2009/08/15 00:00

VOL.6

7/24「第3回ラウンジサウンズ歌謡祭」

7月24日の福岡、この日は全国ニュースにもなったほどの集中豪雨で、土砂崩れや河川氾濫、浸水による被害もたくさん出た日でした。そんな最悪の天候の中で開催されたイベントが「ラウンジサウンズ歌謡祭」。福岡屈指のバンド・マンたちが昭和の名曲をコスプレして歌いまくるという脳天気な娯楽企画(笑)。 電車も止まり、市内の交通機関は完全に麻痺してるほどの大雨の中、正直お客さんなんて来ないだろうと思ってました。

しかし、あんな滝みたいなどしゃぶりの雨の中を、 みんなズボンびちょびちょになりながらも来てくれた80人近いお客さんたち! よくぞ集まっなオイ!!!!!! すげーよみんな! 命がけで遊びに来てくれたみなさんの期待に応えんわけにはいかんやろ!!

というわけで、歌謡祭は出演者とお客さんの本気度が極限に達した過去最高密度の盛り上がりとなりました〜。 お客さんは10代から50代までいろんな年齢層が集まってるが、会場は歌謡曲でひとつに繋がる!

1.漢方先生
トップバッターから会場はすでに温まってるムードの中、藤圭子「夢は夜ひらく」やヘドバとダビデ「ナオミの夢」を打ち込みロック・アレンジで披露。

2.ヒプストーンオールフレンズ
総勢13名による日本レコード大賞の再現! ラウンジサウンズ歌謡祭の中でもうひとつの歌謡祭が始まった感じ(笑)。
・淋しい熱帯魚(wink)
・ルビーの指輪(寺尾聰)
・雨の慕情(八代亜紀)
・魅せられて(ジュディ・オング)
・喝采(ちあきなおみ)
・いつでも夢を(橋幸夫)
曲ごとに歌手が代わる、とくに寺尾聰とちあきなおみは似てたなあ。 バックの演奏も忠実に再現してて、とくに鍵盤の音は素晴らしかった。

3.コロンビア浦野
雨の為に到着が遅れてギリギリ間に合ったコロンビアさん! 歌謡曲の知識豊富なトークも軽妙で笑わせて、ホ〜と感心させる。歌を歌えば前川清ソックリな絶品の歌唱力! さすが!!

4.フーミン・ワンマンバンド
背中にミニ・ドラム・セット担いでギターも弾きながら一人でマーチング・バンドするコガくん。かなりの運動量だよな〜コレ。「東京キッド」「ろくでなし」等々、全力で盛り上げる。あきらかに後半疲れてるのが笑える!

5.ぱちゅ〜む
昭和の歌謡曲ばかりじゃなくて最新ヒットもちゃんと押さえとかないとね! Perfumeのあてぶりダンスはほぼ完璧なクオリティ! 盛り上がる!!

6.のらとむJr
カラオケ生演奏バンドとして毎回バック・バンドをやってくれるのらとむJr。まだみんな20代前半で若いのに演奏が達者! 今回も完璧なバッキングありがとう! みんな伸び伸びと歌わせてもらってます。

まずはとんちピクルス松浦さんの内海美幸「酔っぱらっちゃった」。この曲、結構有名なのになんとなく忘れられた名曲だよな〜。
次は羽衣(ハニー)ちゃんの小泉今日子「学園天国」! もうね、めっちゃ可愛い! 本物のアイドルやん!!

続いて、コロンビア浦野が河島英五「酒と泪と男と女」! 昭和の匂いがプンプンする声、最高の熱唱! しっとりした良い流れで漢方先生のベーシスト夏子が鬼塚ちひろ「月光」。これまた凄い! 完璧に歌いこなしてた。上手いな〜。そして美し〜。

そして出ました漢方先生! 衣装がヤバい! 本気すぎ(笑)!!
表情、振り付け、オーラ、を完璧にコピーした山口百恵の「プレイバックpart2」は超絶品で、「♪バカにしないでよ〜! 」のとこはマジでゾクッときたね。 この曲、やっぱカッコイイなあ。すげえアレンジだ。

続いて名コンビぶりをみせたニカウ&ハラシンが 今回はバブルガム・ブラザーズ「WONT BE LONG」で登場! 見た目が怪しいが、さすがのライヴ・パフォーマンス! お客さんも総立ちで盛り上がり。

そして本家に勝るとも劣らぬバケモノぶりを発揮したのがミズノイロ山中くんの和田アキ子(笑)!!!!!
段ボールで作ったヘルメットみたいなヅラも笑えるが、なによりドレスからハミ出した両乳首がもうたまらん(笑)!!! こんなもん反則やろ! 大爆笑!! 歌はさすが! 「あの鐘を鳴らすのはあなた」を素晴らしい歌唱力で熱唱!!

で、いよいよ大トリ、ボギーの郷ひろみだ(笑)!!!!
ダンスも歌声もファッションも忠実に再現した「お嫁サンバ」、問題は体型だけ(苦笑)。しかし盛り上がったね〜。お客さんたち持参の紙テープが宙を舞う!

そのまま最後は出演者全員ステージに上がってボギ八先生「贈る言葉」〜!!!!
この瞬間のVooDooLoungeの一体感はハンパじゃないよね、いつも(笑)。
外は大雨で大変なことになっているというのに、VooDooLoungeの中はこんなにみんなハッピーになってて、世界で一番バカな空間になってたよね、きっと。

で、いつもの如く胴上げ〜!!! と思いきやしかしっ! 気が付くと俺は頭から落下!!
幸いにも固い床ではなくテーブルに落下したので頭は大丈夫だったけど、コップや瓶が派手にパリンパリーンと割れて、たぶんみんな一瞬「あ、ボギー死んだかも」って思っただろう(笑)?
頼むぜ! さすがにこんな変な格好(郷ひろみ)で死にたくねーよ(苦笑)!!!

というわけで一命を取り留めたボギー。最後は大スターたちの記念撮影会!!
あ〜、おもろかった。
ホントおもろかった。
サイコー。

このレポだけではきっと伝わりづらいただのお祭り騒ぎかもしれないけど、普段は音楽を真剣にやってる人たちが真剣に歌謡祭で遊んでくれるからこそ中途半端では終わらせないエンターテイメントとして成り立ってるんだと思う。
そしてなにより時代も世代も飛び越えて人を熱く感動させる歌謡曲の力!!!! 歌謡曲って偉大だなあ、と改めて痛感させられた一夜でありました。

ヨコチンレーベル http://www3.to/yokotin/

PROFILE

ボギー。ダンス仕様のライブ・バンドとして高評価を得ているnontroppoのボーカル&ギター。ニュー・ウェイヴ、レゲエ、ダブ、ジャズ、プログレ、サンバ、トランス・ミュージック等あらゆる音楽的要素を内包したカラフルで不思議なサウンドに、無国籍なダンス・ビートが絡み、聴く者全てを狂喜の「祭」、もしくはありもしない架空のリゾート地へといざなうちょっぴり危険なトロピカル・アヴァン・ダンス・ミュージックを奏でる。

artist page https://ototoy.jp/them/index.php/ARTIST/1829

blog ”ボギーの悪趣味音楽作法” http://www3.to/yokotin/

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