日々の縁側

シンガーソングライターでお寺の住職という異色の経歴を持つやなせなな。今作は、2019年に全国で開催されたデビュー15周年記念ツアーのセットリストから厳選した楽曲をスタジオレコーディングした、自身初となるセルフカバーアルバム。聞くと自然と涙が溢れる優しくも力強い歌声と、唯一無二の世界観で、日々の暮らしの中の喜び、悲しみを掬い取った癒しの楽曲は、15年間の集大成とも言える安定したサウンドとなっている。

シンガーソングライターであると同時に、寺の住職という異色の経歴を持つ、やなせ なな。デビューから12年。美しいメロディ、包容力のある歌声、いのちの尊さを訴える唯一無二の世界観が、年代・性別を超えた幅広い層から支持を得る。3年ぶり5枚目となる今アルバムは、やなせの地元関西を中心に活躍するトップクラスのミュージシャン24名を集結させて臨んだ意欲作。やわらかくもクリアなサウンドで、日々の暮らしの輝きを鮮やかに描き出す名作11篇は、僧侶シンガーとして広く知られるやなせ ななが、その表現力に磨きをかけ、更なる可能性を求めて作り上げた、心あたたまる感涙必至の1枚。

学園伝奇ジュヴナイルゲームソフト『東京魔人學園剣風帖』2008年発売のニンテンドーDS版エンディングテーマ。古(いにしえ)の和歌を彷彿とさせる詩と、琴や二胡といった東洋の古典楽器を用いた演奏で描き出すのは、激しくも切ない恋情。上品で、芯のある、大人のためのポップスを堪能できる作品。