The Shut-Ups

インディー・ロックDEグッド・ミュージック!

2000年代のサタデー・ナイトを体現する魔法のバンド、シャラップス!

どうしてこうも、大学街というのは面白いバンドが集まるのだろう。今回、めでたく日本盤として紹介される機会を得The Shut-Upsもそのひとつだ。Block Party〜Clap Your Hands Say YeahなどのWichita Recordingsに対する、Of montreal、Apples in stereoなどelephant6勢からの回答! というフレコミのこの作品。NRBQの遺伝子を受け継ぐ精神的ドサ廻り系完全エンタテイメント・バンド、エレキベースの主催するワイキキ・レコードからリリースされているのだから、ヒット・チャートで売れてる・売れてないは関係なくオール・タイム・グッド・ミュージック・ファンのアンテナには引っかかってしまうのだろう。

アセンズという学生街のインディー・ロック畑のバンドと日本の良質インディー・ロックの発信地・ワイキキ・レコードというリンクの仕方も今となっては必然のように思えてならない。とはいえ、The Shut-Upsという名前からもわかるとおり、反抗心むき出し、一筋縄ではいかないかなりのクセモノ・ひねくれもののようだ。一聴すると、なるほど、of montreal〜apples in stereoとの同郷ネットワークが感じられる遊び心いっぱいの音なのかなという感じだが、回を重ねるごとに、随所に何重にもひねくれたポップスへの愛情が見え隠れするのである。初期of montrealほど牧歌的かというと音はもうちょっとラウドでFranz Ferdinandのようなギター・バンドっぽさもあるし、現在のof montrealほどカラフルで奇想天外かというとセンシティブで内省的な曲もある。P-FUNKを独自解釈したような東海岸流ファンク? な曲もあれば、多幸感溢れるキラキラしたダンス・ナンバーもしっかり揃っているんだから、まさに現代のひねくれ・ニュー・ロマンティクス。最初から最後まで楽しめてしまうアルバムだ。

学生街でうろうろしているさえない若者が、土曜の夜にはステージにあがってヒーローになれてしまう、そんなマジックが2000年代に有効なのかどうなのかわからないけれど、殺伐とした空気の時代だからこそ、ちょっとくらいそのような非現実的ストーリーに身を寄せてみたくなるのだ。そんな新しい80年代を体現する魔法のバンド、The Shut-Upsの来日公演も近づいている。目の前でそのマジックに遭遇したい人は、ダンス・ホールに急ぐべき。彼らのサタデー・ナイトがはじまろうとしている。(text by 南日久志)

FREE DOWNLOAD SONGS 12月11日〜12月18日(一週間限定です。お早めに!)


ニューアルバム『Imaginary Dancer』





Elephant6勢、Casper & The CookiesのJason NeSmithプロデュース。これはBloc Party〜Clap Your Hands Say Yeah〜Simian Mobile Disco、Wichita Recordingsが作り上げてきたロンドン・シーンへのアセンズからのアンサー。シニカルでコミカル、時として王道、そんな彼らの4枚目のアルバムをお試しあれ。


LINK

The Shut-Upsのmy space http://www.myspace.com/shutups

The Shut-Upsのプロモーション・ビデオ http://jp.youtube.com/watch?v=kSKP6Vn-rzw

The Shut-Upsのジャパン・レーベル WAIKIKI RECORD http://www.waikikirecord.com

WAIKIKI RECORDのオーナー 坂本君のバンド elekibass http://www.waikikirecord.com/elekipage

The Shut-Ups(ザ・シャラップス) JAPAN TOUR

2008/12/17(Wed)@大阪心斎橋クラブジャングル
open/start 18:00/18:30
adv/door 2000/2500(without 2drink)
w/ザ・アウトロウズ,The denkibran,SILS,ぱぱぼっくす
OA:オカネモンスター(from ELEKIBASS)
DJ:ワッキー

2008/12/19(Fri)@京都UrBANGUILD
open/start 18:30/19:00
adv/door 2300/2800(without 1 drink)
w/シゼンカイノオキテ,ゆーきゃんwith his friends,キツネの嫁入り
DJ:岩崎慎(SECOND ROYAL / METON MILK)
坂本敏史 (LONDON CALLING)

2008/12/18(Sun)@鶴舞K.D japon
open/start 18:30/19:00
adv/door 2500/3000(without 1 drink)
w/ゆーきゃん/JONNY
2008/12/20(Sat)@渋谷HOME
open/start 18:30/19:00
adv/door 2500/3000(without 1 drink)
w/ELEKIBASS,totos,The NEW HOUSE
2008/12/21(Sun)@渋谷7th Floor
open/start 23:00 /23:30(ALL NIGHT)
adv/door

The Shut-Ups(シャラップス)、今、アセンズでもっともシニカルなバンド。例えば、Sparks、The Del-Fonics、Prince、Nick Lowe、They Might Be Giants、Leonard Bernstein。別に誰の影響を受けたという訳じゃないけどね、と前置きしつつボーカルのDonが挙げたビッグ・ネーム達。シニカルな彼だからこそ、こんなビッグネームが出てきた時は要注意。さらに彼は云う。ヒット・チャートに登場するような音楽こそむしろ最も尊敬すべき音楽なんだよ。

彼らのホーム、アセンズ。

とても不思議な魅力に満ちた街。メイン・ストリートには小さな(しかし尊敬すべき)レコード・ショップが数軒ばかり道を隔てて建っている。HHBTMのレーベル・オーナー、Mike Turnerもその中の1軒、Wuxtry Recordsで実に周到なセレクトを慎重なインデックスの中に揃えている。Jonathan Richmanが愛して止まないオーガニックなレストラン"GRIT"。B-52's、REM、of Montreal、ポップ・ミュージックの隙を縫うようにしてチャートに送り込まれた不思議なバンドを生み出し続けるライヴ・ハウス40watt。

魅力溢れる街、アセンズ。

よくさ、ひねくれたポップスっていう言い方あるじゃない? ポップスはさ、ひねくれてるものなんだよ。そう思わない? んー、すごく分かる(笑) 彼はもはや一周も二周もしちゃったヤツなのだ。ok! ok! 分かるよ。本当はひたすら音楽が好きなんだけれど、でもそれを言っちゃあ元も子もない。そんなにカンタンに全てをさらけ出す訳にはいかない。アセンズでもっともシャイ、もっともシニカルなDon Condescending。興味本位をひらりとかわして(ただし、とても慎重に)作り上げたThe Shut-Upsの今回のアルバムは、もしかしたらポップスを何周もした末に辿り着いたビッグ・ネームに捧げるアルバムかもしれない。Imaginary Dancer、内省やアイロニーも喚起するタイトル。三沢マサノリ(LIKE THIS PARADE)(ライナーノーツより抜粋)

この記事の筆者
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