坂本美雨とmito(クラムボン)による”共作ネコ曲”を、高音質で配信!

『人生がうまくいくネコの9つの習慣』『ネコがよろこぶ“ゴロゴロ”のツボ』(ともにマーガレット ウッドハウス著)という外国の絵本にオマケで付いていた楽曲が、マスタリング企画で装い新たに登場。mitoがプロデュースを手掛けた「シロネコ」「ボーニャス・トラック“シロ”」「トラネコ」「ボーニャス・トラック“トラ”」の4曲を、美濃隆章(toe)、渡部高士(OVERROCKET)、木村健太郎の3名のエンジニアが24bit/48kHzの高音質でマスタリング。全12曲入りのパッケージとして生まれ変わりました。トラックは冴え渡り、坂本美雨の歌声は美しく響く。それぞれのマスタリングの違いを楽しみながら、坂本美雨とmitoのネコに対する強い思いを感じてください。また、1/15発売のサウンド&レコーディング・マガジンには本作のマスタリングに関する記事が掲載されますので、そちらも要注目です!


『シロネコトラネコ』
アーティスト : 坂本美雨、mito(クラムボン)
エンジニア : 美濃隆章、渡部高士、木村健太郎

発売日 : 2013年1月15日(火)
値段 : 1000円
配信フォーマット : HQD(24bit/48kHzのWAV)

収録曲 :
1. シロネコ(T.M mastering ver.)
2. トラネコ(T.M mastering ver.)
3. ボーニャス・トラック"シロ"(T.M mastering ver.)
4. ボーニャス・トラック"トラ”(T.M mastering ver.)
5. シロネコ(T.W mastering ver.)
6. トラネコ(T.W mastering ver.)
7. ボーニャス・トラック"シロ"(T.W mastering ver.)
8. ボーニャス・トラック"トラ”(T.W mastering ver.)
9. シロネコ(K.K mastering ver.)
10. トラネコ(K.K mastering ver.)
11. ボーニャス・トラック"シロ"(K.K mastering ver.)
12. ボーニャス・トラック"トラ”(K.K mastering ver.)

異なるマスタリングによって見える、猫のいる生活の様々な表情

数多くいる猫好きのアーティストの中でも特に猫を愛して止まないことで知られいている坂本美雨。ブログのタイトルやTwitterのアカウント名に猫が入るのはもちろん、2012年のアルバム『I'm yours!』からのPV「I'm yours!」でも愛猫のサバ美がモデルだと思われる猫のCGキャラクターと共演し、果てにはサバ美Tシャツまで作成するほどだ。そんな彼女の猫好きが極まった仕事の一つとして、ニュージーランドの児童書作家マーガレット ウッドハウスの絵本『ネコがよろこぶ“ゴロゴロ”のツボ』 と『人生がうまくいくネコの9つの習慣』 の翻訳がある。そして、2003年に出版されたこの絵本には猫をテーマにした楽曲を収録したCDが特典として付属されたいたのだが、その音源がこの度配信でリリースされることになったのだ。

だが、特典音源をただ配信するというだけではない。配信に伴ってこれらの楽曲はリマスタリングが施されているのだ。それも、toeの美濃隆章 、OVERROCKETのメンバーであり電気グルーヴなどの作品を手がけるレコーディング・エンジニアでもある渡部高士、クラムボンや七尾旅人の作品を手がけているマスタリング・エンジジニアの木村健太郎の3人がそれぞれにリマスタリングを行い、3つのヴァージョンが出来上がった。

では、そのサウンドの違いに触れる前に楽曲自体について簡単に説明しよう。坂本美雨がニューヨーク在住の時に飼っていた猫をモチーフにクラムボンのmitoと共作したもので、「シロネコ」では愛猫と過ごす幸福な時間がアコースティックなバンド・サウンドを伴って歌われ、「トラネコ」では愛猫がいないことへの思いが歌とピアノのみで表現されている。そして、「ボーニャス・トラック"シロ"」「ボーニャス・トラック"トラ"」は浮遊感のあるシンセが特徴的なインストで、猫の鳴き声や猫について話している声が配されている楽曲だ。オリジナル・アルバムなどで聞ける坂本美雨の歌は、よくコントロールされていて端整な美しさがあり、クラシックの歌手に近い印象を受けることが多いが、本作ではリラックスした雰囲気で日常的な心の動きを伝えてくれるような歌い方をしている。

そして、その楽曲を引き立てるのが先ほどふれたリマスタリングだ。『シロネコトラネコ』は猫がいることの生活の空気感を表しているような作品であるため、この役割は大きい。比較をすると、美濃隆章は少しくぐもったような音響で空気の流れや動きがよく伝わってくるサウンド。渡部高士は音の輪郭がはっきりしていて、窓から光が差し込んで空気が見えてくるような音作りだ。木村健太郎は低音を柔らかく響かせることで、楽曲が持つ日常に流れる空気の心地よさを表している面をより引き出している。高音質でリマスタリングされたサウンドは、聞いているうちに同じ楽曲でも様々な表情があることに改めて気づかせてくれる。『シロネコトラネコ』は猫のいる生活を多面的に切り取った作品なのだ。(text by 滝沢時朗)

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PROFILE

坂本美雨

5月1日生まれ。9歳の時に家族でニューヨークに移住。97年、Ryuichi Sakamoto featuring Sister M名義でデビュー。映画「鉄道員」の主題歌、フルアルバム「DAWN PINK」をリリース。05年11月、『The Never Ending Story』(Honda企業CMタイアップ)をリリース。音楽活動に加え、ナレーション、ラジオのナビゲーター、詩・エッセイ・映画評・翻訳本等の執筆、ジュエリーブランド「aquadrops」のプロデュースなど幅広く活動している。

ミト

1975年5月6日生まれ。東京都出身。クラムボンのバンドマスターとして、ベース、ギター、キーボード他を担当。デビュー以来クラムボンのほとんどの楽曲はmitoによるものである。自身のバンド以外にも、楽曲参加、楽曲提供、プロデューサー、ミックスエンジニアとして、木村カエラ、持田香織、豊崎愛生、ともさかりえ、toe、SOUR、コトリンゴ、など多くのミュージシャンを手がける。2006年から「mito solo project」として”FOSSA MAGNA””dot i/o””micromicrophone“の3つのソロ活動をスタートし、アルバムを発表。ノイズ、アバンギャルド、テクノからエピックなポップミュージックまでを傍若無人に搾取するヘヴィー・リスナーであり、常にジャンルの垣根を飛び越えようとするスタイルで、新しい音楽に挑戦している。また、最近では牛尾憲輔(agraph)とのアニソンDJユニット "2 ANIMEny DJs"としても活動中。2011年には初のmito名義となるソロアルバム『DAWNS』を発売。同時に、これまでミトがプロデュース、作曲、編曲、作詞、remixなどを手がけた数々の作品を2枚にコンパイルした『mito archive 1999-2010』も発売している。

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レヴュー

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筆者について
滝沢 時朗 (滝沢 時朗)

1982年東京生まれ。twitter ID:@sarigenaginger

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