2013/04/26 00:00

2013/4/24~5/1の注目2作品をレビュー!!

今週も沢山の新譜が入荷しました! 全部は聴いていられない! そんなあなたのために、このコーナーでは、OTOTOY編集部がオススメする今週の推薦盤を2~3枚ピックアップし、ライターによるレビューと共にご紹介いたします。 音源を試聴しながらレビューを読んで、ゆったりとした時間をお楽しみください。あなたと素敵な音楽の出会いがありますよう。

SHARKS『SELFHOOD』


SHARKS / SELFHOOD
【配信形式】
mp3、wav

【価格】
mp3 単曲 150円 / アルバム 1,500円
wav 単曲 200円 / アルバム 2,380円

結成するやいなや、数多くのメディアで取り上げられ、70年代パンク、エモ、パワーポップ・ファンを瞬く間に虜にしたUKの4ピース・バンド、SHARKS。2011年のフル・デビュー・アルバム『No Gods』のリリースから約2年、USツアーの敢行や、日本でもサマーソニックに登場と、ワールド・ワイドかつ精力的なライヴ活動と共に、世界中を巻き込んで走り続ける彼らがニュー・アルバム『Selfhood』をリリースした。今作は、前作の70年代UKパンクを内包したサウンドに加え、00年代パンクの影響が顔を覗かせるものとなっている。1stアルバムにはなかった00年代パンク独特の爽やかさが一貫して貫かれ、全力なのにどこかアンニュイなサウンドがつぎつぎと畳み掛けてくる。また、アコースティックでメロディアスな楽曲も加わり、その守備範囲は確実に広がる。そして最後はThe Lemonheadsのカバー「my drug buddy」で締めるというなんとも泣かせるアルバムだ。(text by 釘田沙來)

tricot『99.974℃』


tricot / 99.974℃
【配信形式】
mp3

【価格】
mp3 単曲 200円

まさに爆裂。破裂するギターと鳴り止まないハイハット、音を縫って進んでいくベース、繰り出される音にもはや乗る事すらも困難な、男らしい匠サウンド。そこに可憐なコーラスとヴォーカルが乗ると初めて、このバンドが女性で中心で構成されていることに気づかされる。端々に息づかいを感じる彼らだけのタイミング、変調。ここに、かれらの新しい息づかいを垣間みることが出来る。うわずったヴォーカルに、寄せては返すベースのグルーヴ。ぐるぐると渦を巻き、変調しながら、めまぐるしく展開するこの曲を目の前に、あっという間に過ぎて行く4分12秒。気づけばまた再生ボタンに手を伸ばししている自分がいた。(text by 釘田沙來)

この記事の筆者

[レヴュー] SHARKS

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