
Low End Theoryが上陸する!
ここ最近編集部で話題をさらっているLA BETAS。その中心に位置し、ダブ・ステップ、ブレイク・ビーツ、ヒップ・ホップの要素を独自のスタイルで追求するLAで生まれたD.I.Y.PARTY「Low End Theory」がなんと日本上陸! その夜足を運ぶ事によって何が目撃できるのか? オトトイにある音源と共に予習も兼ねて万全のPartyスタイルで彼らを迎え撃とう。
Carlos Ninoの追加音源も是非!
Carlos Nino & Miguel Atwood-Ferguson / Fill The Heart Shaped Cup
コズミック・パーカッション・グループ、ヒュー・ヴァイブレーショナルや、世界でも最も有名なアヴァン・ソウル・ジャズ・シンガーのひとりドワイト・トリブル(&ライフ・フォース・トリオ)、LA拠点のクリエイティヴなソウル・アンサンブル、ビルド・アン・アーク、そしてアモンコンタクトと、数々の重要なプロジェクトを手掛け、LAのみならず世界でも屈指のプロデューサーのひとりに挙げられるカルロス・ニーニョ。そのニーニョが新たに惚れ込んだパートナー、ミゲル・アットウッド・ファーガソンとのユニットがいよいよ登場!
Alpha pup / cordeの音源で来日メンバーをチェック!
Free The Robots / CTRL ALT DELETE
Free The Robotsことクリス・アルファロは、カリフォルニア州サンタ・アナの郊外を拠点とするプロデューサー&DJ。Free The Robotsとしては2003年から活動を始めた。トラディショナルなジャズからヒップ・ホップ、サイケデリック・ロックなど多様な音楽からのサンプリングのみならず、自らキーボードやギターなどの楽器類を演奏したサウンドをブレンドした有機的で躍動感のあるトラックが特徴的だ。The Crosbyというレストラン&クラブの共同オーナーとして、ファッション・ブランドOBEYのパーティのオーガナイズも手がけ、シーン周辺の活性化にも寄与している。
Take / ONLY MOUNTAIN
PooBahやAll Cityの10インチ・シリーズでも知られるLAビート・メイカーの代表的存在。10年のキャリアを誇りながら、常にフレッシュなビートを作り続けているテイクの待望のフル・アルバム。テイクは、ネット・ラジオDublabの正式メンバーとしても活動し、またラス・Gやサムアイアムのリリースで知られる PooBahレコードにも関わっている。そしてLow End Theoryにも頻繁に出演し、遂にAlpha Pupから最新アルバムのリリースが実現した。
Nosaj Thing / Drift
Flying Lotusが口火を切り、ラスランプ・キラー、ラス・G、サムアイアム、エディットなど、LAの新世代(大半は20代半ば)のプロデューサー&DJ勢が次々と注目を集めることになったが、その中でもノサッジは特に際立った個性を発揮している存在。Flying LotusのEP『L.A. EP 2 X 3』に提供したリミックスで話題を呼んで以来、Urbの「Next 1000 artists」に選出され、そのライヴを見にビョークも足を運ぶなど、ノサッジは僅か23歳にして、大きな期待を寄せられる存在へと歩み出した。
TOKiMONSTA / MIDNIGHT MENU
時に軽快、時に破壊的なビートが何とも言えぬ妙味を付け足す。新進気鋭の女流ビートメイカーここに在りとでも言おうか、恐れ入谷の鬼子母神とはまさにこのこと。かのFLYING LOTUS主宰レーベルBRAINFEEDERに所属するアーティストでは紅一点とのことだが、本作は「だから何だ。」と言わんばかりの実力を見せ付けるに十分な出来である。現在のビート・シーンを席巻して止まないLA勢であるが、幼少の頃よりピアノ、クラリネット、ドラム、ギターの教育を受けてきたというTOKiMONSTAは、その確かな音楽的素養を持ってして、LA特有の極悪ドープなベースラインを、身体的ばかりでなく音楽的にも響かせる希有な才能と言って良い。
国内外問わず屈指のビート・メイカーが集結!!
11月2日に3回目の来日となるLAのパーティーLow End Theoryが開催される。オトトイの9月のLA Beats特集でもシーンの中心的なパーティとして話題に出たが、今年はどうなるだろうか。5月に来日したFiying Lotusのプレイはフロアを熱狂の渦に巻き込み、時流に乗ったアーティストの力を目の当たりにできた。Fiying Lotusこそ参加はしないものの、Low End Theoryには今年良作を連発しているアーティストばかりが並び、パーティー自体も相当ホットな状態にあるだろう。ラインナップを紹介しよう。
まずは主催者のDaddy Kev。Alpha Pup Recordsの設立者にして、Fiying LotusらLAシーンのレコーディング・エンジニアでもある。彼は今年現地で開かれたLow End Theoryでipadで新曲を披露している。どんなパフォーマンスを見せてくれるんだろうか。そして、Alpha Pup RecordsからアルバムをリリースしたレジデントMC、NOCANDO。アメリカ最大級のヒップ・ホップ・イベントScribble Jamの2007年優勝者として有名な彼だが、今年はどのようにパーティーを盛り上げてくれるのか楽しみだ。初来日以来二度目の出演となるNobodyは今年dublabから自身のアルバム『One For All Without Hesitation』をフリー・ダウンローでリリースしている。オートチューンのかかったメロウなヴォーカルをメインに据えた良作なので、本番に備えて要チェックだ。続いて、Low End Theoryで初来日となるTake、Free The Robots、TOKiMONSTA。Takeは10年のキャリアがあるLow End Theoryの顔のひとりであるだけに、単純にどんなプレイか楽しみだ。 Free The Robotsは今年デビュー・アルバムがリリースされたので、波に乗ったフレッシュなプレイに期待したい。TOKiMONSTAはShing02のホームページで公開されている楽曲「Start Again」で名前を知っている人もいると思うが、こちらも今年ファースト・アルバムを出したので同様に期待。
そして、Low End Theoryで同じぐらい楽しみなのが日本から参加するアーティストたち。こちらも同じぐらい楽しみな顔ぶれだ。最初にLow End Theoryの来日に皆勤出演でLA在住のHASHIM B。先月にdublabから『Fu-Ka-Kai Mix Vol.1』というMix音源をリリースしているので、それを聞いてもらえれば、ヒップ・ホップのフィールドからこんな面白い感覚の選曲をするのかとわかってもらえると思う。Low End Theory初来日に参加し、00年代の日本のブレイク・ビーツやインスト・ヒップ・ホップ・シーンを支えてきたRiow AraiとDJ Duct。初参加のメンバーも見逃せない。オトトイの特集でインタビューに答えてもらい、昨年出演したOlive OilのレーベルOILWORKSから好盤をリリースしたRLP。同じくOILWORKSから今月アルバムを出し、海外のMixでも曲が使われ、国内ではB.I.G.JOEや環ROYへのトラック提供で有名なBUN。今年20歳でデビューしRHYMSTERへの曲提供で一気にその名を挙げたMONKEY_sequence.19。a.zはShing02のリミックスで名前が広がり、RLPとも親交があるビート・メイカーだ。やはり、今年ファースト・アルバムを出していて、期待は大きい。
出演者についてざっと紹介したが、Low End Theoryというアメリカで旬なパーティーであることに加えて、若手からベテランまで国内外の面白いビート・メイカーが揃い踏みしていることがわかってもらえたと思う。クラブ・ミュージックが好きな人なら誰でも楽しめるような夜になるだろう。今から本当に楽しみだ。 (Text by 滝沢 時朗)
>>>RLP × Sauce81によるLA BEATS特集も是非!
Live information

- 10/30(土)@SAPPORO FUTROOZ
- 11/2(火)@TOKYO UNIT
- 11/3(水)@KYOTO METRO
- 11/5(金)@OSAKA SOUND-CHANNEL
- 11/6(土)@TAKASAKI WOAL
※6名のフルメンバーが参加するのは東京、京都のみになります。
LOW END THEORY JAPAN TOUR
11/2(火)@TOKYO UNIT
OPEN / START : 23:30
CHARGE : ADV4.000yen / DOOR : 4.500yen
UNIT&SALOON
Live & DJ : NOBODY、DADDY KEV、NOCANDO、FREE THE ROBOTS、TAKE、TOKiMONSTA
HASHIM B、RIOW ARAI + DJ DUCT、MONKY SEQUENCE.19、BUN、RLP、a.z
VJ : DBKN
LA BEATS関連作品も見逃すな!