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2017/07/22 17:00

 

ヤマハが今までにない独自構造の管楽器 - 急いで口で吹け

 


ヤマハが“リコーダーのようなサクソフォン”を新開発 / 気軽に始められるカジュアル管楽器「ヴェノーヴァ」

ヤマハが新開発したカジュアル管楽器「ヴェノーヴァ」が、8月30日に発売される。リコーダーのようなやさしい指づかいとメンテナンスのしやすさなのに、サクソフォンのような演奏を楽しめる、新しいタイプのアコースティック管楽器だ。

・独自のデザインを採用
“本格的な演奏性”と“気軽さ”を両立させるため、「ヴェノーヴァ」には分岐管構造と蛇行形状による今までにない独自のデザインを採用しているそうだ。分岐管構造というのは、円筒管を分岐させた「分岐管」を用いた構造で、バーチャル・アコースティック音源(ヤマハが世界で初めて開発した物理モデル音源)の応用研究をもとに開発されたもの。

これにより、円筒形管楽器の特長と円錐形管楽器の音響特性を併せ持つ「ヴェノーヴァ」が誕生。サクソフォンのような豊かな音色を、リコーダーのようなやさしい指づかいで奏でることが可能になった。

・管楽器初心者も安心
リコーダーの指づかいには、設計の違いで「ジャーマン式」と「バロック式」の2種類があるが、「ヴェノーヴァ」はトーンホールアダプターの着脱によってそのどちらにも対応。キイ(音孔を塞ぐための部品)を少なくして、リコーダーに似たシンプルな指づかいを実現している上、演奏しやすい指づかいも自分で選ぶことができるのだ。

・コンパクトボディも魅力
ボディはABS樹脂製。軽量で壊れにくく、水洗いできるためメンテナンスも楽々。専用のリードは耐久性が高く安定性に優れた樹脂製で、キイ部分のパッドにも安定性の高い合成素材が使われている。どこへでも気軽に持ち出せるコンパクトボディも魅力的だ。

・吹きごたえは本格的
管楽器初心者でも安心の演奏のしやすさだが、マウスピースはソプラノサクソフォンと同じ設計。マウスピースに専用のリードを付けて吹けば、リード楽器ならではの本格的な吹きごたえと表情豊かな演奏が叶う。

また、2オクターブの音域を備えているため、経験者でも満足できる仕上がりだという。価格はオープンで、初年度の国内販売予定数は1万5000本。

取り扱いやメンテナンスが簡単で丈夫とくれば、アウトドアシーンでも活躍してくれること請け合い。8月末まで、JR浜松駅・東海道新幹線コンコースの小展示ブースに展示されているようなので、いち早くチェックしたい人は足を運んでみるのもいいだろう。(Mr. Fox)

YAMAHA Venova 製品ページ:

http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/winds/casual_wind_instruments/venova/

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