2012/02/10 00:00

X-PRESS 2 / THE HOUSE OF X-PRESS 2

【価格】 MP3 : 単曲150円 / アルバム1500円
WAV : 単曲200円 / アルバム1990円

【トラック・リスト】
01. This Is War feat. Doll / 02. Opulence PLAY / 03. Let Love Decide feat. Roland Clark / 04. The Blast feat. Rob Harvey / 05. Get On You / 06. Time feat. James Yuill PLAY / 07. Dark Matar / 08. Frayed Of The Light feat. Timo Garcia and Amber Jolene PLAY / 09. Lost The Feelin'feat. Tim Deluxe / 10. In The Blood feat. Alison Limerick / 11. Million Miles Away feat. Roland Clark / 12. Playmates At The Supermarket feat. Analog People In A Digital World / 13. Siren Track feat. Tim Deluxe(Club Mix)-Japanese Bonus Track / 14. Time feat. James Yuill(Riva Starr Remix)-Japanese Bonus Track

ピュアなハウス・ミュージックに仕上げたセカンド・アルバム

90年代から活躍するハウスのベテラン・ユニットX-PRESS 2。Talking HeadsのDavid Byrneをヴォーカルに迎えた「LAZY」の大ヒットも今や十年も前のこと。ダンス・ミュージックに関する知識を何も持ち合わせていなかった当時の僕は「Lazy」で彼らを知ったので、何となく感慨深くなってしまうが、それどころではない。X-PRESS 2、何と今年でデビュー20周年を迎えるのだ。1992年に「Muzik Xpress」でデビューした彼らは、その後もシングル・ヒットを飛ばしながらも、90年代半ばには活動を休止。メンバーそれぞれにソロ活動を行っていたが、2002年「Lazy」や「AC/DC」が収録されたファースト・アルバム『Muzikizum』で最前線に帰還。

2006年には、様々なヴォーカルをフィーチャーし、ヴァラエティに富んだ楽曲を詰め込んだセカンド・アルバム『MAKE SHIFT FEEL GOOD』をリリース。ロックやポップ・ミュージックの要素が強く出たこの多彩なアルバムには、おそらく、2009年に脱退したAshley Beedleの趣向が大きく働いていたんだろう。Ashley Beedleのソロ活動を追っていくと、ハウス、ディスコを基調としながらも、そこに留まらない多様性を見せている。ホレス・アンディとのコラボ・アルバムまで出してしまっているのだから。そういうクロスオーヴァーは、とてもUKらしいとも思うし、それこそまさに『MAKE SHIFT FEEL GOOD』というアルバムの原動力だったのだろうと思う。そんなAshley Beedle脱退後、Darren RockとDarren Houseの二人となった新生X-PRESS 2はそこからハウス・ミュージックの原点に立ち戻るような作品を発表し、その名もズバリな『THE HOUSE OF X-PRESS』を完成させた。2人となった時に、レコード・コレクションからイメージを膨らませていく作業で並んだのは、彼らのルーツとも言えるハウス・ミュージックの名曲の数々だったのではないだろうか。

彼らが出会い、ともに活動をスタートさせていく80年代後半から90年代初頭へのオマージュと言える内容だ。Dollによるソウルフルなシャウトが印象的な「This Is War」、Roland Clarkが歌う「Let Love Decide」のセクシーなディスコっぷり。James Yuillをフィーチャーした、New Orderを髣髴させる素晴らしいトラック「Time」。Tim Deluxeとの共作「Lost The Feelinʼ」は、大ヒット・シングルとなった「Siren Track」と同じく、クラブのピーク・タイムにピッタリのアッパーな仕上がり。今作で特徴的なのは、彼らの得意とする様々なアーティスト、ヴォーカリストとのコラボは維持しながら、多様性を持たせるのではなく、一つ一つをピュアなハウス・ミュージックに仕上げていること。

派手なブレイクや斬新なビートはないが、シンプルにハウス・ミュージックの快楽ポイントを押さえた、これぞ名人芸と言いたくなるアルバムだ。ハウス・ミュージックの魅力を知り尽くした大ベテランが放つ、20年目の転機作は、確実にダンス・フロアを虜にするだろう。それにしても、ここ数年、いろいろなジャンルの作品を聴いていてよく思うことがこのアルバムにもそのまま当てはまる。 おっさん、恐るべし。こんな風に音楽を楽しめるように年を取りたいね。(text by 佐々木健治)

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この記事の筆者
佐々木 健治

新宿ROLLINGSTONEレジデントDJ。 現在、毎週木曜日tutti fruttiをはじめ、平日週末問わず、プレイ中。 新宿を根城とするロックパーティ『Lamp session』主宰(現在、活動休止中)。 音楽に関する文章を書いてます。 ROCKが主食の雑食主義者。FUNKでPUNK。年代、ジャンルを縦横斜めに駆け巡り、GROOVEを生み出す。 日々、勉強。日々、ほろ酔い。

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