アルプ

Dance/Electronica

Discography

Dance/Electronica

石塚周太と木下美紗都による音楽プロジェクト、アルプ。本作はSTスポットにて行われた公演『アルプの音楽会 音の顔と性格』の記録音源となる。音という物理的な現象を主題としながら、遊ぶ子供のようなユニークさで作られた楽曲群。ラップトップによって加工した電子音、物音、特殊な振動から生まれる響き。一つ一つを固有の楽器のように扱い、それら全てにアルプの手を通した有機的な演奏が伴っていることを、やはり音が、物語る。メインの他に配置した幾つかのスピーカーや、それらと等価の存在として鳴る行為の物音。音楽会での独特な音響を捉えた録音に、アルプ自ら編集とミックスを施し、新たに生まれた音像が会場を超えて特別な空間を作り出す。(こんな音は、この音楽会の録音でなければ作れない、そして、音源でなければ体験できない音楽会がここにある!)このアルバムはアルプにとって、もう一つの音楽会です。誰かがどこかで耳を澄ました時に、ほんの少しでも、発見や想像の端緒となることがありますように。

10 tracks

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“音そのもの”を考えた音楽会──ハイレゾ音源+記録映像という配信形態に凝縮された、アルプの試みとは?

インタヴュー

“音そのもの”を考えた音楽会──ハイレゾ音源+記録映像という配信形態に凝縮された、アルプの試みとは?

演者が楽器を使用して鳴らした音と、物と物がぶつかり合って鳴った音で、価値に差が生まれるだろうか。アルプがハイレゾ音源+記録映像というかたちでリリースした今作は、そんな音に対する価値観や、存在感にフォーカスをあてたものとなっている。多様な録音方法で収録された…