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2014/09/04 16:00

 

水曜日のカンパネラ、自主企画イベントで4thミニ・アルバム&全国ツアーを発表ーーOTOTOYライヴ・レポート

 

2014年9月3日(水)、水曜日のカンパネラが、渋谷WWWにて自主企画イベント〈水曜日の視聴覚室 vol.2〉を開催した。

〈水曜日の視聴覚室〉は、視覚と聴覚をキーワードに音楽と映像を合わせたツーマン・ライヴ企画。今年3月19日にオオルタイチを迎えてvol.1が行なわれ、好評を博していた。その第2弾となる今回は、〈りんご飴音楽祭〉など、水曜日のカンパネラと数多く共演し、親交の深いAZUMA HITOMIを迎えて行なわれた。

定刻になり先行で登場したのは、AZUMA HITOMI。LEDライトやキックマシーンがセッティングされた要塞のようなセットのなか、まずは「東京」をVJなしの状態で歌いはじめ、2曲目「不在」からは、コバルト爆弾αΩ & 中内友紀恵 & 大橋史のVJの映像が組み合わさり、カラフルな映像をバックに楽曲を披露していく。「自転車通勤している人はいますか? 自転車の後ろに乗せていってください」とMCをしてはじまったのは「ユーアーライダー」。キックマシーンにも証明が灯り、デジタルなコンピューター・グラフィックとともに一気に華やかなステージへ。アナログ・シンセの音色にノイズが組み合わさったり、AZUMA HITOMIがベースを弾いたり、すっかりAZUMA HITOMIの世界が繰り広げられた。

「バイク、いや、ジェット機に乗り換えてください。シートベルトは締めましたか? どこまでも飛んでいこう!!」と客席を盛り上げると、ビンビンと低音の振動が身体に届くなか、AZUMAのサウンドと、力強く歌い上げるヴォーカル、映像 / 照明が三位一体となり、盛り上がりはMAXへ。最後は、すこししっとりとしたきらめくエレクトロ楽曲「きらきら」で全10曲を歌いきり、ステージをあとにした。

転換をはさみ、後攻として登場したのは、水曜日のカンパネラ。セッティングが終わり、ステージの幕が開いて現れたのは、黒づくめの男性に導かれて歩く白い包帯を顔に巻いたコムアイらしき女性。ステージ中央に置かれたお立ち台まで誘導されのぼりマイクを手渡されると「マチルダ」のトラックが流れ歌いはじめる。これは「マチルダ」のMVを演出したもので、そのまま白い包帯が解かれていくのか? と思わせた瞬間、後ろから白い包帯に手が伸び、コムアイが顔を覗かせて現れた。そして白い包帯の女性と入れ替わり、コムアイが「マチルダ」を途中まで歌うと、電灯のヒモをひく仕草をする。その途端、曲が終わり暗転、スクリーンにはVJ中山晃子による「水曜日のカンパネラ」というタイトルが表示され、「不二子」のイントロとともに水曜日のカンパネラのライヴが幕を開けた。

液体や素材を調合した鮮やかな色彩がリアルタイムでスクリーンに映し出され、その前でコンテンポラリーなダンスとともに「不二子」を歌うコムアイ。曲が途切れることのないまま、音源リリースされていないアッパーなミニマル・ダンス・トラック「大五郎」で一気にヒートアップ。その後のMCでは、後に使う予定だったラーメンマンのSEが流れるハプニングがあるも、それをトークで笑いに変え、そのまま「二階堂マリ」へ。キン肉マンのキャラクターたちがVJを通してスクリーンに現れ、ビジュアルとの相性のよさも示していく。先ほど流れてしまったラーメンマンのSEが流れるなか、一度ステージからはけてチャイナ服に衣装チェンジをしたコムアイがホッピングに乗って登場。6月にヴィレッジ・ヴァンガード限定で発売されたミニ・アルバム『安眠豆腐』から「カンフー・レディ」と「星めぐりの歌」をしっとりと歌い上げた。

再びコムアイがステージからいなくなると、「モスラ」のヴォーカルを逆再生した声が乗ったトラックが流れ、再度衣装チェンジしたコムアイが登場。そのまま、完全未発表曲「インカ」を披露。VJ中山晃子と水曜日のカンパネラのコラボといえばこれ!! という青を基調にした映像が背景に現れ、深海に誘われたような雰囲気が会場を包む。そして、この日2曲入りの100円CDが発売になったことをMCで話し、「千利休」と「桃太郎」を初披露。ところどころ歌詞を忘れる場面もありながらも、今後の水曜日のカンパネラに期待が高まるパフォーマンスをみせた。

そして、再び行なったMCで、その日販売されるグッズの説明とともに、11月に4thミニ・アルバム『私を鬼ケ島に連れてって』を発売すること、全国ツアーをすることを発表した。その様子は記者会見さながら、お客さんが写真をとり、その場でSNSにアップというオープンなものとなった。続いて、水曜日のカンパネラのライヴではお馴染みの「星一徹」で客席に降りてちゃぶ台返しをし、最後は園子温監督の映画『恋の罪』をモチーフにした「ミツコ」を歌い、本編は終了した。

まだまだ、イベントは終わらない。先行でライヴをしたAZUMA HITOMIを呼び込み、一緒に1曲披露することを宣言。AZUMA HITOMIがこの日のためにリミックスした「マリー・アントワネット」を歌うことを明らかにし、AZUMA HITOMIが最近ハマっているという「妖怪ウォッチ」を参考にしたという振り付けとともに、お客さんたちをステージにあげて、全員で振り付けとともに歌い上げた。最後は、大型クラッカーをお客さんとともに客席に向かって発射し、無事イベントは幕を閉じた。

新曲を織り交ぜながら、映像と曲をマッチングさせたライヴを見せた水曜日のカンパネラ。11月リリースの4thアルバム、全国ツアーと、さらなる飛躍が期待される一夜となった。なお、この日の様子はすでにダイジェストとしてアップされているので、そちらも要チェックだ。加速する水曜日のカンパネラから、ますます目が離せない。(ねるねるね〜るね西澤)

【最速レポ】2014年9月3日『水曜日の視聴覚室vol.2』 (会場:WWW)


https://www.youtube.com/watch?v=L18R2zZ7oY4

〈水曜日の視聴覚室vol.2〉
2014年9月3日(水)渋谷WWW

・セットリスト
1. マチルダ
2. 不二子
3. 大五郎
4. 二階堂マリ
5. カンフー・レディ
6. 星めぐりの歌
7. インカ
8. 千利休
9. 桃太郎
10. 星一徹
11. ミツコ
12. マリー・アントワネット (AZUMA HITOMI REMIX)

・4thミニ・アルバム
水曜日のカンパネラ / 私を鬼ヶ島に連れてって
発売日 : 2014年11月5日(水) 

価 格 : ¥1,389+(税)

品 番 : TRNW-0067

収録曲 : 桃太郎、千利休、インカ、etc 合計8曲(楽曲は、随時発表)
 
〈水曜日のカンパネラ全国ツアー・平成26年度鬼退治行脚!〉

2014年11月22日(土)名古屋・「リゾームビルディング」※イベントですがツアーノリ

2014年11月24日(月・祝) 京都・nano

2014年11月25日(火)神戸・太陽と虎

2014年11月29日(土)北海道・Sound lab mole

2014年12月7日(日)長野・alex

2014年12月15日(月)仙台・CLUB JUNK BOX 

2014年12月19日(金)福岡・天神voodoo lounge

2014年12月20日(土)沖縄・Output 

2014年12月21日(日)沖縄・Output 



〈スペシャル〉

2015年1月18日(日)梅田・Shangri-La

2015年1月21日(水)代官山・UNIT

2015年1月25日(日)岡山・PEPPERLAND
 
・9月も下記のフェスへの出演が発表されています
2014年9月6日(土) BAYCAMP2014
2014年9月13日(土)、14日(日)りんご音楽祭2014
2014年9月21日(日)加賀温泉郷フェス2014

・水曜日のカンパネラ・HP
http://www.wed-camp.com/

・AZUMA HITOMIのハイレゾ配信&インタヴューはこちら
http://ototoy.jp/feature/20140623


[ニュース] AZUMA HITOMI, 水曜日のカンパネラ

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