2010/03/02 00:00

2/12 PANIC SMILE@秋葉原GOODMAN

text by 小林美香子

現メンバーでのライブが残り2回となってしまったPANIC SMILE。1月の自主企画も大盛況のようでしたが(私は行けませんでした、無念! )、今回もなかなかアツいものをみせてくれました。

開演に間に合うように秋葉原GOODMANへとやって来たら、会場内は人、人、人! トリのPANIC SMILEが始まる直前には、前から後ろまでパンパンに。後方の人たちは見えづらいくらい人がいっぱい。今回の対バンは、突然段ボールの蔦木俊二のソロ五時夫、PANIC SMILEの10周年企画が初ライブだったNATSUMEN。五時夫はカラオケのリズムに合わせて弾き語り、ユニークでゆるい雰囲気が流れていた。NATSUMENは感動させられるステージだった。ライブ終盤にA×S×E氏がフロアにダイブしたことは、今でも鮮明に覚えている。上記2組が終わったところで、会場の温度が徐々に上がり、熱気がある中で私は前方でライブが始まるのを待ち構えていた。メンバーが登場して来たとの同時に、観客の熱い声がもの凄い勢いで飛び交った。

その中で鳴り出したのが、「101 BE TWISTED」。5枚目のアルバム『MINIATURES』の1曲目だ。私にとって、PANIC SMILEを知るきっかけとなった思い出深い作品。ライブの前半は『MINIATURES』を中心に演奏をした。ひとつひとつの音がガツンと来る迫力のある演奏で、丁度良い重みがあって素晴らしい。そして、音源よりもはるかにPANIC SMILEの特有のストイックでタイトなサウンドや、吉田氏とジェイソン氏のギターの絡みや、メンバー各々の個性的な演奏がクリアで良い音だったのだ。その音を生音で聴けるときに「あぁライヴ・ハウスって良いな、生の音が聴けるって良いなぁ」と体感。迫力があって、圧倒されちゃうぐらい良い音を聴きに行くということが、私にとってライヴ・ハウスに行く理由のひとつなのだ。そういう瞬間を味わえることが幸せでたまらない。ライブ曲を重ねていくごとに五感が麻痺しそうな感覚になりそうだった。それが気持ち良かったりもした。

ライブが残り2回だということもあり、観客の熱が凄まじい。2曲目の前にギターのジェイソン氏が弦を切って張り替える作業をしていても、歓声が凄かった。前方にいたので、その周りに居た人の熱をたくさん吸収して、私の体までもが熱くなった。ライブの後半は最新作『A GIRL SUPERNOVA』中心のセット・リスト。前半では思い出に浸っていたが、後半では新しいものを聴くという気持ちで、鳴らされる音を新鮮に聴けた。本編の「NOTH OF BORDER」まで観客を魅了し、圧倒させた。アンコールは「KISS AND TELL」。曲の終盤でジェイソン氏がひたすらギターをかき鳴らす姿はカッコ良く見え、ドラムの石橋氏の鳴らす音で閉めるところまで心が興奮した。

この日のPANIC SMILEのライブは、気付けば彼らの音世界にのめりこんでいて、あっという間に終盤、というか終わり。濃密な時間だった。更にダブル・アンコールの拍手が出始め、観客の熱い声が飛び交う中で、吉田氏が登場。「落とし前は3月のシェルターでつけます! 」と言い残し、ステージを去った。その一言が私の胸に刻まれた。現メンバーでのラスト・ライブは3月28日下北沢シェルター。どんなステージになるのか、今から楽しみで仕方が無い。

PANIC SMILE presents『WE SAY FOGGY! vol.5』

  • 3/28(日)@下北沢SHELTER
open 19:00 / start 19:30
adv. ¥2,300 / door ¥2,500
w / デラシネ / 湯浅湾

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