さよなら

ファン待望の1stアルバム「Kata Asuka」。本人の名前を冠した堂々たるアルバムタイトルは、その名にふさわしく彼女らしさに満ち溢れている。シングル発表曲のアルバムバージョンも必聴。本人が作詞作曲を手掛けた明るく柔らかな曲たち、全１３曲。

さらりと明るいメロディの「Start to fade」。終わりそうな恋を淡々と見つめる寂しげな言葉たちは何故か重くも暗くもなく、少し輪郭の曇ったようなギミックの軽い歌声に乗せて、どこか気楽な爽やかさを運んでくる楽曲。

切なく静かに盛り上がっていくメロディに、淋しさを抑えたような歌声が切ない「さよなら」。「おはよう」は肩の力を抜いて聴いてほしいナンバー。爽やかで透明感のある歌声に心がほっとする。

肩の力を抜いた気楽な温かさのある「BFF」。胸に刺さった棘のような思い出を歌った「Dear K」。小さな痛みを描きながらもポップス感を失わないメロディたちから、しなやかな歌声が溢れ出す２曲。

明るさの奥に小さな切なさを抱える、とても彼女らしい楽曲「大事な人」。柔らかな歌声の中に、女の子の困ったような笑顔が浮かんでくる。「綺麗なキミ」は畳みかけるようなメロディが魅力的なナンバー。ヴォーカルを彩るデジタルな質感の中に、押し殺せない感情が揺らめく。

タイトル曲「Shooting Star」をはじめ、一層深みを増した世界観が垣間見える、全４曲。耳馴染みの良い爽やかなメロディラインと未来への明るさを失わない歌声が、心をチクリと刺しながら通り抜けて行く。

タイトル曲「Milky way」は明るく楽しげな雰囲気の楽曲。迷いを笑顔で吹き飛ばすかのような、軽やかなヴォーカルが魅力的。「Phantom」は何かを深く見つめる強さを感じさせる楽曲。歌詞の一つ一つを真剣に歌うヴォーカルが心に響く。