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和田彩花

Idol

Discography

Idol

作詞:和田彩花 作曲:mekakushe 編曲:管梓(エイプリルブルー) ベース:村岡佑樹(ARAM/エイプリルブルー) 和田彩花 comment メカクシーさんがツイッターの投稿に曲を作りたいと書いてくれたのが、本楽曲制作の始まりの始まりです。今の音楽活動を聞いてくれて、それをSNSに書いてくれたことがとてもとても嬉しかったです。 個人的な話になりますが、メカクシーさんとの楽曲制作時、渡仏して使用する言語、置かれた社会状況の変化により、あらゆる詞が書けなくなっていました。 曲の完成までに少し時間がかかってしまったのですが、詞が書けない時期から今日までやりとりを続けてくれたおかげで、音楽活動の転換点になりそうな時期をうまく乗り越えることができました。ここで改めてお礼を言いたいです。ありがとうございます。 タイトルにもなっている「plastics girl」は、メカクシーさんからのデモ、仮歌詞で使われていた言葉です。 本編の歌詞と印象が異なるタイトルだと感じられる方もいるかもしれません。 しかし今回は、2人だからこそ作れる世界観、メカクシーさんが最初につけた「plastics girl」とこの文字から溢れるイメージを無くしたくなく、タイトルに残しました。(私がガールという言葉を使わない心持ちはここでは必要ないです。) 光ながら切ないメロディに、わたしの切なさ、苦しみを詞でのせました。 共通点がありながらも、もちろん異なる2人だからこそ作れた「plastics girl」を楽しんでもらえたら嬉しいです。 mekakushe comment 和田彩花さんはアイドルの在り方として自分にはロールモデルがいない、とインタビューで話していました。 だからわたしは、彼女の存在を決めつけることのない音楽を作ろう、そう思いました。 原宿の喫茶店で打ち合わせをしたとき、偶然にも“フランス”という共通項を見つけ、「フランス音楽について教えてください」と興味を持って下さったのを覚えています。 そんなお互いの共通項から心通うものを感じてしまい、きっとわたしの中から自然と溢れてきたものをそのまま受け入れてくれるんじゃないか、という烏滸がましい願いみたいなものにメロディを託し自由に書かせて頂いたが「plastics girl」です。 印象派の絵画には明るい水彩やひかりを想起するので、それを音楽でもやりたくて、ならばひかりの描写を浮遊感漂うサウンドで表現できたらと思いつきました。 彼女の活動や思想の全てがいつか束になり、それに名前がつく、 彼女をみていると、まだこの世界には名前のついていないものがたくさんあるのかもしれないと思えるのです。

2 tracks
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作詞:和田彩花 作曲:mekakushe 編曲:管梓(エイプリルブルー) ベース:村岡佑樹(ARAM/エイプリルブルー) 和田彩花 comment メカクシーさんがツイッターの投稿に曲を作りたいと書いてくれたのが、本楽曲制作の始まりの始まりです。今の音楽活動を聞いてくれて、それをSNSに書いてくれたことがとてもとても嬉しかったです。 個人的な話になりますが、メカクシーさんとの楽曲制作時、渡仏して使用する言語、置かれた社会状況の変化により、あらゆる詞が書けなくなっていました。 曲の完成までに少し時間がかかってしまったのですが、詞が書けない時期から今日までやりとりを続けてくれたおかげで、音楽活動の転換点になりそうな時期をうまく乗り越えることができました。ここで改めてお礼を言いたいです。ありがとうございます。 タイトルにもなっている「plastics girl」は、メカクシーさんからのデモ、仮歌詞で使われていた言葉です。 本編の歌詞と印象が異なるタイトルだと感じられる方もいるかもしれません。 しかし今回は、2人だからこそ作れる世界観、メカクシーさんが最初につけた「plastics girl」とこの文字から溢れるイメージを無くしたくなく、タイトルに残しました。(私がガールという言葉を使わない心持ちはここでは必要ないです。) 光ながら切ないメロディに、わたしの切なさ、苦しみを詞でのせました。 共通点がありながらも、もちろん異なる2人だからこそ作れた「plastics girl」を楽しんでもらえたら嬉しいです。 mekakushe comment 和田彩花さんはアイドルの在り方として自分にはロールモデルがいない、とインタビューで話していました。 だからわたしは、彼女の存在を決めつけることのない音楽を作ろう、そう思いました。 原宿の喫茶店で打ち合わせをしたとき、偶然にも“フランス”という共通項を見つけ、「フランス音楽について教えてください」と興味を持って下さったのを覚えています。 そんなお互いの共通項から心通うものを感じてしまい、きっとわたしの中から自然と溢れてきたものをそのまま受け入れてくれるんじゃないか、という烏滸がましい願いみたいなものにメロディを託し自由に書かせて頂いたが「plastics girl」です。 印象派の絵画には明るい水彩やひかりを想起するので、それを音楽でもやりたくて、ならばひかりの描写を浮遊感漂うサウンドで表現できたらと思いつきました。 彼女の活動や思想の全てがいつか束になり、それに名前がつく、 彼女をみていると、まだこの世界には名前のついていないものがたくさんあるのかもしれないと思えるのです。

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前作「Le Le bonheur」に続き、『和田彩花とオムニバス』のメンバーであり、『VOLA & THE ORIENTAL MACHINE』で活動する楢原英介によるソリッドなロックナンバー。同じく、元NUMBER GIRLのリズム隊であるアヒト・イナザワと中尾憲太郎がドラムとベースで参加している。 Vocal:和田彩花 Guitar & Programming:楢原英介(VOLA&THE ORIENTAL MACHINE) Bass:中尾憲太郎 Drums:アヒトイナザワ Drums recording :山中勲 Vocal recording : michitomo(GOLDTAIL) Mix&Mastering:萩谷まきお(PerfectMusic)

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前作「Le Le bonheur」に続き、『和田彩花とオムニバス』のメンバーであり、『VOLA & THE ORIENTAL MACHINE』で活動する楢原英介によるソリッドなロックナンバー。同じく、元NUMBER GIRLのリズム隊であるアヒト・イナザワと中尾憲太郎がドラムとベースで参加している。 Vocal:和田彩花 Guitar & Programming:楢原英介(VOLA&THE ORIENTAL MACHINE) Bass:中尾憲太郎 Drums:アヒトイナザワ Drums recording :山中勲 Vocal recording : michitomo(GOLDTAIL) Mix&Mastering:萩谷まきお(PerfectMusic)

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Le Le bonheur 作詞:和田彩花 作曲:楢原英介 編曲:楢原英介 Vocal:和田彩花 Guitar:楢原英介(VOLA&THE ORIENTAL MACHINE) Bass:中尾憲太郎(NUMBER GIRL) Drums:アヒトイナザワ(NUMBER GIRL) Mix&Mastering:萩谷まきお(PerfectMusic) 和田彩花のパーマネントなライブメンバーである『和田彩花とオムニバス』の楢原英介作曲による本作は、和田の無二の歌声とギターのフィードバックノイズが溶け合うメランコリックなドリーム・ポップナンバー。レコーディングには、楢原とVOLA & THE ORIENTAL MACHINEで活動するNUMBER GIRLのアヒト・イナザワがドラム、同じく中尾憲太郎がベースで参加。洪水のようなギターサウンドを個性際立つリズムで支えている。

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Le Le bonheur 作詞:和田彩花 作曲:楢原英介 編曲:楢原英介 Vocal:和田彩花 Guitar:楢原英介(VOLA&THE ORIENTAL MACHINE) Bass:中尾憲太郎(NUMBER GIRL) Drums:アヒトイナザワ(NUMBER GIRL) Mix&Mastering:萩谷まきお(PerfectMusic) 和田彩花のパーマネントなライブメンバーである『和田彩花とオムニバス』の楢原英介作曲による本作は、和田の無二の歌声とギターのフィードバックノイズが溶け合うメランコリックなドリーム・ポップナンバー。レコーディングには、楢原とVOLA & THE ORIENTAL MACHINEで活動するNUMBER GIRLのアヒト・イナザワがドラム、同じく中尾憲太郎がベースで参加。洪水のようなギターサウンドを個性際立つリズムで支えている。

1 track
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眠れない夜をイメージし、和田彩花の言葉とライブメンバーである「オムニバス」の幻想的な演奏により構築された9分38秒に及ぶ大作。 覚めない夢のようなオータケコーハンのギターソロと、楢原英介による混沌としたひとりオーケストレーションが想像を掻き立てる。 ジャケットはこれまでの作品と同様、和田自身が製作している。

1 track
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眠れない夜をイメージし、和田彩花の言葉とライブメンバーである「オムニバス」の幻想的な演奏により構築された9分38秒に及ぶ大作。 覚めない夢のようなオータケコーハンのギターソロと、楢原英介による混沌としたひとりオーケストレーションが想像を掻き立てる。 ジャケットはこれまでの作品と同様、和田自身が製作している。

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和田彩花の今作はラッパーのvalkneeとタッグを組み、ふたりで交わした交換日記を元にしてリリックを共作。ポップなトラックはトラックメイカー・プロデューサーのTomgggが手がけている。

2 tracks
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和田彩花の今作はラッパーのvalkneeとタッグを組み、ふたりで交わした交換日記を元にしてリリックを共作。ポップなトラックはトラックメイカー・プロデューサーのTomgggが手がけている。

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2021年11月にリリースされた和田彩花のファーストアルバム『私的礼讃』を、発売前にそのまま再現するかたちで10月31日、下北沢SPREADにて開催された『私的礼讃 -Live-』を収録したライブアルバム。 ライブメンバーである「和田彩花とオムニバス」は、アルバムのレコーディングに全面的に参加した、劔樹人(B / あらかじめ決められた恋人たちへ)、U(Dr)、オータケコーハン(G / あらかじめ決められた恋人たちへ, LAGITAGIDA etc.)、楢原英介(Violin, Key / VOLA & THE ORIENTAL MACHINE)、ハラナツコ(Sax, Flute)というラインナップ。「単純にサポート・メンバーというのとは区別したかった」という和田の言葉通り、ミュージシャンそれぞれの個性が際立つアレンジとなった楽曲は、元々のスタジオレコーディングバージョンとはまた違う魅力に溢れている。そんな楽曲の中心で、和田のボーカルは楽器の一つとして一本の軸となっている。

12 tracks
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2021年11月にリリースされた和田彩花のファーストアルバム『私的礼讃』を、発売前にそのまま再現するかたちで10月31日、下北沢SPREADにて開催された『私的礼讃 -Live-』を収録したライブアルバム。 ライブメンバーである「和田彩花とオムニバス」は、アルバムのレコーディングに全面的に参加した、劔樹人(B / あらかじめ決められた恋人たちへ)、U(Dr)、オータケコーハン(G / あらかじめ決められた恋人たちへ, LAGITAGIDA etc.)、楢原英介(Violin, Key / VOLA & THE ORIENTAL MACHINE)、ハラナツコ(Sax, Flute)というラインナップ。「単純にサポート・メンバーというのとは区別したかった」という和田の言葉通り、ミュージシャンそれぞれの個性が際立つアレンジとなった楽曲は、元々のスタジオレコーディングバージョンとはまた違う魅力に溢れている。そんな楽曲の中心で、和田のボーカルは楽器の一つとして一本の軸となっている。

12 tracks
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アイドル・和田彩花が、全作詞からアートワークまでを自ら手掛け、想いを共有できる距離感にこだわって作り上げたファーストソロアルバム。 10歳でハロー!プロジェクトのオーディションに合格。14歳で『スマイレージ』(後の『アンジュルム』)の初期メンバーとなってから、10年に渡りアイドルとして活動した和田彩花は、グループを卒業した2019年に事務所を移籍、「私の未来は私が決める」という言葉を掲げてソロ活動を開始した。 アイドル活動と並行して進学した大学院で学んできたアートの手法を用いながらライブを構築し、2年間で20曲以上のオリジナル楽曲を披露してきた和田が、その中から厳選した10曲に新曲を加えて構成したのが本作である。 サウンドプロデュースはV6、超新星、ももいろクローバーZ、アップアップガールズ(仮)他、数多くのアーティスト楽曲の編曲や作曲を手がけてきたmichitomoが担当。また、ライブ活動を共にするバンド「オムニバス」のメンバー(劔樹人(B / あらかじめ決められた恋人たちへ)、U(Dr)、オータケコーハン(G / あらかじめ決められた恋人たちへ, LAGITAGIDA etc.)、楢原英介(Violin, Key / VOLA & THE ORIENTAL MACHINE)、ハラナツコ(Sax, Flute))が全面的に参加することで、多様に感じられる楽曲の中にも一貫した和田の世界観が表現されている。 アルバムのオープニングは、「オムニバス」のメンバーである楢原英介作曲のM1「エピローグ」で幕を開ける。クラシックギターのリフレインに、徐々にバンドとストリングスが連なってゆくアンサンブルの中、今を生きる大切さを歌った和田の声が響く。キャンパスに絵の具が重ねられてゆくような、生命が芽吹くような感覚を想起させる。 M2「空を遮る首都高速」は、奥脇達也(可愛い連中/ex.アカシック)が作曲を担当。都会の風景を歌った文字通りのシティポップであり、郷愁感あるピアノハウスである。和田が作詞を始めた初期の曲であるせいか、言葉の響きはストレートな強さを持ち、儚い音像との対比で印象的に感じられる。 本作の中で最もデジタルな質感の打ち込みで構成されているのがM3「mama」。家族に対しても向けられる俯瞰的な目線は、ガラパゴスなアイドルの世界から自己批評を繰り返すことで誕生した和田彩花という存在の特筆性を印象付けている。 インタールード的に挟まれるM4「目の前で木の葉が落ちた」、またM8「こだわりの紅」M13「紙をめくる」は、和田がアナログテープレコーダーで録音したフィールドレコーディング音、鼻歌、朗読などを、オムニバスのギターであるオータケコーハンがミュジーク・コンクレートとして構築したコラージュ作品。極めてアバンギャルドな作風のオータケが参加することで、和田の持つアート観がより濃く音楽的に反映されるパートとなっている。 M5「スターチス」はアンビエントなバースから、シンセベースのうねりとブラスセクションが心地よい2stepへの流れが印象的なダンスナンバー。和田のボーカルは揺らぎが心地よく、情感豊かなハラナツコのリードサックスが華を添えている。 和田がマーク・ロスコの抽象画表現からインスピレーションを得て制作したのがM6「ゆりかご」である。ボーカルのダブと深いリヴァーブにオータケのアナログ・テープエコーを用いたギターが重なり合い、空間的で色彩豊かなサウンドを演出している。本作で最もサイケデリックな一曲。 M7「#15」は、元々新型コロナウィルスの感染拡大により2度延期になった1stライブツアーの振替公演のラストに、バンドで即興的に披露された楽曲をアレンジ、音源化したもの。和田の仏語詩はフランスの画家、ゴーギャンの作品からのサンプリングであり、先人の生と死に対する問いを、今を生きるひとりの人間として問い直すかのようでもある。 M9「Une idole」は、和田がソロ活動を開始した2019年9月にYouTube上で発表された初のソロ曲。仏語と日本語が作為的に混じり合う歌詞は、ステレオタイプな表現とは一線を画しており、和田の独特な感性を世に示すこととなった。満を持しての初音源化であるが、リアレンジが加えられて大きく進化した。 楢原英介作のM10「みやしたぱーく」は、アシッド・ジャズ/アーバン・ソウルの影響を受けながらも、Uのドラムが牽引するタイトでグルーヴィなバンドサウンドが身体を揺らすオルタナティブ・ダンスナンバー。 ライブの定番曲として既に多くの評価を得てきたM11「ホットラテ」も初音源化。名古屋公演以外は全て中止となった初めてのツアーで、アンコールでミルクとコーヒーを用いたパフォーマンスが披露されたように、コロナ禍以前の和田にとって最も重要なテーマであった"多様性のグラデーション"についてが歌われている。全ての人を優しく包むようなボーカルと、まろやかなキック&ベースに注目したい。 荘厳さを湛えるシンフォニックなナンバー、M12「For me and you」も、ソロ活動初期から歌い続けてきた楽曲である。歌声は一貫して優しい響きを保ちながら、激しい感情を秘めたプロテスト・ソングでもある。  アルバムタイトルにも冠されたM14「私的礼賛」は、このアルバムのために描いた和田によるサウンドイメージを元に書き下ろされた新曲である。鼻歌まじりの軽やかなボーカルは、これからも変わらないステップで歩み続ける彼女の明るい未来を示すかのようであり、踊るようなUのドラムをはじめとするバンドの演奏により、情景的なシティポップに仕上がっている。 アルバムのラストを飾るのは、本作中で最も生々しいミックスによるバンドの生演奏で綴られるM15「パターン」。楢原のピアノとバイオリンを軸に、体温までも伝わりそうな感情的な演奏と、冷ややかな距離感で怖ささえも感じさせる和田彩花のボーカルが対照的である。

15 tracks
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アイドル・和田彩花が、全作詞からアートワークまでを自ら手掛け、想いを共有できる距離感にこだわって作り上げたファーストソロアルバム。 10歳でハロー!プロジェクトのオーディションに合格。14歳で『スマイレージ』(後の『アンジュルム』)の初期メンバーとなってから、10年に渡りアイドルとして活動した和田彩花は、グループを卒業した2019年に事務所を移籍、「私の未来は私が決める」という言葉を掲げてソロ活動を開始した。 アイドル活動と並行して進学した大学院で学んできたアートの手法を用いながらライブを構築し、2年間で20曲以上のオリジナル楽曲を披露してきた和田が、その中から厳選した10曲に新曲を加えて構成したのが本作である。 サウンドプロデュースはV6、超新星、ももいろクローバーZ、アップアップガールズ(仮)他、数多くのアーティスト楽曲の編曲や作曲を手がけてきたmichitomoが担当。また、ライブ活動を共にするバンド「オムニバス」のメンバー(劔樹人(B / あらかじめ決められた恋人たちへ)、U(Dr)、オータケコーハン(G / あらかじめ決められた恋人たちへ, LAGITAGIDA etc.)、楢原英介(Violin, Key / VOLA & THE ORIENTAL MACHINE)、ハラナツコ(Sax, Flute))が全面的に参加することで、多様に感じられる楽曲の中にも一貫した和田の世界観が表現されている。 アルバムのオープニングは、「オムニバス」のメンバーである楢原英介作曲のM1「エピローグ」で幕を開ける。クラシックギターのリフレインに、徐々にバンドとストリングスが連なってゆくアンサンブルの中、今を生きる大切さを歌った和田の声が響く。キャンパスに絵の具が重ねられてゆくような、生命が芽吹くような感覚を想起させる。 M2「空を遮る首都高速」は、奥脇達也(可愛い連中/ex.アカシック)が作曲を担当。都会の風景を歌った文字通りのシティポップであり、郷愁感あるピアノハウスである。和田が作詞を始めた初期の曲であるせいか、言葉の響きはストレートな強さを持ち、儚い音像との対比で印象的に感じられる。 本作の中で最もデジタルな質感の打ち込みで構成されているのがM3「mama」。家族に対しても向けられる俯瞰的な目線は、ガラパゴスなアイドルの世界から自己批評を繰り返すことで誕生した和田彩花という存在の特筆性を印象付けている。 インタールード的に挟まれるM4「目の前で木の葉が落ちた」、またM8「こだわりの紅」M13「紙をめくる」は、和田がアナログテープレコーダーで録音したフィールドレコーディング音、鼻歌、朗読などを、オムニバスのギターであるオータケコーハンがミュジーク・コンクレートとして構築したコラージュ作品。極めてアバンギャルドな作風のオータケが参加することで、和田の持つアート観がより濃く音楽的に反映されるパートとなっている。 M5「スターチス」はアンビエントなバースから、シンセベースのうねりとブラスセクションが心地よい2stepへの流れが印象的なダンスナンバー。和田のボーカルは揺らぎが心地よく、情感豊かなハラナツコのリードサックスが華を添えている。 和田がマーク・ロスコの抽象画表現からインスピレーションを得て制作したのがM6「ゆりかご」である。ボーカルのダブと深いリヴァーブにオータケのアナログ・テープエコーを用いたギターが重なり合い、空間的で色彩豊かなサウンドを演出している。本作で最もサイケデリックな一曲。 M7「#15」は、元々新型コロナウィルスの感染拡大により2度延期になった1stライブツアーの振替公演のラストに、バンドで即興的に披露された楽曲をアレンジ、音源化したもの。和田の仏語詩はフランスの画家、ゴーギャンの作品からのサンプリングであり、先人の生と死に対する問いを、今を生きるひとりの人間として問い直すかのようでもある。 M9「Une idole」は、和田がソロ活動を開始した2019年9月にYouTube上で発表された初のソロ曲。仏語と日本語が作為的に混じり合う歌詞は、ステレオタイプな表現とは一線を画しており、和田の独特な感性を世に示すこととなった。満を持しての初音源化であるが、リアレンジが加えられて大きく進化した。 楢原英介作のM10「みやしたぱーく」は、アシッド・ジャズ/アーバン・ソウルの影響を受けながらも、Uのドラムが牽引するタイトでグルーヴィなバンドサウンドが身体を揺らすオルタナティブ・ダンスナンバー。 ライブの定番曲として既に多くの評価を得てきたM11「ホットラテ」も初音源化。名古屋公演以外は全て中止となった初めてのツアーで、アンコールでミルクとコーヒーを用いたパフォーマンスが披露されたように、コロナ禍以前の和田にとって最も重要なテーマであった"多様性のグラデーション"についてが歌われている。全ての人を優しく包むようなボーカルと、まろやかなキック&ベースに注目したい。 荘厳さを湛えるシンフォニックなナンバー、M12「For me and you」も、ソロ活動初期から歌い続けてきた楽曲である。歌声は一貫して優しい響きを保ちながら、激しい感情を秘めたプロテスト・ソングでもある。  アルバムタイトルにも冠されたM14「私的礼賛」は、このアルバムのために描いた和田によるサウンドイメージを元に書き下ろされた新曲である。鼻歌まじりの軽やかなボーカルは、これからも変わらないステップで歩み続ける彼女の明るい未来を示すかのようであり、踊るようなUのドラムをはじめとするバンドの演奏により、情景的なシティポップに仕上がっている。 アルバムのラストを飾るのは、本作中で最も生々しいミックスによるバンドの生演奏で綴られるM15「パターン」。楢原のピアノとバイオリンを軸に、体温までも伝わりそうな感情的な演奏と、冷ややかな距離感で怖ささえも感じさせる和田彩花のボーカルが対照的である。

15 tracks
Idol

アルバム「私的礼讃」からの先行配信。 ピアノとバイオリンを軸に、体温までも伝わりそうな感情的な演奏と、冷ややかな距離感で怖ささえも感じさせる和田彩花のボーカルが対照的である。

1 track
Idol

アルバム「私的礼讃」からの先行配信。 ピアノとバイオリンを軸に、体温までも伝わりそうな感情的な演奏と、冷ややかな距離感で怖ささえも感じさせる和田彩花のボーカルが対照的である。

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アルバム「私的礼讃」からの先行配信。 本作の中で最もデジタルな質感の打ち込みで構成されている「mama」。 家族に対しても向けられる俯瞰的な目線は、ガラパゴスなアイドルの世界から自己批評を繰り返すことで誕生した和田彩花という存在の特筆性を印象付けている。

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アルバム「私的礼讃」からの先行配信。 本作の中で最もデジタルな質感の打ち込みで構成されている「mama」。 家族に対しても向けられる俯瞰的な目線は、ガラパゴスなアイドルの世界から自己批評を繰り返すことで誕生した和田彩花という存在の特筆性を印象付けている。

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