2010/11/25 00:00


The Brixton Academy / L.O.T.
エイティーズ・サウンド・フェティシスツ!! The Brixton Academyの最新リリース『L.O.T.』。それは、ネヴァーエンディング・シンセポップ・ストーリー! アップ・テンポな「Shameful Man」、彼らが得意とするパーティー感溢れるダンス・ナンバー「Friday Knight」、「Catch It!」の3曲とカヴァー曲まで演奏したハイテンション・スタジオ・ライヴを収録!

【TRACK LIST】
1. Catch It! / 2. Friday Knight / 3. Shameful Man / 4. Saturday Knight Session with Friends & Alcohol (2010.10.02 at MALDIC STUDIO, Yoyogi)(※まとめ購入のみ)

パーティはロマンティックだ!!

The Brixton Academyの魅力と聞かれれば、その音源の完成度の高さや音楽性はもちろんだが、それとともにまず何よりもライヴを体験するべきだと言いたい。音源からイメージする以上にエッジーでパンキッシュな彼らのライヴは、フロアをパーティに変えてしまう。ヴィジュアルも含めて、現代のハシエンダを目指しているような彼らの音楽性とバンド・コンセプトが煌きに満ちたエンターテイメントとして成立しているところにこそ、彼らの素晴らしさがある。パーティは、ディープな音楽好きだけが揃えばいい場所じゃない。普段そんなに音楽を聴かない女の子が夢中になって躍ってしまう場所でないと面白くない。紛れ込んできた酔っ払いが「お前等最高だ! 」と叫ぶような場所であってほしいし、そんなパーティでは、そこかしこでショットが乱れ飛ぶだろう。その上で、音楽好きに認められなければいけないし、音楽好きをパーティの原動力に変えなければいけない。音楽好きを酔っ払いにしないと面白くないし、ダンス・フロアに恋や一夜の過ちが生まれないと面白くない。一晩の中に、いくつものドラマがあるからこそ、パーティはロマンティックだ。

The Brixton Academyのライヴには、そういうパーティの空気を生み出す力がある。初めてそのライヴを観た時、その想像以上のクオリティに興奮を隠すことができなかった。そして、その後何度かライヴを観る機会があったが、その評価は揺らぐどころか、確信に変わっていった。外国人のファンが多いこともあるだろうけれど、The Brixton Academyのライヴが始まった瞬間に空気が一変し、ロマンティックなエネルギーに満ちたダンス・フロアに変貌する。The Brixton Academyは、そういう稀有なバンドだ。そんな彼らの新作『L.O.T.』は、80年代ニューウェーヴ、ニューロマンティックの耽美的で先鋭的、それでいて徹底してポップな音楽性をアップ・デートするThe Brixton Academyらしい新曲3曲とスタジオ・ライヴが収録されている。打ち込みを導入した前作『Vivid』は、タイトル通り、カラフルな音色と多彩な楽曲群が魅力だった。そして、今回は前作での様々な試みを経て、音とビートが格段にタイトになっている。human leagueやNew Orderを彷彿させるキャッチーなメロディとカラフルでロマンティックなシンセはそのままに、タイトになったビートが全体を引き締め、グルーヴを生んでいく。新曲3曲という限られた曲数だからこそ、シンプルに今のThe Brixton Academyの真骨頂を提示するような、ライヴ映えすることが確実なキラー・トラックが揃っている。「Catch It!」「Friday Knight」「Shameful Man」なんて直球のタイトルにも思わずニヤリとさせられてしまう。

そして、The Cure「Boys Don’t Cry」のカヴァー(あのギター・フレーズをシンセで再現した好カヴァー。)から始まり、Kraftwerk「Computer Love」のカヴァーも披露してしまうスタジオ・ライヴもまた、彼らのルーツの一端とさらにラフでエッジーなライヴ・バンドとしての一面がしっかりと刻まれている。前作『Vivid』をイギリスでマスタリングするなど、日本、海外という枠組みを飛び越え、無効にするところから、The Brixton Academyは始まっている。世界を踊らせることも、東京のダンス・フロアを躍らせることも、全ては繋がっている。The Brixton Academyには、そういう可能性を感じてしまうし、彼ら自身が今手ごたえを感じていることが、この『L.O.T.』からはっきりと伝わってくるのだ。(Text by 佐々木健治)

ダンス・フロアを賑わす!!

white white sisters / [euphoriaofeuphobia]

white white sistersの1st Album。ロックとエレクトロの融合を超越したハイパー・トラックの嵐。おしよせるサウンドの渦が、新世界へとリスナーを導きます。

Buffalo'3 / NUMBER ELEVEN

TOKYOのインディー・ロック・シーンで不穏なグルーブ感を放つ黒い三人組。衝撃の1st EP『6//City』から約1年、更にぶっとく加速度を増してロマンティシズム溢れたサウンド&リリックでぶっ飛ばす2nd EP『NUMBER ELEVEN』を携え奴らが帰って来た!

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 / キング オブ ミュージック

ソウルフルな歌声が素晴らしいヴォーカリスト、奇妙礼太郎氏率いるトラベルスイング楽団の傑作1stアルバムは、とんでもなく強烈な存在感と圧倒的なグルーヴ感満載の、猛烈に格好良い現在形・和製グルーヴの傑作です! カットされ話題を呼ぶ、極上のジャジースウィングの名曲「02. 機嫌なおしておくれよ」が、分厚いホーン・セクション、タイトなリズム・ワークも秀逸で、奇妙氏の温かみ溢れまくりの歌声、程よい哀愁を感じさせるメロディが抜群な名曲(軽快なリズムに乗せ、中盤で盛り上がるスキャットも最高にアガります!)ですが、他の楽曲も、ロック、ジャズ、ソウルに思いっきり昭和歌謡のエレメンツをふんだんに感じさせる“奇跡的な”名曲揃い。

LIVE information

『L.O.T.』 Release Tour!!!

  • 2010/11/27(SAT)@渋谷Chelsea Hotel
  • 2010/12/04(SAT)@仙台Neo Brotherz
  • 2011/01/08(SAT)@京都livehouse nano
  • 2011/01/09(SUN)@大阪TBA
  • 2010/01/22(SAT)@名古屋Tightrope

The Brixton Academy Profile

Naoto(vo./gt./syn.)、Yone(cho./gt./syn.)、Yoshi(cho./ba.)、Ryo(dr.)の4ピース・バンド。 2005年結成。東京のライヴ・ハウスを中心に活動開始。2009年4月に初の全国流通盤『TBA』をリリース。2010年2月ファースト・アルバム『Vivid』をリリース、初の東名阪ツアーも行う。 THE BAWDIES、the telephones、QUATTRO、PILLS EMPIREと共同でイベント『Kings』を企画/開催。 自主企画イベント『Dare!』を定期的に開催。

この記事の筆者
佐々木 健治

新宿ROLLINGSTONEレジデントDJ。 現在、毎週木曜日tutti fruttiをはじめ、平日週末問わず、プレイ中。 新宿を根城とするロックパーティ『Lamp session』主宰(現在、活動休止中)。 音楽に関する文章を書いてます。 ROCKが主食の雑食主義者。FUNKでPUNK。年代、ジャンルを縦横斜めに駆け巡り、GROOVEを生み出す。 日々、勉強。日々、ほろ酔い。

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