2017/08/03 18:30
6月17日に中野サンプラザホールで開催された相対性理論 presents『証明III』にて、やくしまるえつこのオリジナル新装置「YXMR Ghost ”Objet”」(ヤクシマル・ゴースト・オブジェ)が登場、このたびその全貌が当日のライヴ写真と共に明らかになった。
これまでも、ライブやレコーディングでお馴染みのオリジナル9次元楽器dimtakt(ディムタクト)をはじめ、自身の生体データを用いての演奏や、オキュラスリフトを使った独自のVRシステムでの演奏指揮など、数々のオリジナル装置を駆使してきたやくしまる。
今回新たに登場した「YXMR Ghost ”Objet”」(ヤクシマル・ゴースト・オブジェ) は、3Dカメラ画像処理によるユーザー・インターフェースを備えた空間操作の次世代音楽ツール「KAGURA」の基幹機能をサウンド、ビジュアル、光の3種の3Dコントローラとして導入し、チューンアップしたやくしまるオリジナル・システム。本来KAGURAはそれ自体に音を仕込み、スタンド・アローンで使用する音楽ツールだが、やくしまるディレクションのもと、機能の拡張性を考慮して、基本仕様の中ではMIDIコントローラとしての機能のみを使用し、関連する様々な機能を、やくしまると開発チームとで開発・強化・実装していった。
これにより「YXMR Ghost ”Objet”」では、ライヴ演奏中に、やくしまるが空間に手をかざしジェスチャーで操作することで、リアルタイムで3D操作によるDJ、VJ、照明制御を行うことが可能になっている。空間操作で音を鳴らすことはもちろん、リアルタイムで生音をフィルタリングしてエフェクトをかけたり、また、「YXMR Ghost ”Objet”」の信号をDMXのトリガーにすることで、やくしまるがライブ中の照明制御も行うこともできる。更に、機能がアサインされたやくしまるによるドローイングアイコンを空間操作で反応するアニメーション化してレイヤーし、やくしまるが操作している様子をリアルタイムでキャプチャー&エフェクトしその映像をスクリーンに投影することで、ライブでのVJも同時に行う。
「YXMR Ghost ”Objet”」は、ライブ演出における新たな”構造”を模索しながら、”内部構造”と”システム外部との境界”が絶えず変化する。やくしまるのスタンドのようでありつつ、主客があいまいな、向かい合う鏡面のような存在である。今後もバージョンアップを続けていく。
やくしまるえつこ、相対性理論の作品は共にOTOTOYから好評配信中。(岡)
・やくしまるえつこの作品はOTOTOYから配信中
http://ototoy.jp/_/default/a/82391
・相対性理論の作品はOTOTOYで配信中
http://ototoy.jp/_/default/a/12688
相対性理論『証明III』ライブ写真 撮影:MIRAI sesaku, Hazuki Muto
adaptation 05.1 - eyrs 〜 adaptation 05.2 ballet m_canique - eyrs (dsd/2.8MHz+mp3)
坂本龍一, やくしまるえつこ
¥ 509