INTERVIEW

初めてギターを鳴らしたときの言葉にできないあの興奮。彼女たちの音楽から伝わってくるのは、そんな初期衝動である。ユリナとヨーコの演奏は、お世辞にも上手いとは言えないけれど、それ以上に楽器を鳴らすことの喜びがストレートに伝わってくる。一方で、ほとんどの作曲を手掛けているゾンビーズ子は、THE BEATLESやThe La'sのコード進行に叙情的なメロディを乗せたり、Jackson 5をモチーフに曲を作ったりする、根っからの音楽好きである。彼女らを見ていると、理屈なんてなしに、デカい音で楽器を演奏することの気持ちよさを再認識させられる。「音楽で食えるか? 」みたいな話題をよく目にするけれど、誰だって最初は楽器を鳴らすことが全てだったはず。仕事もなければ、住む場所もないという意味の「住所不定無職」という名前のバンドが、それを思い出させてくれるなんて、とても素敵じゃないか。どんな立場でも、どんな状況にいても、楽器を鳴らす興奮は別格だ。ユリナとゾンビーズ子の2人に話を訊いた。

インタビュー & 文 : 西澤裕郎

住所不定無職 / 『JAKAJAAAAAN!!!!! 』

3ピース・ロック・バンド住所不定無職、待望の新作をリリース! 本作はエンジニアにA×S×E(NATSUMEN)、ゲスト・ヴォーカルにマーヤ (KING BROTHERS、N’夙川ボーイズ)を迎えて制作され、お馴染みの胸キュンソング「あの娘のaiko」の他、痛快なダンス・ナンバーからスラップスティックなパンク・チューンまで、ロックンロールの煌めきに満ちた楽曲が収録されている。

【Track List】
1. マジカル・ナイト・ロックンロール・ショー / 2. 1.2.3! / 3. あの娘のaiko / 4. 狂言メッセージ / 5. メガネスターの悲劇 / 6. 渚のセプテンバー・ラブ / 7. 死語カード

「俺は、ギターは心のアゴで弾くと思ってるんや」ってAxSxEさんに言われたんです(笑)

——今作でエンジニアを務めたAxSxEさん、ヴォーカル/スクリームで参加されているマーヤさん(KING BROTHERS、N'夙川BOYS)、それぞれお2人との作業で印象に残っている言葉や出来事を教えてもらえますか?

ユリナ(以下、ユ) : AxSxEさんに関しては、ベーシックを録り終わったあとに、みんなでスタジオで缶ビールとかを飲んでいたら、「楽器何年目? 」みたいな話になったんですね。私は住所不定無職を始めてからギターを始めたんで、2、3年目ですねみたいなことを言ったら、AxSxEさんが「いやー、ギターいいね! 」って驚いていて、「俺は、ギターは心のアゴで弾くと思ってるんや」って言われたんです(笑)。

——心のアゴですか? (笑)

ユ : そう。AxSxEさんは、ギターを心のアゴで弾くんだと思って。そしたら、「ドラムもそういう風に叩ければいいのにね」ってさりげなくダメ出しをされました。褒められて、けなされた(笑)。マーヤさんは、「狂言メッセージ」に入っているスクリームが1発録りだったんですよ! 尺にバリッと合うから驚いて、そういう仕事始めればいいんじゃないかと思ったくらいです(笑)。
ゾンビーズ子(以下、ゾ) : ワン・テイクだったよね。
ユ : そう。詰め込んでるのにスゴいですね、みたいなことを言ったら、すぐわかるって。
ゾ : 大体わかるって言っていたよね。ラップみたいに小節でわかるって。

——あれはマーヤさんのアドリブなんですか?

ユ : アドリブですね。
ゾ : こういう感じのことを言って下さいみたいなことをマーヤさんに言ったら、あとはマーヤさんがアドリブで1発です。
ユ : 「キラーチューン・エクスプロージョン」って入れてもらえますか? とか言ってね。すごいびっくりしました。

——ゾンビーズ子さんはどうですか?

ゾ : AxSxEさんに関しては、何を言われたっていうよりもレコーディングの雰囲気がすごく愉快な人というか、いい感じで出来たのでやりやすかったですね。尊敬のまなざしでずっと見ていました。あと、レコーディングの後に朝まで飲んでたりしたのが楽しかったですね。

——ブログで読んだんですけど、ユリナさんが飲み過ぎて行方不明になったとか…。

ゾ : ほんとにひどくて(笑)。AxSxEさんが自由が丘の街を大暴走して探しまわったっていう。結局20mくらい離れた駐車場の裏で寝てたんです。
ユ : 草だらけだった。ひどかったです…。
ゾ : マーヤさんはずっと好きで、DECKRECから出した『赤版』のときからの大ファンなんですけど、まさか本当に一緒にやってもらえると思わなかったので、ドキドキしました。マーヤさんに「メガネスターの悲劇」のギターも弾いてもらっていて、それもぴったりでした。レコーディング室にモニターがついてるんですけど、マーヤさんが弾く前からずっと拳を突き上げてモニターに写っていて、みんな大爆笑してたり楽しかったです。

「狂言メッセージ」は、7曲の中で1番歌いやすかったです

——AxSxEさんには、どのような経緯でオファーしたんですか?

ユ : NATSUMENは知ってたんですけど、そこまで聞く機会がなくて、ある日DEKCREC主催のネモトさんがAxSxEさんと偶然再会したんです。その時、私もゾンビーズ子ちゃんもBOaTのことは知らなかったんですけど、住所不定無職とすごくシンパシーを感じるバンドだってネモトさんが言っていて、「AxSxE君に録ってもらうといいかもね」って話になったんです。AxSxEさんは(木村)カエラちゃんの曲を作っていて、NATSUMENの人だよねってくらいの認識だったので、ネモトさんがAxSxEさんワークス集みたいな感じでBOaTの音源を持ってきてくれて、それを聴いてみたら、すごくビビビときたんです。

——「狂言メッセージ」のカバーも、その後でやろうと思ったんですね。

ユ : そうですね。私がすごいはまっちゃって、やりたいやりたいって言って、やることになりました。

——1stアルバム『ベイビー! キミのビートルズはボク!!! 』では、ヨーコさんと交互に2人で歌ったり、わりとヘタウマな感じに歌っているように聞こえたので、今作の声の伸びだったりうまさには驚きました。特に「狂言メッセージ」はBPMも早いし、声も高いですよね。

ネモト・ド・ショボーレ(以下、ネ) : 音域がアイン(NATSUMEN/ex.BOaT)と近いですよね。
ユ : この7曲の中で1番歌いやすかったです。他のどの曲よりも。

——前のアルバムよりも明らかに声が出てますよね。

ユ : 私もびっくりしたんですよ。前のアルバムを録ったときは、1つのリハーサル・スタジオで歌う感じだったから、部屋も別れてなくて緊張しちゃって。私が間違ったりすると何かノートに書き込んだりするようなアナログ感が出るやり方で、間違ったらすごく大変そうだなってさらに緊張して(笑)。今回のレコーディングは部屋も別れていて、何回も録っていいよって感じだったからすごく気が楽でした。
ゾ : かけた時間も全然違うもんね。
ユ : そう。1stは6時間で14曲とか録ったんで、推敲するとかそういうことはなかったんですよ。

うちらの何が変っていったら、下手でもやっちゃってるってところ(笑)

——マーヤさんが組んでいる夙川ボーイズも、3人編成でヴォーカルとドラム、ギターが変わるようなスタイルで、住所不定無職と近いですよね。最初から今のような編成で活動していたんですか?

ユ : 1番最初のライヴから何も変わってないですね。

——どういう経緯で、このようなスタイルになったのでしょう?

ユ : ただ単に、自分が作ってきた曲は自分でギターを弾きたいじゃないですか。楽器を決めるときに、みんなギターがいいってなっちゃって、私が私がってやっていたらああいう形式になったんです。だから初めてライヴをするまで、自分が作ってきた曲は自分でギター弾くって形式で練習をしていたので、いざライヴをしようってなったときに、1回ごとに交替してもチンドン屋みたいになると思ってどうしようってなってました。
ネ : 前は、ヨーコちゃんのダブルネックのベースも使ってなかったんでしょ?
ユ : そう、前はベースもギターもステージに置いていて、ヨーコちゃんが使い分けてバタバタしていたんですけど、2本持ってくるのイヤだとか言い出したから、ゾンビーズ子ちゃんがいいのあるって言って、今のギター・ベースになりました。だから、1番最初のライヴから、前半と後半でドラムとギターが交替するのはやってました。それすごい変だねとか変わってるねとか言われるんですけど、へえそうなんだって感じでしかないんですよ。

——他のバンドはやろうとしてもできないんじゃないですか?

ゾ : いや、全然出来るんですよ。みんな楽器うまいじゃないですか。
ユ : うちらの何が変っていったら、下手でもやっちゃってるってとこで(笑)。

——それでもステージ映えするのがすごいですよ。

ゾ : ロックンロールなんで。

——ガールズ・バンドって形式にこだわりはあるんですか?

ゾ : どうなんだろう。見た目の問題ですけどね。見た目がかっこよければ。…まあ、女の子だから仕方ないです。

——ユリナさんは[[少年ナイフが好きだって、どこかのインタビューで読んだのですが、ガールズ・バンドにこだわりはありますか?

ユ : 別にスリー・ピースにこだわってた訳じゃなくて、たまたま3人になっただけで。
ゾ : 全部結果論なんで、自然となっちゃったってのが正しいですね。

大滝詠一さんっぽい感じの曲を、女の子が歌ったら

——ゾンビーズ子さんがほとんどの曲を書いてらっしゃいますが、メロディと歌詞はユリナさんが書いているんですか?

ゾ : いや、メロまで私が作ってきて、歌詞はつけてもらいます。

——そうなんですか! てっきりメロディはユリナさんかなと思って。

ゾ : 8割くらいかな。

——そう思ったのも「渚のセプテンバー・ラブ」のメロディが、JUDY AND MARYの「クラシック」っぽいなと思ったんです。それだけじゃなくて、1stにもGO! GO! 7188っぽいメロディとかJ-POPから影響を受けているものが、いくつも見受けられるんですよね。

ゾ : ああ、言われてみればそうかも。JUDY AND MARYも大好きですし、今言われて気づきましたけど、あれは聖子ちゃんぽいかなと。っていうより大滝詠一さんが好きなんで、そういう感じにしたいってのがあって、それを女の子が歌ったらおもしろい感じになるんじゃないかなって思ったんです。
ユ : 「オーマイゴット! マイガール! 」とかもそうですね。
ゾ : メロディはどうなんだろう。でもJ-POPっぽい要素はあると思いますね。

——メンバー間で音楽の話はするんですか?

ユ : しないよね。
ゾ : 最近はほとんどしないよね(笑)。最初のころは自分の好きな曲をCD-Rに焼いて2人に渡したりしていたんですけど、全然聞かないんですよ。それを話題にも出さないので渡すのやめました。
ユ : 英才教育を始めようとしていたんですけど、こっちがまったく受講する気がなかったんで。

——ユリナさんは、ゾンビーズ子さんのCD-Rには興味がなかったんですか?

ユ : 私はわりと聞いていたんですけど、ヨーコちゃんが本当に聞いていない感じで、私1人で聞くのも馬鹿らしいので。それでThe Rolling StonesやThe who、The Beach Boysとか焼いてくれたんですけど、「はあ… 」みたいな感じで。
ゾ : その3バンドに関しては、本当に反応が悪くて。
ユ : この間The Whoって、あんま曲よくないよねとか言ったら、何言ってんのとかって怒られて。もらったCD-Rの中に高田渡さんと友部正人さん、友川カズキさん、あがた森魚さんの曲が入っていて、それはめちゃめちゃ聴いてますね。そっちの方がよかった。

ロックンロールは、見た瞬間にロックンロールってわかる

——住所不定無職にとってのロックンロールってどういうものなんでしょう?

ゾ : うーん、説明できないですけどねえ。まあジャカジャーンって感じですかね。どういうもんだろ... 。それはロックンロール好きだったらずっと考えるじゃないですか。でも何だかわからないんですよ。見ればこれってわかるんですけど、説明するとなると説明はできないですね。

——やり始めたころから、自分たちの音楽にロックンロールっぽさを感じていたんですね。

ゾ : ずっとロックンロールが好きだったので。ただ、ロックンロールっていっても色々あるじゃないですか。
ユ : そうなの?

(一同笑)

ゾ : 「どんなバンドやっているの? 」とか聞かれて、「ロックンロール・バンドです」っていうと、リーゼントに革ジャンとかを想像されたりするじゃないですか。もちろん、そういうのも好きですけど。キャロルも最高に好きだし、New York Dollsもロックンロールバンドだし。
ユ : でもグラム・ロックって書いてあったよ。
ゾ : そういう問題じゃないんだよ(笑)。
スタッフ : グラム・ロックなんだけど、ロックンロール。並列なんだよ。ロックンロールの中にグラム・ロックがあって、細分化されていく感じ。
ユ : 日本の東京みたいな?
スタッフ : そういう感じ。
ゾ : 何の話だっけ?
ユ : 色んな種類があるって。

——KING BROTHERSや夙川ボーイズも、それこそロックンロール。観たらなるほどってわかりますもんね。

ゾ : そうですね。KING BROTHERは本当に大ファンですけど、曲はリズムとかもすごいし、そんなにわかりやすいロックンロールではないじゃないですか。でも、見た瞬間にロックンロールってわかる。だから説明できないんですよね。

——音楽だけじゃなくて、ステージ上の立ち振る舞いとか衣装まで含めてロックンロールってことですよね?

ゾ : そうですね。もちろんですね。

——住所不定無職の楽曲には、キャッチーさがとても重要な要素だと思うんですけど、多くの人に伝えたいという意識を持って曲作りをしているんでしょうか?

ゾ : 意識とかはないですね。そういうのが好きだからやっているってだけで。
ユ : いや、違う違う。
ゾ : えっ?
ユ : 小難しいことができない。技術的に無理だし。でもゾンビーズ子ちゃんもそうなんですけど、ポップなものにはこだわってます。
ゾ : こだわっているっていうかそれしか出来ないからね。
ユ : まあ確かに(笑)。

——それも才能だと思いますよ。そういう意味で、同世代でシンパシーを感じるバンドはいますか?

ゾ : 個人的に好きなバンドはいっぱいいますけど、この間そのことをずっと考えていて、同世代のバンドってなると全然いないですよ。先輩は全然いますけど。
ユ : ソカバン(曽我部恵一BAND)を見たときは、これだって思いましたけど。
ゾ : そうだ。あれはすごい。理想でしたね。

——どいういうところが理想なんでしょう?

ゾ : なんだろう。すごい、Ramones…。
ユ : Ramonesって何? ソカバンの話してるんだけど。

(一同笑)

ゾ : RamonesだしThe Beatlesだしって感じで、キラキラしてる。
ユ : そんでギラギラしている。ロックンロールの作り物的なところもあるんだけど、ちゃんとそこに人間味もある。それがThe Whoとかにはないじゃん(笑)。
ゾ : …。
ユ : …うそです。

——(笑)

ユ : この前怒られたんですよ。
ゾ : だって、「マイ・ジェネレーション」が全然よくないっていうから。
ユ : そしたら、「それはThe Whoを知らないからだ」って言われて、あんまり好きじゃないとかそういう答えが出るバンドじゃないって。それはただ知らないだけだ、ハイとか言って。

——音楽を1番熱心に掘り下げているのは、やっぱりゾンビーズ子さんなんですよね?

ユ : も、も、もちろん。1stにもクレジットしているんですけど、プロデューサー担当もゾンビーズ子ちゃんなんで。

——でも、それだけメンバーの間で音楽に対する認識の差があると、イライラしたりしませんか?

ゾ : しないですよ。
ユ : うそうそうそ!
ゾ : 瞬間瞬間はありますけど…。
ユ : この前「いい加減チューニングくらい出来るようになってよ」って怒られましたけど。
ゾ : そういいながら、自分もずれまくっているっていう…
ネ : 最近やっとチューナーも導入したんですよ。
ユ : ライヴ中にチューニングするのってずっとかっこわるいと思っていて、チューナーを繋ぎたくないと思ってたんですけど、音がズレている方がかっこ悪いってことに最近気がついて。悔い改めて初めてのライヴが「DECKRECナイト」だったんですけど、それって超最近なんです(笑)。いまだにヨーコちゃんなんて繋いでないからね。

どうせヨーコちゃんが歌ってもダメだと思ったら、意外といいじゃんって(笑)

——今作は7曲入りですが、2ndアルバムということになるんですか?

ユ : いや、それはフル・ヴォリューム・シングルです。

(一同笑)

ネ : ちゃんと発表する新曲は3曲だもんね。

——最初からアルバムではなく、シングルを作ろうと思って制作したんですか?

ユ : 最初からフル・ヴォリューム・シングルを作ろうと思ったんですけど、世に出たら2ndアルバム扱いみたいになっちゃって。それがなかったら「あの娘のaiko」とかも入ってないし。

——DVDには映画監督の松江哲明さんによる「あの娘のaiko」のセルフ・ドキュメンタリーが収められていますが、これはどういう経緯で収録されたのですか?

ユ : 私が『ライブテープ』を見てファンになったというベタな流れなんですけど、映画を観る前くらいに、「あの娘のaiko」を気に入ってくれているみたいな話を誰かが教えてくれていたんですよ。それでDECKRECから出るってときに「あの娘のaiko」も入れてみませんかってレーベル側から言われてたんですけど、もう1回入れるのは別にって感じだったんです。ただ、松江さんがショート・ドキュメンタリーを録ってくれるんだったらもう1回録ろうかな、そしたらまた別物になるかなと思ってたら、本当に実現したんですよね。だから松江さんありきじゃないですけど、そういう話がなかったら入ってなかったかもしれない。
ネ : 個人的には、前のアルバムのテイクよりもっとよくなると思っていたので。あとあの曲はみんな大好きだったので、ちゃんとした形で世の中に出したかったんです。

——「あの娘のaiko」はヨーコさんが歌ってますよね。他の曲はユリナさんが歌うことが多いですが、この曲をヨーコさんが担当しているのはなぜですか?

ユ : あの娘のaiko」は私が作詞作曲してるんですけど、作ってるからもちろん歌いたいじゃないですか。こんないいのできちゃったし。で、スタジオであわせたら絢香みたいになっちゃって(笑)。その抑揚つけるの辞めてくんないって言われて何回もやり直しても、どうしても抑揚がついてエモくなっちゃうから、1回ヨーコちゃん歌ってみてって言ってみたんです。どうせヨーコちゃんヘタクソだしダメだと思ったら(笑)、意外といいじゃんってなって。結局、お株を奪われた感じになっちゃいました。まだ納得はいってないですけど(笑)。

——ほんとは歌いたいんですか?

ユ : いや、正直あそこでフルに休憩してるので(笑)。

——(笑)。ライヴの前半は、ユリナさんがドラムを叩いてますからね。

ユ : ドラム・ボーカルはほんと疲れますよね。前半はほんと死にそうになって、後半はアゴでひく(笑)。だからヨーコちゃんに歌ってもらってるのは構わないです。

自分たちがやっている姿を自分で見てみたい

——1月下旬には高円寺UFO CLUBでレコ発ライヴがあって、2月には初のワンマンも控えていますね。

ユ : 2月にワンマンがあるんですけど、それはレコ発じゃなくてワンマンなんです。フル・ヴォリューム・シングルに関するライヴは1月末の1本だけなので、これで1区切りってのはありますね。

——THREEでのワンマンのチケットもすぐ売り切れてしまったし、今すごく勢いがありますよね。

ネ : 3日で売り切れちゃったんですよ。
ユ : そう、本当に3日だったので、ありがたいことです。後はみんなが本当に来てくれることを願うばかり。

——僕もメール予約しましたけど、ユリナさんが受付のメール返してくれたので、やっぱりそういうのって嬉しいなって思いました。

ユ : ありがとうございます。そうなんですよ。全部私がやっているんです。どんだけDIYなんだって。
ネ : そういうところって重要だと思う。みんな当たり前にツールを使うけど、意外と必要ないもの多いからね。
ユ : 今回ワンマンのメールを返していて、この人1stのレコ発も来てくれてたなあとか、まだ好きでいてくれたんだなって、それが嬉しかったですね。
ネ : 名前って意外と覚えてるよね。
ユ ; 全然覚えてますよ。そういうのは嬉しいですね。

——やっぱり住所不定無職には、大きなステージでやってほしいと思うんです。それこそThe BeatlesとかThe Rolling Stonesみたいに多くの人に受けるくらいの資質があると思うんです。これまでに、1番大きなステージってどこか覚えていますか?

ゾ : この前「DECKRECナイト」でやったO-EASTが1番でっかくて、その前は新宿LOFTでやった神聖かまってちゃんとの「謎の日」ですね。でっかいとこでもやりたいですね。自分たちがやっている姿を自分で見てみたいです。どんな感じなのかなって。

——EASTでやってみた感想はいかがでしたか?

ゾ : 大きさで演奏は全然変わらなかったんですけど、ほとんど住所不定無職のことを知らない人たちだったと思うんですよ。やっているうちは気づかなかったんですけど、見てくれた人とかから、どんどん周りの反応がよくなっていったみたいなことを聴くと嬉しいですね。知らない人の前でやりたいですね。
ユ : そう。かまってちゃんの時は前日まで出演者発表もしなかったので、全員かまってちゃんファンみたいな状況でやっていたから楽しかったです。

——物販のCDも完売したって聞きましたよ。

ユ : そうなんですよ! 普段閑古鳥がないている物販も立て続けに売れて(笑)。
ゾ : 本当に嬉しかったです。

——では、最後に1言お願いします。

ユ : ジャカジャーンをエクスプロージョンさせ続けます!

——あっ、最後にもう1つ聞いていいですか?

ユ : はい。

——ライヴ中、ユリナさんが曲の合間に何か言っているじゃないですか? 早すぎて何を言っているのか聞き取れないので、何て言っているか教えてもらってもいいですか?

ユ : あれは、「わたしたちが住所不定無職わたしたちがキラーチューン・エクスプロージョンズ、わたしたちが住所不定無職わたしたちがキラーチューン・エクスプロージョンズ」って2回言っているだけです。

(一同笑)

——どうも、ありがとうございました!

LIVE SCHEDULE

2011/1/30(日) @高円寺U.F.O.club
『住所不定無職「JAKAJAAAAAN!!!!! 」レコ発GIG!!!』
※SOLD OUT

2011/2/6(日) @幡ヶ谷forestlimit
『DV Fes 2011』

2011/2/27(日) @下北沢THREE
『MAGICAL NIGHT ROCK'N ROLL SHOW』
※SOLD OUT

2011/3/27(日) @新宿タワーレコード
『住所不定無職「JAKAJAAAAAN!!!!! 」発売記念インストアイベント』

住所不定無職 PROFILE

ユリナ(ギターとか)、ヨーコ(ギターとか)、ザ・ゾンビーズ子(ギターとか)からなる3ピース・ロック・バンド。2007年の結成後、都内ライブ・ハウスを中心に活動し、2010年3月に1stアルバム「ベイビー!キミのビートルズはボク!!!」を発表。さまざまなサウンドを独自の解釈で混ぜ合わせ、キャッチーなメロディとオリジナリティあふれる歌詞で表現するそのスタイルが多くのロック・ファンの支持を集める。2011年1月には名門ロック・レーベル DECKRECから7曲入りフル・ヴォリューム・シングル「JAKAJAAAAAN!!!!!」をリリース。

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