彼らの音楽はとっても、ゆるい...

飛び跳ねたくなるような曲も、とろりと甘い声の曲も、遊び心満載の曲も、どれも...

『新世代ゆるゆるオルタナティブ・レボリューション!』

でも、ついつい歌詞に共感してうるっとしてしまう。年齢が近いからかな?

彼らは、10代後半から20代の人の心を打ち抜く力を確実に備えている。

待望の1st album『はしけ』が到着。

しかも、レコミュニだけのボーナス・トラック付き!

東京で最も確信に満ちたバンド、シャムキャッツをキャッチせよ!

インタビュー&文 : 小林美香子


INTERVIEW

たぶん最近のバンドが、ガチガチしすぎているんですよ

—まずは、 シャムキャッツの名前の由来を教えて下さい。

夏目知幸(以下N) : 高校生の頃に、藤村頼正とバンビ(大塚智之)の3人でパンク・バンドを組みました。その時の名前は、淫乱シャムCATS(笑)

藤村頼正(以下F) : 僕と夏目は、地元の英会話教室でたまたま出会ったんです。色々話しているうちに、バンドやろうってなった。ベースが居ないねってなったので僕の高校の同級生、バンビ(大塚智之 以下O)を呼びました。授業中に夏目から「バンド名考えたぜー」って十数個送られてきて、その中から「淫乱シャムCATSが良いんじゃね? 」って。

N : 結局、淫乱シャムCATSでは1回だけしかライブをしなかった... 菅原慎一くんに加入してもらって4人でやろうってなった時に"淫乱"を抜いて、シャムキャッツになったんです。

菅原慎一(以下S) : 夏目くんとは、親友だったんです。幼稚園から小・中一緒。好きな音楽も同じで、2人でアコースティック・ギターを弾きながら遊んでいました。高校に入って、彼がバンド活動をしているとは聞いていたのですが、別々の高校だったので一緒にやる機会はなかった。けれど、ある日夏目くんから藤村くんを紹介してもらって、その人柄に感銘を受けて、一緒にバンドをしたいと思ったんです。

N : 菅原くんが加入して4人になったのは、大学1回生になる前の 2004年の春。でも、1年目は浪人生がいて活動できませんでした。2年目、3年目は先に大学に通っていた僕とバンビが音楽サークルで忙しかったので、活動できませんでした。その次の年にサークルが無くなって、ようやくシャムキャッツは動き始めたんです。

—アルバム・タイトル『はしけ』ってどんな意味ですか?

F : 彼女に「タイトルは何が良いかな?」って聞いたら、『はしけ』って言ったんです。意味を調べてみたら、エンジンを積んでいないので自力で航行することができない産業革命初期に活躍した艀舟(はしけぶね)のことを言う。このアルバムにしっくりくるなと思ったんです。

N : 響きがよくわかんないところが気に入っています。『はしけ』って唇が一回もつかないし(笑) 僕らは、やっと創り上げた楽曲という荷物を積み終えて、出航の準備が出来た。これからこの大きな船で旅をしていければなぁって気持ちなんです。

—アルバム制作にあたってのコンセプトは、あったのですか?

N : 特に無かったです。でも、シャムキャッツの今の雰囲気が伝われば良いなと思って選曲しました。

—デモ音源に入っていない新曲は、いつ頃作られたのですか?

N : アルバム製作の1ヶ月前です。バンドとして常に新鮮な曲を届けていかないと、嘘をついている気がしてしまうんです。なるべく新しいのを入れたいって気持ちは、メンバー間で共有しています。

—アルバムを通して、非常にゆるいと感じました(笑)

N : 言われますね(笑) やっている本人は、そうは全然思っていないんですけど... 僕等が好きなアーティストを聴いたら、同じようにゆるいって思うんじゃないかな。たぶん最近のバンドが、ガチガチしすぎているんですよ。

—曲のタイトルがとても印象的です。

一同:そうですね。

F : 歌詞はすごい重要ですが、曲名は夏目の中で縛られちゃいけないものだと思っています。

O : 思い入れが強すぎない方がいい。

N : 正直タイトルは何でもよいですね。8曲目の「キウイか椎茸」とかって、本当にどっちでもよいでしょ(笑) この曲が出来た時に、食べ物の名前が付けたいって思ったんです。彼女に「この曲は食べ物だとどんなイメージ?」って聞いたら、キウイか椎茸どっちかじゃないって言われて。どっちも選べなかったので「キウイか椎茸」にした... ってぐらい適当(笑)

—レコーディング・エンジニアがトクマル・シューゴ日暮愛葉 and LOVES!のギタリストでもある岩谷啓士郎さんですが、その経緯は?

N : 事務所の人が薦めてくれて、会った感触も良かったし、好きな音楽も共通していたのでお願いしました。

F : レコーディングは、とてもやりやすかったです。ずっと笑いながらでしたし、緊迫した瞬間が無かった。

N : けど、ひとつ困ったこととしては、啓士郎さんはお笑いが好き過ぎる! 何かふると必ず乗っかってくるんですよね。僕も負けじとさらに被せるので、それが本当に崩れるまでやり続けて、ギャグ・ジェンガ状態。それはきつかった...(笑)

F : 夏目の体力を奪いましたね(笑)

—音源とライヴの雰囲気が大きく違うと思ったのですが、それは意識していますか?

N : いや、意識の差とかは無いです。ライブでやったそのまんまを録音しているんですけど、音もちゃんと変化するんですよね。場所とか機材とかに影響されて。逆に音源の感じをそのままライブで表現しなくちゃいけないとも思わないです。音源は32色、ライブは8色の色鉛筆を使ってキャンパスに描いていくくらいのイメージ。

世界一大きいステージとそこら辺の八百屋でも出来るようなバンドになりたい

—曲は、いつ、どのような時に思いつくのでしょうか?

N : 「歌いたいなぁ」と思っていることはずーっと頭の中にある状態です。リズムやベース・ラインは朝起きた瞬間に思いついたりします。常に思っている事と、偶然の思いつきが繋がっていって曲になるんです。

—中央線の駅名が歌詞に使われているのは、印象的でした。

F : 「電車を1駅 2駅 3駅 4駅 5駅〜吉祥寺あたりで〜」って夏目が歌っているときに、菅原くんが茶々を入れ始めたんですよ(笑) 菅原くんが駅名をかぶしてきたのに対して、「おおっきた! 」って興奮して歌になったんです。

O : 繰り返し遊んでいたら、それが曲になっちゃった。シャムキャッツは、そうやって偶然にでき上がっていく曲が多いです。

—みなさんがこのアルバムで最も気に入っているポイントは?

S : 自分たちのそのままが入っているところ。

N : ちょっとしょぼいところが気に入っています。それは皆がゆるいっていうところ。僕はしょぼいって言い回しの方が好きですね。

F : 夏目と同じです(笑) iPodでシャッフルで聴いていたら、自分の曲が出てきて「ゆるっ、しょぼっ! 」ってなるのが最高です。ガツガツした大人たちは「なんだこりゃ! こんなの聴いてられねー」って思うかもしれないけど、「これが良いんだ」って自信をもって言えます。

O : 「キャッチーになったね」って言われるけど、意外にそうじゃないと思ってる。夏目の歌詞のセンスがそう思わせてくれるんだと思います。

シャムキャッツは、今後どういうバンドになっていきたいですか?

F : フジ・ロックのGREEN STAGEと苗場食堂を両方やるようなバンド。

N : 世界一大きいステージとそこら辺の八百屋でも出来るような。とにかく盛り上がる、踊りまくる、泣きまくる。そんなダイナミックスを持ちつつ、おっさんが酔っぱらいながら、つぶやくような音楽をやれるバンドになりたい。

LIVE SCHEDULE

  • 4月30日(木) @渋谷O-nest
w / YOMOYA / mojoco(モロコ) / ウミネコサウンズ
  • 5月6日(水・祝) @渋谷O-nest
w / エレキベース / 小田晃生バンド / こうもとあい / サカモト教授 / ネズミハナビ / 松倉如子 / ウミネコサウンズ 他
  • 5月17日(日) @タワーレコード新宿店
“シャムキャッツ×YOMOYA ミニ・ライヴ”
  • 5月17日(日) @渋谷O-nest
w / D.W.ニコルズ / あっぱ
※シャムキャッツはオープニング・アクトでの出演になります
『はしけ』 レコ発&ツアー
  • 5月30日(土) @渋谷O-nest
“SUPER ※POP”〜シャムキャッツ1st Album 「はしけ」レコ発記念イベント〜
w / 赤い疑惑、ゆーきゃんwith坂本健太郎
DJ / 岩谷啓士郎
幕間 / 竹内道宏(全世界組織解体続行委員会)
出店 / バサラブックス
  • 6月11日(木) @難波BEARS
“※POP in OSAKA”
w / チッツ / 四万十川友美 and more
  • 6月12日(金) @京都NANO
“※POP in KYOTO”
w / スーパーノア / モーモールルギャバン and more
  • 6月14日(日) @名古屋K.D japon
“※POP in AICHI”
w / ジョンのサン / 川村アップルコージ / 紙コップス
  • 6月26日(金) @東高円寺U.F.O.CLUB
“※POP 最終回 〜ワンマンライブ〜 ”

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シャムキャッツ

泪と笑いのズッコケROCK4人組(全員長男)。ココロにするりと入り込むポケット・サイズのポップ・ミュージック。くるり / はっぴいえんど / サニーデイ・サービス / ユニコーンなど、邦楽史に名を刻むポップ・ミュージックを背景にした秀逸なメロディー・センスと、トーキング・ヘッズやXTC、近年ならばクラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーをも匂わすひねくれたサウンドとのコンビネーションは、聴く者の記憶にストーカーのようにまとわりついて離れない。たよりないのに愛しい、クセもの過ぎるヤング・ジェネレーション。

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