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2016/03/12 13:00

 

展示ブースとライヴでハイレゾの「いま」を体感。ハイレゾフェスついに開催!!

 

オーディオ雑誌をはじめ、家電量販店などでも盛んに目にするようになった「ハイレゾ」という言葉。なんとなく知ってはいるけれど、これまでの高級オーディオ、ピュアオーディオと呼ばれるものとはなにが違うのか、文字情報だけではわかりづらい部分があったのも確か。体験するのが一番手っ取り早いのはわかっているけれど、専門のイベントはどこか敷居が高くて入りづらい…。そんな雰囲気を感じて二の足を踏んでいたような人には、3月11日からスパイラルホールで開催されているHIGH RESOLUTION FESTIVAL at SPIRAL(以下ハイレゾフェス)はまさに打ってつけのイベントだ。

各メーカーの展示ブースには、ハイレゾを体験するためのプレイヤーやヘッドホン、スピーカーがずらり。約50万円の超高級機から2万円台のリーズナブルな機種までを気軽に試聴することができる。懐具合を鑑みつつ真剣なまなざしで機材をチェックしている本気のお客さんもいるが、ふらっと無料イベントを覗きに来たついでに試聴も…といったタイプのお客さんも多いようだ。ブースには各メーカーの担当者がいるため、気軽に質問できることもうれしい。

それぞれのブース一押し商品を一通り紹介してみよう。

■Astell&Kern
同社最上位機種のAK380と、昨年末にリリースされたAK320の2機種を展示。リリースから半年以上経つとはいえ、超ハイエンド機を体験しようとするお客さんが途絶えないのは流石! と思わされた。

■MYTEK DIGITAL
ヘッドホンアンプでありプリアンプでもあるDAコンバーター/プリアンプ STEREO192-DSD。展示会で披露するのは今回が初とのこと。DSD11.2MHzまで対応し、MQAのデコーダーまで内蔵と、至れり尽くせりのスペックが注目を集めていた。

■KORG
昨年11月に発売されたDS-DAC-10Rは、レコードの音源をDSDに変換することができるDAC/ADC。自分のアーカイヴを高音質でデジタル化したいというユーザーのニーズを満たす商品だ。同社のプレイヤー「Audiogate」と組み合わせると、音源をデータ化した後からでもフォノ・イコライザーをかけることができるため、アナログの音をフレキシブルに楽しむことができる。

■DigiFi × Olasonic
こちらのブースで公開されていたのは、雑誌「DigiFi」の付録用として制作されたヘッドホンアンプの基盤。おまけ付きとはいえ、雑誌を5,500円で売るという発想がすごい。この日は初公開ということもあり、試聴をするお客さんが絶えなかった。ちなみに発売は5月30日の予定。

■MQA
ハイレゾの新しい規格としてじわじわ認知を上げている「MQA」。24bit/192MHz程度のファイルであれば、CD並みのサイズで転送できるということが大きな特徴の1つ。軽いだけではなく、音の立ち上がりの良さも特徴の1つ。このブースでは、様々なメーカーの製品を使ってMQAファイルを体験することができる。

■Media Integration, Inc.
展示されていたFocal Spirit Proは24bit/192kHz対応のレコーディング用ヘッドホン。ブースのコンセプトはレコーディング現場からミックス、リスニングまでの流れを説明したものとなっており、レコーディング機材からDAC、ヘッドホンまでと、音楽が録音されてから再生されるまでのすべてを疑似体験できる趣向を凝らしたブース設計が印象的だった。

■DENON
2月に発売した本格的ネットワークプレイヤーDNP-2500NEと並んで展示されていたのが、ヘッドホンAH-MM400。同社のDACと組み合わせてもコンパクトで部屋に置いても邪魔にならないサイズ。さらに主張しすぎていないデザインからは、部屋のどこに置いてもマッチするインテリア性の高さも伺えた。

■audio-technica
展示されていた2つのヘッドホンATH-R70x、ATH-M70xは、どちらもレコーディングで使われるプロ用機材。モニター用を意識しているため、フラットなスピーカーに近い鳴りを目指して作られているとのこと。

■PLENUE(COWON)
ハイレゾフェス会場日の3月11日に発売されたというPLENUE Sは、DSD11.2MHzのネイティヴ再生が可能な高スペック機。バランス出力にも対応し、3Vrms高性能アンプ搭載という点も魅力の1つだ。

■SONY
多数の商品を展示していたこちらのブースで、最も問い合わせが多かったというのがレコードプレイヤーPS-HX500。レコードの音源をハイレゾに取り込めるという機能に注目が集まったため、参考出品ながら詳細を問い合わせるお客さんがひっきりなしに訪れていた。

■M2TECH
EVO DAC TWO PLUS、EVO DAC TWO、EVO CLOCK TWOの3商品がハイレゾフェスで初お目見えとなったM2TECHのブース。デザインが揃った3台が縦に積まれたルックスは、まさに壮観。デザインの良さに釣られて試聴をするお客さんの姿もちほらと見られた。

■ifi
ACアダプターと機材の間に挿入することでノイズを除去することができるiPurifier DC。ACアダプターを使う製品であればオーディオ製品だけではなく、楽器のエフェクターなどでも使用を推奨しているとのこと。

ブースの充実ぶりもさることながら、無料イベントもハイレゾフェスの大きな特徴。松任谷正隆、オノセイゲン、岸田教団&THE明星ロケッツの代表・岸田、オオヤユウスケ(Polaris)など、そうそうたるメンバーによるトークイベントや試聴会が3日間で10以上。もちろん、目的の無料イベントだけを見て帰るのも自由だ。ハイレゾを体験して、ライヴも楽しめる。マニアだけではなく、音楽リスナーの顔を想像しながら作られているのがきっとわかるはず。(原田 星)

・イベントのスケージュールは以下よりご確認ください
http://highresofes.com/events/

・ハイレゾフェスの公式ウェブサイト
http://highresofes.com

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