初めて、空が青いと感じた。
シンプルなバンドサウンド、壮大なオーケストレーション、そして美しいヴォーカルを特徴としたファーストアルバム「Ferris Wheel」から10年。ついに、浮遊感のあるサウンドが特徴のエレクトロニカユニットmatryoshkaのヴォーカリストであるCaluと、ダークでシネマチックなサウンドが特徴のインストゥルメンタルミュージックバンドAnoiceが擁する2人の作曲家、Takahiro KidoとYuki Murataを中心にしたオルタナティブロックバンドRiLFによるセカンドアルバム「My Beloved Farewell」が完成しました。
今回のアルバムには、Sigur RósやColdplayを彷彿とさせるUKスタイルのバンドサウンドに切なくも美しいメロディーのヴォーカルが重なるポップチューン「Soraninaru」や、Sigur RósやMy Bloody Valentineのような激しくも広がりのあるギターのノイズ、ソリッドに楽曲を支えるドラムのビート、そして静かに訴えかけるようなヴォーカルが新しいシューゲイズサウンドを生み出した「Count4」などの先行リリース曲を収録。しかしながら、最も特筆すべきは新しく加えられた新曲たち。なかでもRiLFの特徴でもある壮大なオーケストレーション、重厚なバンドサウンド、そして流れるようなCaluの優しいヴォーカルメロディーによって構成された、11分を超える「Someday We will Find」は、オルタナティブロック、ポストロックの歴史に残る超名曲です。
これまでの作品同様に、Takahiro KidoとYuki Murataが所属するAnoiceが全ての演奏を担当。そして、Anoice, Yuki Murata, filmsなどのアートワークを担当する画家、岡田尚子がその世界観を象徴するかのような美しいイラストレーションを担当しています。
10年待った甲斐がありました。