2013/01/20 00:00

2013/1/9~1/16の注目1作品をレビュー!!

先日、東京では大雪が降りました。道路には溶けきっていない雪がちらほら。まだまだ寒い日が続きますが、新たな素晴らしい音源たちも続々とリリースされています。ただ、数が多い! 興味はあるけど、全部は聴いていられない! そんなあなたのために、このコーナーでは、OTOTOY編集部がオススメする今週の推薦盤を2~3枚ピックアップし、ライターによるレビューと共にご紹介いたします。2〜3枚と言っていますが、今週は1枚です!? 音源を試聴しながらレビューを読んで、ゆったりとした時間をお楽しみください。あなたと素敵な音楽の出会いがありますよう。

山本精一『 山本精一カバー・アルバム第一集』


山本精一 / 山本精一カバー・アルバム第一集

【配信形式】
mp3

【価格】
単曲 250円 / アルバム 1,800円

ボアダムス、想い出波止場、羅針盤、ROVO…。さまざまな形態のグループ・プロジェクトに関わってきた山本精一による初のカバー・アルバム。収録曲は、1950〜1960年代の国内外のアーティストたちの楽曲のフォークソング・カバーで構成される。彼が過ごした10代の青春時代の曲を聞くことで、音楽のルーツを辿ることができるだろう。全編ゆったりとしたフォークソングの中で、抑揚を意図的に省いたように、淡々と落ち着いて歌い上げていく。語りかけるようなその調子は、いつしか古き良き時代、昭和時代のフォークソング全盛期の頃にタイムスリップさせる。彼が表現するのは、フォークへの深い愛か、時代懐古なのだろうか。そこには確かにノスタルジアがあるとはいえ、ただ単にレトロな作品になっているのではなく、エレキ・ギターを全面に出した、山本精一流、現代版昭和ソングも存在する。とはいえ、あくまでも、過剰に手を加えず、ギターと歌だけで勝負した本作を、しっかり聞いてみてほしい。(text by 堀史孝)

この記事の筆者

[レヴュー] 山本精一

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