
毎月SONG BOOKが届く! Rie fu Monthly project『fu diary』
日本でのCDデビューと同時期に渡英、ロンドン芸術大学でファインアートを学び、画家としても活動するシンガー・ソングライターのRie fu。多方面で精力的な活動を続けてきた彼女が、生活の流れの中にある「絵を描くこと、歌を作ること」の模様を、音楽だけでなくアートワークやテキストなど、様々な方法で表現していくマンスリー・ソング・ブック・プロジェクト「fu diary」。
2012年6月から11月までの6ヶ月間、毎月新曲を3曲と書き下ろしのアート/エッセイ・ブック(電子書籍)をお届けしていく本企画。メジャー・レーベルを離れ、自ら会社を起こそうと決めた彼女に、その胸の内を聞いてきました。fu diaryをはじめた経緯は? 彼女にとって芸術とは? アーティスト・Rie fuの”今”に迫ります。

fu diaryが毎月届く! 全6作まとめ盤&アートブック付きスペシャル・エディション
fu diary -ALL SONGS & ART BOOK-(4,500円 / 送料込み)
アートブックも楽しみたい方はこちら!
6ヶ月分の音源(3曲×6タイトル)をまとめて予約購入できます。音源は、毎月15日に1タイトルずつ更新。発売にあわせて会員登録頂いているメールアドレス宛にダウンロード方法を記載したメールをお送りします。そして、11月のSONG BOOKプロジェクト終了後には、fu diaryのすべてのアートワークを1冊の文庫にまとめたART BOOKをご自宅へお届けします!
購入内容
・「fu diary」6〜11月発売分の音源
・まとめ購入特典音源「song for june」
・「fu diary ART BOOK(タイトル仮)」(2012年11月下旬〜12月中旬発送予定)
fu diary -ALL SONGS-(2,000円)
音源のみ購入したい方はこちら!
6ヶ月分の音源(3曲×6タイトル)をまとめて予約購入できます。音源は、毎月15日に1タイトルずつ更新。発売にあわせて会員登録頂いているメールアドレス宛に、ダウンロード方法を記載したメールをお送りします!
購入内容
・「fu diary」6〜11月発売分の音源
・まとめ購入特典音源「song for june」
fu diary 1MONTH Ver.(各500円)
左から)fu diary -JUNE-『You Do』 / -JULY-『easy』 / -AUG-『FUJIROCK』
【『You Do』収録内容】1. You Do / 2. 6月のたからもの / 3. Hey Girl
【『easy』収録内容】1. easy / 2. Too much play, more work! / 3. Don’t Let Me Down
【『FUJIROCK』収録内容】1. FUJIROCK / 2. firework / 3. CLAPPY
販売形式 : mp3 / HQD(24bit/48kHzのWAV)
>>【fu diary JUNE-ART BOOK-】の閲覧はこちら
Rie fuが独立し、会社を起こすことにした思いを綴ったエッセイを、彼女の作品や写真とともにお楽しみください。(※リンクをクリックすると、外部サイトBCCKSへ移動します)
購入〜音源ダウンロードまでの手順
1) 『fu diary -ALL SONGS & ART BOOK-』または『fu diary -ALL SONGS-』を購入する。
2) OTOTOYに会員登録されているあなたのメール・アドレス宛に購入完了のメールが届きます。
3) 届いたメール宛に、ART BOOK送付先の住所を返信ください。(ART BOOK付きスペシャル・エディション購入者のみ)
4) 毎月15日に、2)と同じメール・アドレス宛にダウンロード用のURLが記載されたメールが届きます。
5) 予めOTOTOYにログインした状態で届いたURLをクリック。案内に沿ってダウンロードを行なってください。
*購入月は、『fu diary -ALL SONGS & ART BOOK-』または『fu diary -ALL SONGS-』のページへ再度アクセスすると、6月度の音源『You Do』をダウンロードできます。
6) 11月のプロジェクト終了後、3)でお知らせ頂いた住所宛にART BOOKをお送りします。(ART BOOK付きスペシャル・エディション購入者のみ)
※購入、ダウンロードにはOTOTOYへの会員登録が必要となります。twitter会員の方は、本会員登録が必要となります。
※ダウンロードができない、メールが届かないなど、不具合が発生した場合はinfo(at)ototoy.jpまでご連絡ください。
※ART BOOKの発送は日本国内に限らせていただきます。ご了承ください。
Rie fu INTERVIEW
ーーメジャーの世界から飛び出して活動しようと思ったいきさつを教えていただけますか。
Rie fu : 前々から考えてはいたんですよね。今までお世話になったスタッフの方からも「独立してやってみたら? 」と助言をいただいていて、最近は周りでも自分で管理して活動しているアーティストの方が増えてきたので、互いにノウハウを共有することができるかなとも思いましたし、イベントの企画とか色々やってきて、自分で出来ることが増えてきた実感があったんです。じゃあフットワークを軽くして活動していこうかなって。すごく自然な流れでしたね。不安がないわけではなかったんですが、前向きな姿勢で独立を考えていました。

ーー具体的にはどんなことをやってみたいと思っていたのでしょう?
Rie fu : 型にはまらずに、イベントや音源で自分の個性を表現したかったんです。アーティストとして名乗るからには、もっとその場その場でアイデアを実現していきたいと思ったんですよね。メジャー・レーベルにいるとアイデアを実現するまでの過程が大変で、どうしても身軽に動くことができなかったんです。
ーーこれまではアイデアや企画を実現するのに負荷になっていたことがあったのでしょうか。
Rie fu : 自分の作品に対して妥協するということはなかったですが、やはりエンターテイメント界にいる以上は、タイアップやコラボレーションをする時には優先順位があったりしたんです。そういうのが得意な方もいらっしゃると思うのですが、私はもっと独自で活動していく方が合っているな、と思って。
ーーRie fuさんはメジャーで活動されていた時から自分で企画なども提案していたんですか?
Rie fu : そうですね、ツアーTシャツを手書きで作って100枚近く売ったり、個展を開いたり、勝手すぎるぐらいに自発的に企画を出していました(笑)。独立してからはまだ自分で企画したイベントの立案~実行~終了までの過程を一周していないですし、インディーでのやり方も手探りな状態なんですけど、すごく楽しくやらせて頂いていますね。

ーー実際にレコード会社を離れてみていかがでしたか?
Rie fu : 良し悪しは置いておいて、「メジャー」という環境が、分厚い壁で囲まれた温室のようなところだったのだと客観的に感じることができました。デビューした時も活動しながら留学させていただいたり、メジャーで活動するアーティストの中ではかなり自由に動かせていただいていたのですが、いざ一歩外に出てみると、そこは野生の可能性に満ちた世界でした。フェイスブックを見ていても、自分のファンの方がジャカルタとかアメリカの方が日本人より多かったりして。世界レベルで視野を広げて行きたいなと思いますね。
ーー独立してみて、大変なことはありましたか?
Rie fu : 活動を趣味にしたくないので、事業として管理しようと思って法人化したんですが、細かいことで言えばお金の管理が大変ですね。これまではレコード会社に任せていた部分も、自分で責任を持つ立場になって全て把握するようになりましたし。今は管理会社の方と相談しながらやれていて、アドヴァイスを頂ける環境のありがたみを感じています。
ーー「アーティストRie fu」としてではなく、経営者的な視点では今の状況をどう捉えていますか?
Rie fu : 今はTwitterやfacebookなどでたくさん情報が流れていて、伝達のスピードがどんどん速くなっていますよね。それにちょっとでも遅れたら古いものになってしまうのでは、という危機感はあります。でも、日本は早耳のアメリカやヨーロッパに比べるとそのスピードもまだ遅いかな、とも思っています。例えばチケットレスの機能やフェイスブックの地域企画等色々やってみているのですが、まだ日本ではそういうものより従来のやり方のほうが合っている気がします。むしろ日本では温かみのあるアナログ感を重視して、ライブなどでも手作りのグッズを売ったりしています。今度のライブでは、クリエイターとのコラボ企画で、一枚一枚手作りのカードを作ったり、キャンバス地のピアスとかを作ってみたりするんです。デジタルとアナログの両方を行き来する形で、どちらの要素も重視していますよ。
ーーRie fuさんの中で音楽と他の芸術は、それぞれどういう位置付けなのでしょうか。
Rie fu : 表現の形が違うだけで、インスピレーションの源は同じです。日記みたいなものですね。日々何気なく経験していることを、自分の感性を通してどうやって形にしていくか、ということを常に考えています。

ーー表現方法はどのタイミングで決まるのでしょうか? 例えば「あの人に会いたい」と思ったとして、その気持ちを芸術で表現するとしたら、音楽、絵、写真、何で表現しますか?
Rie fu : そういうときは… 直接会いに行きます。
ーー(笑)。なるほど!
Rie fu : その人が会えない人とか、記憶だとか、掴めないものだったときに、その代用として表現活動をするんだと思います。芸術は、何かそういう物足りないものやコンプレックスを補うためのものである感じがしますね。絵は視覚的な要素がやっぱり大きくて、「見たものの感動を伝えたい」と思った時に描くことが多いです。逆に音楽の場合は視覚的、聴覚的な感動というよりも、形のない気持ちや体験そのものからインスピレーションが湧きますね。写真は体験の一部として、その中から曲や絵ができてきたり。色々なものが繋がって、ひとつの作品が生まれます。
ーー視覚的なものは絵に、感情的なものは曲に直結するんですね。
Rie fu : そうですね。体験や感情は人間の精神とつながっていると思っているので、絵を見たり音楽を聴いて「こう思ってほしい」というよりも、作品を通してその人の記憶や感情を呼び起こせたらなと思っています。曲を作るにしても、アレンジをどうこうするというよりは直感でやる方が多いです。

ーー憧れるアーティストはいますか?
Rie fu : スザンヌ・ヴェガの「トムズ・ダイナー」みたいな曲を作りたいなと思っています。「日常の暮らしの中で過去の記憶を辿っていって、また現実の世界に戻る」という描写を、アカペラで歌う彼女の世界観に憧れていて。あと、ジョニ・ミッチェル。作品の世界観、歌詞や音楽のコード感など、独自のものを紡ぎしているようなアーティストに憧れますね。
ーーこれからやってみたいことはありますか?
Rie fu : 中国の昔の伝説の動物の本や、「科学者が考えた一億年後の想像上の動物」を参考に、不思議な生き物を描くのにはまっているんです。人面ライオンとか、羽の生えたライオンとか。子供の頃から印象に残っている絵本ってどこかそういう変なところがあって、そういう変なものを楽曲と一緒に届けたいなと思っています。
ーーいつ頃から構想しているのですか?
Rie fu : 二年ぐらい前からじわじわと。まだ企画中なんですが、「雨の音」っていうテーマです。窓に雨が打ち付ける音が聴こえてくるところから、それが観客の拍手に聞こえてきたり、小人の足音に聞こえてきたり。言葉にするとすごくメルヘンチックなんですけど(笑)、雨の音から連想されるシーンを音と視覚でどんどん広げていきたいなと思ってます。

ーーfu diaryに関しては、今後の構想はありますか?
Rie fu : fu diaryは日記のように日々生まれてくるものの記録なので、構想は特に無いですね。3曲のうち1曲はその月に録音した外の音などを取り入れて作りたいのと、もう1曲はiPadで曲を作っているのでより直感で作れちゃうので、そういう曲はアルバムとして出するよりは、「こういうのが出来ました! 」という感じでスピード感のある配信で出したかったんです。あともう1曲は季節に合わせて作ったりします。
ーー良いペースでコンスタントにやっておられますね。
Rie fu : この企画をやらせていただくことで、作品を残すというよりも、こういうこともやっている人だという自己紹介になればいいなと思っています。改めて知ってもらえたらい嬉しいですね。
ーーRie fuさんって以前はすごく独立したアーティストだったと思うんです。面白いことをしているけれど、Rie fuさんを紐解くと周辺では誰と誰が繋がっていて… という部分があまり見えてこなかった。これからはRie fuさんを通じてクリエイターやミュージシャン等のアーティスト達が繋がっていったら、音楽畑でもアート畑でもない、もっと面白くて新しい環境が生まれるんじゃないかなと思っています。
Rie fu : そうですね。そういう畑に飛び込んでみたいですね。今回自分のイベント、fu fesでグッズコラボさせていただいたMaico Akibaさんは、私が偶然彼女が『100年後プロジェクト』というエイジング加工をしたカードケースを使っていたのがきっかけで紹介してもらって。更にそのカードケース自体を作っている別のクリエイターの方が近所に住んでいたり、どんどんわらしべ長者的に出会いが繋がっていたりするので、このまま突き進んで行きたいと思います。
インタビュー : 飯田仁一郎
写真 : 丸山光太
fu diaryリリース・スケジュール
2012年6月15日(金) : fu diary vol.1『You Do』発売
2012年7月15日(日) : fu diary vol.2発売
2012年8月15日(水) : fu diary vol.3発売
2012年9月15日(土) : fu diary vol.4発売
2012年10月15日(月) : fu diary vol.5発売
2012年11月15日(木) : fu diary vol.6発売
2012年11月下旬〜12月上旬、スペシャル・エディション『fu diary -ALL SONGS & ART BOOK-』購入者に「fu diary ART BOOK(仮)」を送付。
Rie fu PROFILE
1985年東京生まれ。2004年3月、マキシシングル『Rie who!?』でデビュー。デビューと同時期に渡英、2003年から2007年まではロンドン芸術大学でファインアートを学び、日英を往復しながら音楽活動をする。2006年にはカンヌの音楽祭への出演やロンドン弾き語りライブ、THE PRETENDERSとのメンバーとのレコーディングなど、ヨーロッパでも精力的にライブ活動をはじめる。2007年にロンドン芸術大学油絵科を次席で卒業。以後日本に拠点を移し、定期的に個展を行い画家としての活動も続けている。 2009年には井上陽水のデビュー40周年ツアーへの参加、ORANGE RANGE NAOTOのプロジェクト、delofamiliaへの加入、ニューヨークでの初ライブ等を行う。2011年、デビューから8年間のシングルコレクション、『I Can Do Better』をリリース後、2012年4月に(株)Rie fuを設立。異国情緒の中で語りかけるような歌、時には辛辣な本音を盛り込んだ英語と日本語詞のミックスが特徴。