2011/09/29 00:00

日本の民俗音楽×世界のポップス! アラゲホンジのライヴ音源を高音質で

民謡、口伝承歌を含む東北地方の民俗音楽に、レゲエ、ヒップ・ホップ、ロックなど異ジャンルの音楽を掛け合わせる未来型お祭りロック・バンド、アラゲホンジ。2011年7月18日、青山月見ル君想フにて行われた彼らのライヴを高音質DSDで録音&OTOTOY独占で配信開始いたします! デビュー作『アラゲホンジ』DSDマスタリング版も好評な彼らですが、その本質はライヴにあり! スピーカーから湯気が立ち込めてきそうなほど、その場の熱気とグルーヴをそのまま閉じ込めた本作。笛や太鼓の音色に思わず体も動きだし、気付いた頃には会場中が阿波踊りの渦に。ほれ、同じ阿呆なら踊らにゃ損々!

アラゲホンジ 1st Album 発売記念LIVE『月が輝くこの夜に 2011.07.18』を高音質DSD&HQDで!

【トラック・リスト】 01. 藍や真紅に白い百合 / 02. 流星の吐息 / 03. 千の秋と一夜の祈り / 04. 雨の後 / 05. 外山節 / 06. 斎太郎節~相馬盆歌 / 07. 秋田音頭 / 08. 平成秋田萬歳 / 09. 真昼のゆめ -encore-

【配信形態/価格】
1) DSD+mp3(320kbps)>>>DSDの聴き方はこちら
2) HQD(24bit / 48kHz)
※いずれもアルバム購入のみ、各1500円
★特典 : オリジナル・デジタルブックレットPDF

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齋藤 真文 (Vo / Guitar)、喜田 小百合 (Dance / Voice / Chorus)、小澤 さと (Taiko / Narimono / Chorus / Dance)、鐘ヶ江 哲生 (Bass)、坂本 紀仁 (Drums)、佐藤 貴子 (Fue / Chorus)、大橋 いさお (Guitar)、古尾谷 悠子 (Taiko / Narimono)、渡部 沙智子 (Chorus)、宍戸 俊信 (Shamisen)

Recorded by 高橋 健太郎 at 月見ル君想フ 2011.07.18
Mixed & Mastered by 高橋 健太郎 at Memory Lab

Recorded & Mastering by KORG MR-2000S DSD recorder

Photos by Sasaki Wataru
【ダウンロードに関して】
windowsをご利用のお客さまは、標準の解凍設定、もしくは解凍ソフトによっては正常にファイルを解凍できない可能性がございます。その場合、お手数ですが別の解凍ツールを使用し、再度解凍をお試しくださるようお願い致します。7-Zip(フリー・ソフト)での解凍を推奨しています。
※7-zip http://sevenzip.sourceforge.jp/
また、ファイル名が長く操作出来ない場合や、ダウンロードしたファイルに不備や不明点がありましたら、info(at)ototoy.jpまでお問い合わせください。

2011.7.18 アラゲホンジ@青山 月見ル君想フ LIVE REPORT

東北を中心とした日本の民謡をルーツに、世界中のポップスを掛け合わせたグローカルな音を奏でる未来型お祭りロック・バンド、アラゲホンジのファースト・アルバム発売記念イベント「リリパ! 決定! 」が行われた。会場は外苑西の“ハイソ”な通りを脇に入ると見えてくる三日月の形を模した看板が目印のライヴ・ハウス、青山の月見ル君想フだ。満月を背景にしたステージのあるフロアの奥では特製のタコスやオリオンビールが楽しめ、まるでのんびりと南国の屋台にでもいるかのように錯覚してしまう。セット転換中のDJも日本の夏を彷彿とさせる選曲でイイ感じに盛り上げる。粋に浴衣を着るお客さんや刀を帯に挿し忍者の格好をした可愛らしい坊やもおり賑やかだ。“ハレ”の日の祭りにふさわしく、この日の競演であるbananafish、キウイとパパイヤ、マンゴーズも心地よい熱気を主役であるアラゲホンジの演奏へと繋いでいた。

photo by Sasaki Wataru

そしてステージ上にアラゲホンジが登場する。メンバーはみな鼻筋に白いラインをひき、目の周りには秋田県のマナグ凧のように赤や青の化粧をほどこし、彩り豊かで艶やかな着物を身に纏っている。凛とした華やかさを持ち、和風でありながらもどこか異国の空気をも感じさせるサイケデリックなこのビジュアルは、彼らのの大きな魅力のひとつである。イントロダクションの静寂から、この日リリースされたデビュー・アルバムにも収録されている「藍や真紅に白い百合」の飛び跳ねるようなドラミングで幕開けとなった。彼らのライヴでは定番の「流星の吐息」そして「太陽のマナグ」と続き、「千の秋と一夜の祈り」では途中のラップに聴き入った。「加賀ハイヤ」は石川県で伝承されている騒ぎ唄で、BPMが上がるにつれパフォーマーのダンスも激しさを増し一気にフロアの温度を上昇させた。

photo by Sasaki Wataru

次の「雨の後」はギター1本で丁寧に歌い上げられる楽曲で、しっとりとクール・ダウン。 中盤にさしかかった頃に津軽三味線の演奏者である宍戸俊信をゲストに加え、岩手県の民謡である「外山節」、宮城県の「斎太郎節」、福島県の「相馬盆歌」が披露された。3.11東北大震災からの復興の願いが込められた選曲である。そのまま三味線を交えたままで演奏される「秋田音頭」、続く「平成秋田萬歳」はこちらも秋田県の口伝承歌をアレンジしたもので、うねって刻むギター・サウンドに思わず身体が動く。そして最後は、昭和の名曲「リンゴ追分」のカバーで思う存分盛り上げる。途中の秋田弁での語りがインパクトを与えてくれた。 アンコールでは「真昼のゆめ」が演奏され、どうしたって気持ちが高まるお囃子の調子に絡んでいく篠笛がサウダージを呼び起こす。ファンキーなベース・ラインにメロディアスでコシのあるギター、身体の芯まで響き渡るような迫力と色っぽさを伴った和太鼓のリズムが一体となった。これが途中から阿波踊りのお囃子へと変わり、観客らも「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々! 」と言わんばかりに自然と踊りの輪に加わってフロア全体がアラゲホンジ(一説によると東北の言葉で「荒くれ者」の意とのこと)の群舞となっていた。“ケ”を忘れるかのごとく歌い踊り、狂喜乱舞のグルーヴが作られていた。

photo by Sasaki Wataru

この日のリリース・パーティーで残念ながら離れてしまうメンバーを送り出す場面もあったが、みな笑顔で晴れやかにアラゲホンジの次なるステージを楽しみに待つのだろう。冒頭ではアカペラの歌に乗せ、そして最後は祈るようにボーカルの齋藤真文が叫んだ「幸せが続きますように」という言葉がとても印象に残った。いま東北に、日本に、エールを送ってくれている世界中の人たちに聴いてほしい、そんなことを思わずにいられない一夜であった。そして世界と個々とを繋ぎとめるアンカーになり、シンボルになりうるバンドだと確信した。日本各地で謡い続けられてきた伝統民謡のパワーやエネルギーをそのままに現代の此処で昇華させたのならば、こんなアラゲホンジのワン&オンリーなステージが正しい姿ではないのかと思うのだ。(text by 伊藤晶子)

1stアルバムのDSDマスタリング版をOTOTOY限定で配信中

2年半の歳月を経て完成したアラゲホンジのファースト・アルバムを、OTOTOYでは高音質DSDマスタリング版で配信中! アーティストが本当に届けたかった音質のままでお届けします。さらにOTOTOYだけの購入特典として、ボーカル&ギターの齋藤真文によるセルフ・ライナーノーツも付きます!

アラゲホンジ / アラゲホンジ
【トラック・リスト】
01. 暁(Introduction) / 02. 太陽のマナグ / 03. 藍や真紅に白い百合 / 04. 平成秋田萬歳 / 05. 真昼のゆめ / 06. 雨の後 / 07. 千の秋と一夜の祈り / 08. 秋田音頭 / 09. 可愛がらんせ / 10. 長持唄 (※CDとはマスタリングと一部収録内容が異なります)

【配信形態/価格】
1) DSD+mp3 >>>DSDの聴き方はこちら
2) HQD(24bit / 48kHz)
※いずれもアルバム購入のみ、1500円
★特典 : 歌詞付きアートワーク、セルフ・ライナーノーツ(OTOTOY限定)PDF

>>>1stアルバム『アラゲホンジ』の特集ページはこちらから

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LIVE SHEDULE

  • 2011年10月19日(水) @吉祥寺 MANDA-LA2
  • 2011年12月28日(水) @青山 月見ル君想フ

PROFILE

2007年2月結成。
東北地方を中心とした日本の民俗音楽と、アフリカ、アジア、ブラジル、EURO等世界中のPOPSを掛け合わせて、今を生きる自分達の身体に真にフィットする音楽、最もエネルギーを発散出来る音楽を生み出すこと。そしてこの土地の芸能が縄文の太古から果たして来た「祈り」のかたちを基に、出来るだけたくさんの人の無意識が集合する場「祭り」を作ること。それがアラゲホンジの目標です。人が自然に心も体も踊れるような音楽を目指しています。現在は、東京近郊のライヴ・ハウス及びストリートで活動中。

アラゲホンジ公式ホームページ

この記事の筆者
伊藤 晶子 (akkie)

ビールとフジロックと動物が好きです。 http://twitter.com/akkie

アラゲホンジのライヴ音源を高音質DSDで配信開始!

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[ライヴレポート] アラゲホンジ

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