センチメンタルジャズピアノ ～ ヨーロッパの街角カフェで聴くBGM ～

優越感に浸れる会員制のバーで流れる豪奢なジャズコレクション会員制のバーの会員になるには、ある一定の要件を満たしている必要がある。中には年会費（ボトル代）を支払う必要があるバーもある。そういう意味では若干高価に感じるかもしれないが、ホスピタリティがしっかりしていて、ドリンクはもちろんフードメニューが凝っていたり、ロケーションが最高だったり、と会員制バーのメリットは少なくない。そして何より「特別な場所にいる」という優越感に浸れることも大きいだろう。しっかりしたサービスがあれば、口コミで話題が広がり”噂のバー”の会員という、ちょっとした話のネタにもなるはずだ。今作『会員制のバーで流れるリッチなジャズ』が流れるようなバーで、アルコールもジャズも楽しみたい。

ジャズならではのグルーヴを楽しめる大人なコレクションジャズファンにはなじみのある「グルーヴ」という言葉。この言葉の語源は、アナログレコード盤の音楽が記録されている「溝」から来ている。その溝が生み出す波のうねりから、ブラックミュージックが演奏される際のうねりを「グルーヴ」と呼ぶようになった。日本語では「ノリ」が近い言葉だと思われるが、いわゆる音を少し前にずらして「くう」ことを表す「シンコペーション」であったり、つながっている音符の最初の長さを長めにとる「スウィング」であったり、機械的ではなく少しのずれを楽しむことを「グルーヴ」を楽しむということになる。今作『Night Time Groove ～夜に聴きたい大人JAZZ～』は、そんなグルーヴが満載。ジャズならではのうねりを楽しんでもらいたい。