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2015/06/28 01:00

 

忘れらんねえよ『犬にしてくれ』レコ発イベントでライヴ・バンドの本領発揮-OTOTOYライヴレポ

 

忘れらんねえよが、6月27日(土)東京・新宿区のタワーレコード新宿店で『犬にしてくれ』発売記念インストア・イベント「犬になってくれ」でミニ・ライヴ&記念撮影会をおこない、タワレコ新宿店7Fイベント・スペースをライヴ・ハウスと化す本領発揮の熱いライヴで観客を楽しませた。

今回の『犬にしてくれ』発売記念インストア・イベントはアルバム発売日の6月24日(水)に名古屋、翌25日(木)に大阪のタワーレコードでそれぞれ実施され、各日に異なるゲストを迎えてのミニ・ライヴと今回のアーティスト写真を再現したお客さんとの撮影会イベントとなっている。本日ゲストとしてアナウンスされているのは、爆弾ジョニーのキョウスケ(Gt)とタイチ(Dr)。貴重なコラボが見られるということもあり、7Fイベント・スペースにはギッシリとたくさんのお客さんが詰めかけた。

開演前には、ボーカル・ギター柴田隆浩がドミノ日本記録を達成した際の映像が繰り返しモニターから流され、あの日の感動がよみがえる。ドミノの達成を契機として、最近では「バズリズム」、「おしゃれイズム」、「めざましテレビ」等、かなり地上波での出演があっただけに新たなファンも来ているようだ。なんとなく以前に比べると女性ファンが増えたように見えるのは気のせいか? いや、本当にそんな気がする。

会場が大盛況につき、開演前のイベント説明をおこなうスタッフからも“もう少し前に詰めてください。ただしドミノ倒しにならないように”と上手いジョークが飛び出し観客から拍手喝采。もしや名古屋、大阪でも同じことを言って手応えを感じていたのでは…と思っていると開演時間が過ぎいよいよイベント開始。

メンバーの梅津拓也(Ba) 酒田耕慈(Dr)が拍手に乗ってステージに歩を進める中、“フロアの後ろから失礼します!”と声が聴こえイベント・スペース後ろの売り場から柴田が登場! せっかくだから、と客席を犬のように四足歩行で進みステージに上がると“すげえなここ!? クアトロじゃないよね?”とライヴ・ハウス並みにギッシリ人でいっぱいのフロアを見渡し、“1、2、サンキュー!”“セックス!”のコール&レスポンスからライヴがスタートした。

今日の編成は柴田がアコースティック・ギター、梅津はダンエレクトロのロングホーン・エレキ・ベース、酒田はカホンをプレイ。1曲目にはライヴ後半の定番曲「北極星」をオリジナルのパンキッシュな演奏とは違うカントリー調にアレンジで披露。観客の手拍子に合せてリラックスした温かい演奏で、エンディング前のサビで“一緒に歌おう~!”と呼びかけると〈あの娘のあそこに訪れた春は〉~と大合唱が起こり、いきなりの一体感に“なにこれ、最高過ぎる!”と盛り上がる柴田。おしゃれイズムに出たことから、自らをおしゃれなバンドと称する柴田が“おしゃれなパフォーマンスを見せます”と酒田のカホンに合せて“ヨサホイ ヨサホイ ヨサホイのホイ♪”とフラワーカンパニーズの「真冬の盆踊り」をカバーするパフォーマンスを見せてから「ばかもののすべて」へ。“あんたがいるから、寝てらんねえよ!”と叫んで始まったのは『犬にしてくれ』からの新曲「寝てらんねえよ」だ。先日フラゲ日におこなわれたニコ生でライヴ初披露したばかりの同曲を今日はアコースティックで披露、ハイパー・パンクなアルバム収録バージョンとは違う、いなたい雰囲気のロックになっていた。

ここでゲストとして爆弾ジョニーの2人が登場。キョウスケはゴールド・トップのレスポール、タイチは本職はドラマーだが今日はキーボードを担当(上半身裸で)。曲は爆弾ジョニーの曲「なあ~にも」。観客も合唱してゲストを歓迎。続く「忘れらんねえよ」ではキーボードの音色が新鮮で、叙情的なムードが曲の魅力を引き立てていた。右手を振って合唱する、忘れらんねえよのライヴではお馴染みの光景が繰り広げられているここはタワレコのイベント・スペースだが、本当にまるでライヴ・ハウスのような熱気だ。サビの繰り返し箇所で歌うように弾く梅津のベースのフレーズが心地良い。エンディング近くになるとタイチが曲に合わせてラップを披露。これまた新鮮なアプローチで楽しませてくれた。

爆弾ジョニーの2人がここでステージを降り、次に演奏されたのはアルバム表題曲「犬にしてくれ」。切ない歌詞の世界と泣きのメロディが早くも人気曲となっているようで、手拍子とサビの大合唱には驚かされたと共に、アルバム『犬にしてくれ』が多くの人に刺さっていることが伺えた。と、感動しているとキョウスケがリードを引いて犬(タイチと思われる)を連れてステージに登場。フロアは爆笑と感動でもう意味がわからない状態に。

“なんか文化祭みたいだな(笑)!”と楽しそうな柴田が次に歌い出したのは「バンドやろうぜ」。いつ聴いてもこみあげてくる最高のメロディ。“最後のサビ、みんな一緒に歌ってもらっていいですか?”と柴田が呼びかけるまでもなく、当然観客も大きな声で一緒に歌っている。

男性の声だけの野太い“柴田さ~ん”コールと女性の声だけの“梅津く~ん!”コールを観客に求めると、全員での“1、2、3、4、サカター!”のコールから最後の曲「この高鳴りをなんと呼ぶ」へ。曲名を告げると大きな歓声と共に手拍子が起こりサビではまたしても大合唱。間奏明けの歌詞〈最後の言葉を探している それが見つかりゃいなくなる〉に差し掛かると椅子から立ち上がって叫ぶ柴田。〈最後の~〉以降は観客が受け取り、声を合せて大合唱。こんなに熱い瞬間をレコ発イベントで体感できるとは。思わず圧倒されながらもグッと身を乗り出してしまった。ライヴを終えると、“サンキューセックス!”といつもの掛け声でフロアのファンと一緒に記念撮影。その後は記念撮影会に突入した。

リラックスした楽しい雰囲気とロックの醍醐味溢れる熱い演奏と歌は、これまで何度か見てきた忘れらんねえよのインストア・イベントの中でも間違いなく最高のもの。まだ披露されていない『犬にしてくれ』収録曲をライヴで聴くのが俄然楽しみになってきた。このインストア・ライヴを見逃してしまった方は、是非7月10日(金)赤坂BLITZでのワンマン・ライヴに足を運んでほしい。今の忘れらんねえよ、スゴいです。(岡本貴之)

〈「犬にしてくれ」発売記念インストアイベント ミニライブ&記念撮影会「犬になってくれ」〉
2015 年6月27日(土) 21:00 ~
タワーレコード新宿店7F イベントスペース
出演:忘れらんねえよlovesキョウスケ&タイチ(爆弾ジョニー)

★セットリスト★
1.北極星
2.ばかもののすべて
3.寝てらんねえよ
4.なあ~にも(With キョウスケ&タイチ)
5.忘れらんねえよ(With キョウスケ&タイチ)
6.犬にしてくれ
7.バンドやろうぜ
8.この高鳴りをなんと呼ぶ


[ニュース] 忘れらんねえよ

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