chihitekによる1stアルバム「chihitek 1」は、彼のこれまでのキャリアの集大成となるような粒ぞろいの楽曲集となっている。
アルバムの幕開け「ゆうやけ刑事~潮騒の罠~オープニングテーマ」は第3回 8小節アワードのロック・ポップス部門にて2位を獲得した「ゆうやけ刑事~帰宅編~オープニングテーマ」をセルフアレンジした楽曲となっており、昭和時代の刑事ドラマのオープニングテーマのような泣きのサックスと、時代を象徴するような音質が聴きどころの1曲となっている。
その後に続く楽曲には、SoundCloudにて公開されていた東京の街並みから着想を得た楽曲シリーズ「東京情景ミュージック」の楽曲にNEUTRINOを使用してボーカルを吹き込んで生まれ変わらせた3曲と、イラストレーター・宮目果林とのコラボレーションによって生まれた2曲、さらにボーカルにヒロム、ギターにヴァイオラ伊藤(from 曇ヶ原、amalakamala、痛郎)を迎えて制作された「浅草」、そして冒頭の「ゆうやけ刑事」のエンディングテーマをイメージして書き下ろされたというニューアダルトミュージック風な昭和歌謡曲「夕暮れの街」など、ボーカル入りの楽曲も7曲収録されている。
これらの楽曲に加えてこのアルバムの為に書き下ろされた3曲の新作インスト楽曲を含む全11曲の楽曲で構成されている。
アートワークはイラストレーターの宮目果林が制作しており、彼女の特色である80年代・90年代テイストのイラストをベースに、このアルバムを構成するキーワードが随所に散りばめられたデザインとなっている。