Title | Duration | Price | |
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Caregiver part 1 (breathing) alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 04:50 | |
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Caregiver part 2 (4am) alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 05:39 | |
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Caregiver part 3 (slorki) alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 01:47 | |
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Caregiver part 4 (spirit) alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 03:37 | |
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Caregiver part 5 (money) alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 05:03 | |
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Philomela Mutation (from The Bird Game soundtrack) alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 02:25 | |
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Butoh baby alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 03:16 | |
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Reunification 2018 alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 04:43 | |
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Still Life alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 03:05 | |
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Honey alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 06:09 | |
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Soaring X -- Oliver CoatesMalibu alac,flac,wav,aac: 16bit/44.1kHz | 03:30 |
作曲家としてのダークな感性が覚醒した、アカデミックでエクスペリメンタルなネオ・クラシカル・サウンド! トム・ヨークがその才能を認め、ソロ・ツアーのオープニング・アクトに抜擢、そしてレディオヘッドやアクトレス、ローレル・ヘイロー等の作品や、ジョニー・グリーンウッドが手がけたサントラへの参加、ミラ・カリックスとのコラボ、さらにはMica Leviと共作をリリースするなど、名だたるアーティスト達から賞賛を受ける、王立音楽アカデミー、そして、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラ出身の気鋭のモダン・クラシカル・チェリストにして、コンポーザー/プロデューサーOliver Coatesの2018年の傑作『Shelley’s on Zenn-La』以来の新作『skins n slime』を完成。 USは再びNYのRVNG Intl.から。CDリリースは日本のみ。
現在の活動拠点であるスコットランドのグラスゴーで2019年の12月に完成したという本作は、ドイツ人のコンセプチャル・アーティストであるハンネ・ダルボーフェンの音楽的な数秘術や、オランダの無名の音楽家Enno Velthuysの作曲からもインスピレーションを受けたといい、濃密でシンセティックなモジュレーションを通したストリングスでエネルギッシュなパフォーマンスをみせている。この重厚な新しいサウンドのために苦しみと喜びの両方を受け入れ、アルバムのライヴ・パフォーマンス全体にチェロの “スライム”を作るという自作の方法を取り入れた。この豊かな層の溶け合いは、チェロの音色を変調させる2つのデジタル・ルーパー、ディストーション、コーラスのチェーンを通して染み出していく。
「Caregiver」パート1~5の組曲は、深い和声的不協和音を通して体験された、目に見えない犠牲と精神的な出会いの粛清。「Caregiver」のパート2(午前4時)とパート5(お金)は痛みを伴うような息切れのないのクレッシェンド噴流の中を激しく歪んだ音でまぶされていく。まるでコーツの感情の起伏を表現しているかのよう。本作の光と闇の虹色のコントラストは、崩壊するドローンに純粋なチェロの柔らかなサウンドが傍に寄り添い構築されており、Marianna Simnettの短編映画「The Bird Game」のサウンドトラックにも収録された「Philomela Mutation」の悲壮なストロークは、「Butoh baby」の明快なストリングの独奏と、「Reunification 2018」の猛烈な音へとつながっていく。これらの3曲はトム・ヨークとのツアーを回るために制作した楽曲とのこと。
そしてメロディックなつぶやきが印象的な「Still Life」から高騰する浮遊感に圧倒される「Honey」へとつながり、最後のトラック「Soaring X」では、前作にも参加していた女性アーティスト、Malibuをフィーチャーし、透明感のあるヴォイスがチェロに寄り添い、崇高なムードの中、心地よく幕を閉じる。
各所で高い評価を得た2018年の『Shelley’s on Zenn-La』はIDM~エレクトロニカの愛好家でもある彼ならではの、クラシカルな素養と電子音楽を融合させたハイブリッドな実験サウンドであったが、前作を”陽”とするなら、本作は彼の作曲家としての感性のダークな側面を呼び覚まされた印象。前作と異なりノンビートでチェロを主体に構築したサウンドの厳かさに才気が迸る。
なお、本作の収益の一部はスコットランドのダウン症支援に寄付されます。