2012/03/21 00:00

大好評!! EeMuの連続リリースEP第2弾がリリース!

イチオシ・レーベルLOW HIGH WHO?に所属し、ビート・メイカーとして活動するEeMu。2011年12月にファースト・アルバムをリリースしたばかりの彼が、2012年2月から11ヶ月連続でEPをリリース。OTOTOYでは、その11ヶ月を、ヒップ・ホップ・ライターの遼とヒップ・ホップ担当和田隆嗣(僕です!)が必死に追いかける熱愛企画。その名もEeMu Monthly Collection! ヒップ・ホップにEeMuあり! ビガッ!

EeMu Monthly Collection vol.2

EeMu / D.Th ep

【価格】
MP3、WAV : 単曲150円 / アルバム600円

第2弾は、西海岸アンダーグラウンドを彷彿させる煙たいビート。野外の音を巧みに使用したフィールド・レコーディング・ビート編。

11分弱の強みが発揮される

EeMuの11カ月連続リリース企画の第2弾。前作があえて音のキャラクター性を抑え、リスナーをインスト作品へ誘導することに主眼を置いていたとするなら、本作はいよいよもって彼の本領発揮といったところだ。彼の感性が直に反映されたような、楽しい音遊びの世界が広がる。まっとうなブレイクビーツから半歩踏み外した、陽気なようで奇怪なビートを従え、そこに遠慮なく様々な音ネタを突っ込んでいく。前作と同じく、5曲で11分弱のミニマル構成ならではの強みが発揮されていると思う。つまり、無駄が無い。さして出来の良くないワン・ループを延々と続けるだけで「間のグル―ヴ」を創った気になっている冗漫な曲とは正反対に、基軸のビートの上でネタが休みなく入れ替わり立ち替わりすることで、非常にスリムでタイト。

本作は、曲名や音から察するに、ある明確なストーリーが設定されていると推察される。その内容を踏まえた上でこの仕掛けを聞くとなお楽しい。あえて例えるならばCompany Flowのような、90年代アンダーグラウンド式の怪しいビートが蠢く本作。その音世界と本作の意図が歪んだ握手を交わしてしまった。飛び抜けてドープな「Before Shit Comes Out」が出色なのは半ば必然と言えるだろう。個人的には前作以上に楽しめた。(text by 遼)

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EeMu Profile

北海道出身。中学からヒップ・ホップに目覚め、高校の頃には音楽性を確立し、全国のEDWINショップの店内BGMのオファーも来るほど当時は周囲を驚かせていた。その後、自身の多名義によるプロジェクト、様々なアーティストへのトラック提供をはじめ、現在はWEBサイトやCM、ドラマなどテレビ音楽などにも提供している。ブラック・ミュージックからクラブ・ミュージック、環境音楽などにも幅広くセンスに取り込み、仲間からラッパーから、音楽家たちからも愛されるビート・メイカーとしてコンポーザーとしてレーベル「LOW HIGH WHO?」を支え続けている。

EeMu official HP
LOW HIGH WHO? official HP

この記事の筆者

[連載] EeMu

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