Quantic and Alice Russell with the Combo Barbaro

Discography

ザ・クァンティック・ソウル・オーケストラ作品などで過去にも共演しているクァンティックとアリス・ラッセル。今回は世界中で絶賛された『Tradition In Transition』を生んだコンボ・バルバロをバックに従え、クァンティックが活動拠点とするコロンビアのカリでレコーディングを行った。ハスキーでジャージーな歌声が特徴の実力派シンガー、アリス・ラッセルと、良質かつ斬新なサウンドプロダクションによって幅広いリスナーを虜にしてきたクァンティックのコンビネーションが生んだ今作『LOOK AROUND THE CORNER』は、とにかく心地良い。本格的なソウル&ブルースにゴルペルやフォーク・ミュージックのニュアンスを融合したフレッシュなサウンドに、コンボ・バルバロがラテンのテイストを加えている。過去に共演の方向性をさらに追求しながら、ラテンの雰囲気をスタイルに取り込んだ彼らのサウンドは、70年代にマイアミとニューヨークで生まれたソウル作品やブロンクスのディスコなどに通じるものがあり、ラテンのプレイヤーを起用しつつも、ブルースやソウルのサウンドに根付いている。また今回のプロダクションに関する彼らの美学は、シカゴの〈Chess Records〉レーベルからの影響が大きいという。今作には、アリス・ラッセル作品に頻繁にフィーチャーされているマイク・シモンズが参加し、ストリングスを担当(レコーディングはコロンビアで行われた)。またコンボ・バルバロには、ピアニストのアルフレディト・リナレスを筆頭に、ベースにフェルナンド・シルヴァ、コンガ奏者にフレディ・コロラドが参加。アルフレディト・リナレスが奏でるブルージーかつブーガルーなピアノは今作でも大活躍している。さらにドラムにはグアヤカン(Guayacan)、フルコ(Fruko)、ジョー・マドリッド(Joe Madrid)作品にも参加しているウィルソン・ヴィヴェロスが招かれている。カリのジャズ・ドラマー、ラリー・ジョセフもドラマーとして参加。

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