつけてて、「これが俺たちだ」って言うより、こういう感じで俺らは笑ってるんだよっていう話。結局カッコつけてはいるんだけど。でも、VOLOとかGAMEBOYSとかの砕けた感じも、一緒にやり初めてからより良さが分かった。ああいうウィルスは感染してるよ、俺は。
——普段どんな音楽聴いているんですかみんな?
ilo : 最近なんだろうな~。
piz? : すごい昔、日本語ラップはミヨ(ilo)からちょー教えてもらってた。めっちゃ詳しい。だって、wenod(注4)の人に紹介したときに、普通に「ミヨカワです」って挨拶したら「もしかして、マコト君!?」とか言われてて(笑)。
ilo : wenodで買いまくってたから、名前覚えられちゃってて、「あのマコト君がラップやってんの!? え、同じ人!?」みたいな(笑)。
一同 : 爆笑
ilo : でなんか、それからずっと買ってたんすけど、最近あんま買わなくなっちゃったすね~。なんでだろ。
piz? : 単に食傷ぎみなんだと思う。
doq : 食い過ぎたっす、絶対。
——piz?君はKID FRESINOとの『TWO TONES』(注5) でも分かるように、結構優しい音楽好きですよね?
piz? : それよく言われる(笑)。ハマさん(注6)に「piz?はそういう優しさがラップに出てねーな」って言われた。
——俺もそう思う(笑)。意外ですよね、真逆ですもんね(笑)。
piz? : いや、もちろんそれだけ聴いてる訳じゃないないんだけど、ラップを始めてからよりその反動が出てる気がする。
doq : 休みたい時は耳に優しいやつ聞きたいもんね。
piz? : そうそうそう。あと結構、raster-notonのイベントとかにあべとかと行って、俺らUNITで座禅組んで音楽聴いてた時代があるからね。
doq : 怖すぎる。
piz? : あべと「この高さで聞く音と、この高さで聞く音が違うんだよ」「マジで!?」とかってやって、「下のほうが俺好きかも」とか言って(笑)。
doq : 馬鹿でしょう、完全に。
——(笑)。いい意味で、ヒップホップひと筋じゃない感はあるっすよね、VLUTENT RECORDSの人たちって。ひと癖あるVOLOさんがある意味、一番ヒップホップな感じが…。
piz? : そうかも。VOLO君はすごいそのバランスがちょー良い。
——VOLOさんのラップすごい良かったすよね。
piz? : ブリブリジストン! 柔軟だしマナーもある。最高!
——VLUTENT RECORDSは、YouTubeでtoy dogさんがビデオを撮影して公開してるじゃないですか。あれは反響が大きいんじゃないですか?
piz? : toyさんが結構勝手にやってくれてるから。その辺はすごい感謝してる。そういうのも、やっぱtoy dogがすごい。VLUTENTをレペゼンしてくれてるよね、間違いなく。
ilo : あべちゃんとかの反応はすごいっすよ。
piz? : あとは下町の繋がりとかはtoyさんからすごい広がっていったって感じ。いろんなとこにいる人だし、キャラが濃いから、紹介とかわざわざしてくれるわけじゃないんですけどね。あとは八古屋にいると勝手に友だちが増えてたりする。下町は気持ちいい人が多いですね。
VLUTENTの雑食性を良い感じに皆が捉えてくれてる(piz?)
——下町っぽさってなんだと思いますか?
piz? : 下品さ。
doq : 下衆なところっすかね。
piz? : どこ行っても「俺らオシャレじゃないな~」って思うよね。
ilo : 「合わねえな」ってすぐ思うし。
piz? : 靴がどうとか、服がどうとか言われるとさあ、俺帰りたくなるもん。
——そんなこと言われるんですか(笑)。
doq : B—BOYは服の話好きっすからね。
piz? : まあ、全然いいんだけど(笑)。それは、俺が持てないものとして嫉妬があんだろうね(笑)。
ilo : 俺も(服の話)話すけど、買えてねぇし。
piz? : それなのに俺とVOLOはLACOSTE LIVEのサイトに出てしまった。
——え? マジすか!?
ilo : あったね、なんか(笑)。どんなのだっけ?
piz? : toyさんがLACOSTEの写真撮ってた時に撮られてしまった。俺はなんかMサイズしかなくて、Mのポロシャツ着せられてんの。くっそM。ドM。
——(笑)。じゃ最後の質問で、今後のVLUTENT RECORDSとしての予定は?
piz? : とりあえず俺はRHYDAとやってるPsychedelic Pay Channelっていうのがあって、それが今年できるかなってところ。VANADIANの3人はまだ固まってないけど、俺は3人の一番のファンだから。一番楽しみにしてる。
——VANADIANの人たちって良い立ち位置ですよね。現場の人なのに、ネットでも知られてるって印象がありますが、どう思います?
piz? : ネットは無料で見れるし、toyさんの映像とかを通じてVLUTENTの雑食性を良い感じに皆が捉えてくれてるのかな。現場って事でいうと、俺らが池袋bedでやってるGrind Houseっていうイベントも凄い混ざり方に見えるかも知れないけど、俺ら的には普通の流れ。Febb(Fla$hBackS)は中3くらいからL8Rって当時の俺らのパーティーで一緒にやってたし。佐々木(KID FRESINO)もその頃からの付き合い。MUTA(注7)やRHYDAやMilitant Bも気付いたら自然と一緒にいた。とりあえずみんな自分のスタイルを持っているのが良いよね。
——絶妙な立ち位置はまったく意図せずに確立されたものなんですね。まあ、見せ方を気にしてるようには全く見えないけど(笑)。
piz? : じゃあ、見せ方を気にするから、誰か俺らに寄付して(笑)。いい服着始めたらパトロンができたと思ってください、みたいな。
doq : そしたら「あいつらほんとにダメになったな」て言ってくれ。
注1. Blastのアングラのデモ特集コーナー : 1994年から2007年まで発行されていたヒップホップ専門音楽雑誌、Blast内での若手発掘コーナー「Homebrewr」。音楽ライターである磯部涼と古川耕が若手の音源をレビューしてゆく人気コーナーで、コンピレーションも発売されている。
注2. フリースタイル : 即興でラップをすること
注3. MSC : LIBRAの前進となる新宿を代表するヒップホップ・グループ。漢をはじめ、TABOO1、JUSSWANA、大華、SATELITEなどが所属している。
注4. wenod : ヒップホップ専門レコード・ショップ。ネット販売を行いながらも10年以上もの期間を恵比寿の店舗で営業を行なっていたが、2012年にネット販売を強化し、恵比寿の店舗を閉店した。
注5. TWO TONES : piz?がMAD IBERICO名義でFla$hbackSのKID FRESINOと共作したMIX CD。
注6. ハマさん : 下高井戸駅近くのセレクト・レコード・ショップである、トラスムンドの店長、浜崎さんの愛称。ジャンル別け隔てなく知識豊富なセレクト故に、トラスムンドはリスナーからヒップホップ専門レコード・ショップと同等の人気を博している。
注7. MUTA : 上野のスタジオを構えるFivestar Recordsの大黒柱、Young DrunkerのMC。
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PROFILE
VANADIAN EFFECT
東京都足立区の孤島、北千住(Staten Island風味)から今日もムチクシャ顔でトラウマ電波発信中。ピッピピピ。2009年当時、piz?が自らギターを務めるシャキシャキなバンド解散により悶々とした感じを、バシャーってする為に巧い事言ってdoq&ilo&woをパキっと召集。その後、TOKYO BAD TRIPなるオカシナ人々とのPARTY“L8R”を軸とした様々な現場でのトラウマアクトや、piz?のMC BATTLEでの優勝などを通じて信用出来そうな友達が増える。2010年には現場限定CDR作品『+Vinyl』を人知れず発表(もう無い)。その後、当時のBACK DJを務めたDJ KANAIがポジティブな失踪。活動がアレになりウイルス感染。結構みんな靴が履けなくなって潜伏期間突入。潜伏期間中doq/ilo/wo2x7の3名はリアルな足立区事情に巻き込まれフリーズ… piz?はAir Bouryoku ClubやPsychedelic Pay Channel等の活動を開始。暗躍。一時は活動も危ぶまれたが、2012年には各々の混濁とした日常をちょっぴりクリア。潜伏期間中に四人は何を見て、感じ、ニヤニヤしていたのか… ? まるで東京都から見放された様な東京貧民街足立区の森羅万象の人間模様や下品な笑いが混ざった足立区の空気をZIPLOCKした四者四様の言葉を封入する事に成功した銀盤。