2012/02/22 00:00

滋賀 東京 そっちの世界 quadrariumのニュー・シングル!

quadrarium / quadrarium -Single-
【価格】
MP3 : 150円 / 250円
WAV : 180円 / 300円

【トラック・リスト】
1. カレハマウメロディ / 2. Sunday Sunrise

>>>「カレハマウメロディ」のフリー・ダウンロードはこちらから(期間 : 2/24〜3/9)

そっちの世界に行こうぜ

うーん、切ないのにすがすがしい。ぴりっと寒い冬の街を散歩中、やわらかい陽光がまぶたを照らすような。春を待ちわびるこの季節にぴったりのような。この度配信限定でデビューする「quadrarium(クォドラリウム)」の曲を聴いたときの感じである。

quadrariumは4人組のギター・ロック・バンド。地元・滋賀の高校の友人であったツツミヒロユキ(G&Vo)とカゲヤマヨウゾウ(Dr)が、専門学校でヤマギシダイゴ(Ba)と出会い、前身バンドを結成。その後上京し、昨年ライヴでの共演がきっかけでオイカワソウスケ(Key)が加入した。バンド名は、「四人の間に拡がる、宇宙のように心地いい空間」という意味を持たせた造語だ。なんといってもツツミの透き通る声がいい。そしてガチガチでもゆるくもなく、心地いいふくみがあるバンド・サウンド。メロディアスな曲調と切ない男ごころが垣間見える歌詞。それらが、独特な浮遊感を生み出している。

今回配信されるのは「静と動」の2曲。1曲目「カレハマウメロディ」は「静」。伸びやかな声にシンプルなギターとピアノがからんでいき、終始しっとりと聴かせるミドル・テンポ・ナンバーだ。タイトルは「枯葉舞う」季節のなかで「彼は舞う」と、意味をかけているそうな。曲中、「いつまでも迷っている」と歌われてもよくあるモジモジ系男子の憂鬱におさまらないのは、風景に感情をゆだねているからだろう。流れゆく季節のなかで、きっとなんとかなるさと、かよわくも凛と立つ男の姿。バンドのキャリアも長いからだろうか、サウンドからも歌詞からも、ほのかな達観の境地をそのすき間から感じ取ることができる。とくに「いつかは空へかえる日を待ちわびている」という歌詞が印象的。「楽曲自体のキャリアも長いし、僕たちの表現したい、”浮遊するギター・サウンドを核とした、心地よく隙間ある音の空間”というものを感じてもらえると思います。季節に翻弄され、ニッチもサッチもいかない男のことを歌っています」とツツミ。

「動」の2曲目「Sunday Sunrise」は、曲名通り日曜日の朝日を浴びるような、明るいエイト・ビート・ナンバー。ギターもピアノもリズム隊も跳ね跳ねでポップ! 「間違いない」「泣きたいな」を独特な言い回しでリフレインするくだりが耳に残る。「おっ」と思ったのは終盤の転調。ストレートな展開のなかにこういったスパイスを入れるところもニクい。「quadrariumの中では異色の楽曲です。まずテンポ感が違います。それから全体での軽やかな感じのアレンジ。だからタッチが異色なんですね」とヤマギシが言えば、「この楽曲は、相手と上手く行っていない状態から、日曜の朝日を見て自分を元気付ける、という内容になっている前向きの曲です。これから明るい世界が待っている、そっちの世界に行こうぜって曲です」とツツミが続ける。

2曲聞いて、BUMP OF CHICKENやフジファブリックを彷彿とさせるところも。ひねくれムードが前面に出たバンドが多いなか、quadrariumのこのシンプルさは逆に新鮮に映る。シンプル・イズ・ベスト。言うのは簡単だが、やるのはなかなか難しいことをやっている彼ら。今後の活躍を期待したい。(text by 福アニー)

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quadrarium PROFILE

<member>
ツツミ・ヒロユキ
ヤマギシ・ダイゴ
カゲヤマ・ユウゾウ
オイカワ・ソウスケ

浮遊するギター・サウンド。音の隙間を縫うように存在するキーボード。 そして、歌。"四人の間に拡がる、 宇宙のように心地いい空間"という造語を冠した新世代ギター・ロック・バンドquadrarium。地元滋賀の高校の友人、ツツミとカゲヤマは専門学校に進み、ヤマギシと出会い前身バンドを結成。その後滋賀でライヴ活動を開始。地元で行われたバンド・コンテストでグランプリを受賞しそれを皮切りに6年ほど前に、新たなる出会いを目指してバンドごと上京。2011年、ライヴでの共演が切っ掛けでオイカワが加入。現在の形となる。

quadrarium official web site

この記事の筆者
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