casa

casa久々のニュー・アルバムは通算3枚目に当たる。古賀夕紀子（姉）、古賀美宏（弟）のduo。ヴォーカル+ギターのミニマムな編成ながら、casaの個性が完全に確立されたアルバムと言ってよいだろう。

ロハス感と躍動感とが同居するような伸びやかで広がりのある古賀夕紀子のボーカルは、それぞれの曲ごとに実に様々な表情を見せてくれる。源となる古賀美宏が描く浮遊感溢れるコード進行やメロディーラインの展開の様子は、ミルトン・ナシメントらミナス系MPBを彷彿とさせる心地よさがある。サポートメンバーを迎えた今作はシンプルで力強いアコースティック・サウンドの中にジャズやソウル、トラッドなどのエッセンスも随所に織り込まれている。casaの2ndアルバム。

柔らかなスキャット、ポップでリズミックな夕紀子のリラックスと躍動感とが同居するような伸びやかで広がりのあるボーカルはが秀逸。ガットギターとパーカッションを中心としたシンプルで穏やかでメロディが心地よい。 キャロル・キングの名曲「So Far Away」を実に自由に歌いこなしているのも興味深い。

大貫妙子が綴った数々の名曲を、後輩の実力派ミュージシャン15組がリスペクト、カヴァーしたアルバムです。初の大貫妙子のカヴァー集。いつまでも輝きを失わない名曲たちを新鮮な息吹と共に収録した作品。