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2017/07/13 00:15

 

ウエスギ専務&おおち係長、銀座の真ん中でダムLOVEを叫ぶ―「ブギウギ専務」DVD発売記念イベントレポート&インタヴュー

 

2017年7月11日(火)東京・銀座山野楽器本店 7Fイベントスペースにて、人気バラエティ番組「ブギウギ専務」(STVほかで放送中)のDVD「ブギウギ専務DVD vol.6 ダムカードめぐりの旅in北海道」の発売記念イベントが行われ、ウエスギ専務(上杉周大(THE TON-UP MOTORS))おおち係長(ダイノジ大地洋輔)、番組のプロデューサー兼 ディレクターの岸弘氏が爆笑トークで詰めかけたファンをおおいに楽しませた。

7月5日(水)に発売となった「ブギウギ専務DVD vol.6 ダムカードめぐりの旅in北海道」は、「ブギウギ専務」のDVDとしては約2年振りのリリース。2013年~2014年にかけて放送された「ダムカードめぐりの旅in北海道」のシーズン1から完結編までのすべてを収録。ダムにまったく興味の無かった2人が、全国のダムで配布されているカード型のミニ・パンフレット「ダムカード」を求めて様々なダムをめぐるうちにその魅力にハマり、ついには本物のダムマニアの前で講演をすることになるという、なかなか謎のマニア心をくすぐられる内容となっている。

立ち見を含め112名の番組の熱心なファンでぎっしりとイベントスペースが埋め尽くされる中、まずは岸プロデューサー兼 ディレクターが進行役として登壇。登場するや否やどよめきと割れんばかりの拍手が起こる盛り上がりぶり。続いてウエスギ専務が登場してイベントがスタート。一般的にはマニアックな「ダム」を扱ったDVDではあるものの、特典映像に収録されたダムの魅力を語り合うシンポジウムイベント「With DAM☆Night」等でも、「ブギウギ専務」を見て、ダムカードめぐりの旅をしているという人がいたのだとか。そこで「この番組をきっかけにダムに興味を持った人っているのかな?」と呼びかけると、挙手したのは意外にも、わずか3人。しかし、もともとダムに興味を持っている人で番組のファンになって来てくれている人もいるようだ。イベントにはウエスギ専務の出演のみが発表されていたが、サプライズでおおち係長が登場。会場には「大地」と書かれた紙を掲げる勘のするどいお客さんも。

「「ダムLOVE」がこんなに浸透するとは思わなかった」というウエスギ専務。おおち係長は、もともと興味がなかったダムにハマって行くさまが自分で見ても「気持ち悪い」とのこと。岸プロデューサー兼 ディレクターもすかさず「気持ち悪いですよ」とかぶせるくらい、ダムへの偏愛が詰まった一枚のようだ。また、「ダムの情報プラス、本当にどうでもいい車内トークが満載」。車内トークをなんとか使いたいため、何も思いつかない場合は歌を歌うというおおち係長。ミュージシャンであるウエスギ専務が「俺よりも多く曲を作っているのでは?」というほどなんだとか。番組のエピソード・トークの最後には「ダムLOVE」ポーズをお客さん全員とキメて、コーナーは終了。お客さん1人1人と談笑しながら、サイン会を行って、大いに盛り上がったイベントは終了となった。

★イベント終了後にウエスギ専務、おおち係長、岸プロデューサー兼 ディレクターにインタヴュー

―おつかれさまでした! 大盛況のイベントでしたね。

ウエスギ専務:山野楽器さんでこういうイベントをやるのは何度めか何ですけど、今日が一番拍手とかリアクションが温かかったような気がしました。ちょっとずつ東京でも、新しい人に「ブギウギ専務」が広がって行っている気がしましたね。

おおち係長:専務もおっしゃってましたけど、岸さんが出ただけでどよめきが起こりましたからね(笑)。

ウエスギ専務:本当に! あんなこと初めてだと思いますよ。

おおち係長:見ている人たちが、誰がどういう人なのかわかってくれているというのを見ると、浸透してきているのかなと。なんか、手応えを感じましたね。俺らが言うのもヘンですけど。

ウエスギ専務:そうそう、10年目にして関東の伸びしろを感じました。

おおち係長:じゃあ今まで伸びしろを感じなかったのかと言ったら……正直感じなかったんですよね(笑)。

一同:(爆笑)。

ウエスギ専務:いやいやいや(笑)! でも色んな人が「ブギウギ専務見てます!」って言ってくれますから。

おおち係長:確かに、ここ最近街を歩いていても、「係長!」って言われることが本当に増えてきたので。口コミとかSNSとかでつぶやかれていることも多かったりして、みんな見てくれているんだなっていうのは増えましたよね?

ウエスギ専務:そうですね、増えましたね。

―以前はもっと北海道と東京の温度差みたいなものがあった?

おおち係長:もう以前から北海道では、専務は「ブギウギ専務」で有名ではあったんですけど、僕が他のところで「専務によろしく伝えてください」とか言われたりして。以前はちょっと温度差もあったのかもしれないですけど、今は平均的な感じになっている気がしますね。「愛されているなあ」というのは感じますね。

―確かに愛されている感じは今日のイベントからも伝わってきました。

おおち係長:嬉しいですね~温かかった。

ウエスギ専務:本当にありがたいですね。

―岸さんはいかがでしたか?

:DVDの発売が2年間空いたということで、結構待たれている方が多かったんじゃないかなって。今回は第6弾でしたけど、「第7弾、8弾もお願いしますね」って声をかけてくださる方が多かったので。そういう意味でも、この番組の東京でのイベントはしばらくなかったので、そういう部分の枯渇感が今日の盛り上がりに繋がったんじゃないかと思いますね。

―その2年振りのDVDの内容が「ダムカードめぐりの旅」という…

:ははははは!

ウエスギ専務:そうなんですよ。

おおち係長:「満を持して」みたいな感じで出しましたけど、「えっ!?」っていう(笑)。

ウエスギ専務:攻めてますよね(笑)。

:今までは「ブギウギ奥の細道」という企画をメインで5枚DVDを出したんですけど、この番組はそれ以外の企画もやってるよっていうことをアピールしたかったのと、そんな中でもニッチな(笑)、マニアックなこういう企画をやっている番組なんだという意味でも、僕としては今回はわかりやすい名刺代わりというか、2枚目の名刺という意味で言うと、「ダムカード」は非常にキャッチーなんじゃないかなと。とはいえマニアックでもあり。あとやっぱり、ダムが好きな人が結構いらっしゃるので、そういう番組ファン以外の部分にも届けばいいな、ということも思っています。

おおち係長:そういう広がりがありますよね。

ウエスギ専務:好きな人は本当に好きですからね。ダムは。

―お2人のダム知識もどんどん深まっている?

ウエスギ専務:否が応でも深まるくらい行ってますけどね。

―今日もトークで出てきたダム用語がちょっとわからなくて。

おおち係長:そういう方はこのDVDを是非見てください(笑)。本当、初級編、「ダム入門編」ですから。

ウエスギ専務:バラエティ番組でありながら、ダムのことに詳しくなれるDVDですからね。教養もつくという。

おおち係長:注釈もバッチリ入ってますので。

―「ブギウギ専務」は今年の7月で放送開始から10年ということですね。

ウエスギ専務:そうです。7月に始まって(2007年7月4日放送開始)。途中で1回お休みして「流れ星雁太郎」をやっていたんですけど。

―お互いのことをどう感じてますか?

ウエスギ専務:おおち係長は2011年からなんですけど、とはいえもう6年ですからね。「ブギウギ専務」が始まったときに、マニアックなネタの路線を貫くバラエティ番組で、プロの芸人さんもいらっしゃらなかったんです。そこにおおちさんが入ってきてくれて、自分ももともとTVに出ていた人間じゃなかったので、本当に勉強になりましたし、まあ本当に普段も気を遣う人なので。「いいな、コイツ」って思ってます。

おおち係長:今のでわかったと思うんですけど、(ウエスギ専務は)全然気を遣わない人間ですから。「いいな、コイツ」って思っちゃうという(笑)。

ウエスギ専務:ははははは! 嘘です、嘘ですよ。

おおち係長:最初はやっぱり、お互い気を遣いながらやっていたんですけど、小学生で言ったら小1から小6まで一緒にいるわけですから、もう気を遣わなくなった感じで。ある程度お互いもわかってきているので、今からがまだまださらに面白くなる気がします。

ウエスギ専務:うん、そうですね。

―10年目を迎えて「ブギウギ専務」はこれまで以上にもっと面白くなる?

おおち係長:もっともっと面白くなるんじゃないですかね。ただそのためには、我々のスキルはもう終わってますから…

:(笑)。

ウエスギ専務:もうてっぺんですね。

おおち係長:完全に天井に頭がついちゃっているので(笑)。そこはうちの岸ディレクターがどんな企画を持ってくるのかという。やっぱり色々考えてくるので、むちゃくちゃなことを。

:色々やろうと思っていることは多々あるんですけど、基本的に彼らには内緒にするのがこの番組なので。ただ、大人が必至こいてやっているのは滑稽で面白いと思うので。それがこの番組の売りです。

ウエスギ専務:その滑稽の材料になっているのが我々です(笑)。

おおち係長:さっきもお客さまでいらっしゃったんですけど、「仕事が終わってお酒を飲みながら2人を見るのが本当に好きです」って言ってくださって。そういう働いている方に、一服の清涼剤じゃないですけど、「バカな奴がいるなあ」っていうのを思ってくれるだけで我々としたら頑張っている甲斐があるなって思いますね。

ウエスギ専務:そうですね。我々は必至こいてやっているので、テレビの前でビールを傾けながら見て頂ければと。

おおち係長:そんなかしこまってみるような番組じゃないですからね。どんなくだらない企画を出されても、とにかくまっすぐ真剣にやるという。

ウエスギ専務:本当に、“愚直”っていう感じですよね。

おおち係長:愚直ですよ。我々はニンジンをぶら下げた馬と一緒ですから。

ウエスギ専務:「グワーッ」って走るだけですよ。岸さんが「こっち」って言ったら、また「グワーッ」って。で、落とし穴にドーンって落ちて、それをみなさんに横になりながら「プププ」って見てもらうという(笑)。そういう意味で「ダムカードの旅」もやっていることはマニアックですけど、入り口は非常にハードルが低いと思いますので、楽しんで見てもらえると思います。

おおち係長:ダムのことをどんどん好きになっているんですけど、一度僕が地方のお仕事に行ったときにダムがあったので、「ちょっとプライベートでもダム見たいな」って思って、でも仕事の都合でそのときは行けなかったんです。そのことを岸さんにポロっと話したら、「いや、それ行かなくて大丈夫です。いつ我々が行くかわからないので、そのときのリアクションがなくなっちゃうので」って。

一同:(爆笑)。

おおち係長:まさかの、プライベートまで締め付けられているっていう(笑)。

ウエスギ専務:そういうのありますよね(笑)。

:確かに言ったかもしれないですね。こっちが企画して「どうだー!」って言って「前に来たことある」って言われたら「ふざけんな!」ってなりますから(笑)。

おおち係長:だから我々も、プライベートで行けそうなときがあっても、番組のことを考えるし、一種のマインドコントロールかもしれない(笑)。でも岸さんも僕らのことと見ているみなさんのことを考えてくれるし、我々は我々で見ているお客さんのことを考えるし。この3人だともっともっと面白いことが生まれるんじゃないかなって思ってます。

ウエスギ専務:そうですね、そう思います。

―ミュージシャン・上杉周大としての音楽活動の方はいかがですか?

ウエスギ専務:今は都内のライヴとかイベントはほとんどできていない状況なんですけど、今はバンドも休んでいることもあって、いったん上杉周大という1人で色々できるチャンスだと思っているので。最近、家でギターの基礎とか、自分の原点に還ろうとしていて。結構、一時期よりも音楽と向き合っていることが多くて。なので、今はお伝えできるライヴの予定とかはないんですけど、東京だけじゃなくて全国でライヴをやりたいなって、逆に燃えてます。

―音楽方面でおおちさんとの絡みはないですか?

ウエスギ専務:どうでしょう? でもなくはないかもしれないですね。

おおち係長:OTOTOYさん的に喜んでもらえるとしたら、このDVDの中でちょっとした2人の歌のセッションがあるので。結構ブルースな部分もあったりするので。

ウエスギ専務:まあ入ってますね、ブルースは(笑)。

おおち係長:ダム自体が結構ファンキーなので。

ウエスギ専務:無理矢理音楽っぽくしなくていいよ(笑)。でもまあファンキーなものですよね、ダムは。好きな人はとことん好きですから。番組自体もファンキーな番組ですから、トリッキーなことばっかりなんで(笑)。

おおち係長:勝手なイメージですけど、OTOTOYさんのユーザーの方はちょっと変わっている人が多いと思うので(笑)。

―確かに、珍味を好まれる方が多いと思います。

おおち係長:もう、珍味中の珍味ですから。

ウエスギ専務:ははははは!

:腐りかけですからね(笑)。

おおち係長:もう、発酵してますから。そういう人には本当にうってつけなDVDです(笑)。

取材・文・写真:岡本貴之

★イベントスケジュール★
「ブギウギ専務DVD vol.6発売記念 ウエスギ専務トーク&サイン会」
2017年7月15日(土)
■13:00~ コーチャンフォー旭川店
■18:00~ 玉光堂パセオ店
2017年7月16日(日)
■13:00~ タワーレコード札幌PIVOT店
■15:30~ HMV札幌ステラプレイス店
■18:00~ コーチャンフォー新川通り店
詳細:http://www.vap.co.jp/senmu/event/index.html


[ニュース] THE TON-UP MOTORS, 上杉周大

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