Humanoid Human

新生IVOLVEの最新作

惜しまれつつ解散した愛媛のアイドルグループnanoCUNEの名曲テンプラをIVOLVEがカヴァー。進化を続ける彼女たちから目を話すな！

シリーズ第3弾つまり最終章となる「Wannabe」これまでの2作よりも前に出てきたROCK感。月並みな表現ではあるが、ライブハウスのような空間で爆音で響かせたくなるようなソレである。全作品を手掛けてきたYamaTo氏の作品であると聞いた瞬間に分かるのだが、3種3用のドラマを作り出すそのサウンドはやはり圧巻で、すでにアルバムを意識してしまうほど。全体を通して夜のドライブで聞きたいアーバンテイストな1枚。

シリーズ第1弾HUMANOID HUMANが在庫切れするほどの好調ぶりでセンセーショナルなデビューを飾ったIVOLVEが放つ、シリーズ第2弾「ハイフライフロウ」。IVOLVEらしい神秘的で軽快なエレクトロポップサウンドを軸に前作よりも確実に歌唱力、表現力が増していることを全体を通して感じ取れる。2曲目に収録された「的なEASY」においては、グループの挑戦的な試みもあり、視聴者を飽きさせない構成になっているといえる

タイトル曲である「HUMANOID HUMAN」は、イントロから幻想的な雰囲気が聞き手を引き込む。そして軽快なテンポ、エレクトロなシンセサウンド、キャラクターのある一人一人の歌唱、そしてサビで5 人の声が一つに重なる時に抑えきれない高揚感を感じる。何より秀逸なのは随所に散りばめられている絶妙な” 間”。あたかも歌声が楽器の一つであるかのような空気感を演出している。近年、ノスタルジックな楽曲でいわゆる楽曲派のアイドルファンを魅了しているグループのそれに通ずるものがある。2 曲目に収録されているカップリング曲「Shynphonic irony」も非常に疾走感のある楽曲で素晴らしい。実にアーティスティックでありながらも、アイドルであることを忘れさせない絶妙な仕上がりになっている。3 曲目の「Discovery」は、サビまでの” 溜め” が非常に効果的で、サビで思わず体が弾んでしまうテンポが心地良く、ライブハウスのような大音量の空間で音に身を任せたくなる。今後の展開が非常に楽しみな3 部作の1 作目に相応しい内容である。