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2014/07/01 12:07

 

ABNORMALS、26年のキャリアの先を感じさせる白熱の18曲ーーOTOTOYライヴ・レポート

 

2014年6月22日(日)、ABNORMALSが、dues新宿にてライヴ・イベントを行った。

このイベントは、5月に発売されたキャリア初となるDVDのリリースを記念したもので、同時発売されたTシャツ付きスペシャルパッケージ購入者を対象に無料で行われた。「来場者はDVDとセットのTシャツを着て入場」というドレスコードがしかれ、会場に集まった観客はみなABNORMALSのTシャツを着て参加した。

開演予定の14時を少し過ぎたあたりで、観客席を抜けてバンドが登場。1曲目にはDVDの1曲目と同じ「PARASITE」を演奏。 そこから「NEVER FIND」、「SET ME FREE」、「アフレイド」と勢いのあるセットリストで展開していく。

小さな会場のため、いつものライヴよりも観客とバンドの距離が近い。そのせいもあってか、ボーカルComiの歌声はいつもに増して迫力を感じさせ、時に重く、そして時には鋭く突き刺さるような激しさを見せる。そしてそれを支えるバンドの演奏も力強く、客席をしっかりと自分たちの空気に染めていく。

最初は堅かった客席の空気も、ライヴが始まると観客たちは自然に身体を揺らし始め、前方の2、3人が激しく身体を揺らし始めるとそれはどんどんと伝染し、モッシュピットができあがっていく。気が付くとそこにはいつものライヴハウスと同じ、混沌とした景色ができあがっていった。

ストーナー・ロック全開のリフで始まる新曲「CRUEL WORLD」も、昨年行われたワンマン・ライヴで初披露された楽曲だが、曲が始まると、会場はゆっくりと大きく身体を揺らす観客が目立ち、すでにライヴの定番曲になっていることを感じさせる。ライヴ中盤、ドラムのMasatoの力強いパートから始まるバンドの代表曲、「BRAND NEW HARMONY」で会場は最高潮の盛り上がりを見せる。観客を煽るように、ステージ上からヴォーカルのComiが客席に飛び込むと、それに応えるように客席の熱は更に拍車が掛かり、会場の空気は完全にカオスと化していく。ほぼDVDと同じセットリストを披露したバンドは最高潮のテンションのまま、ライヴの定番曲「JERK MAN」を披露して演奏を終了した。

バンドがステージから降りた後も、会場を出ようとする観客はいない。間髪入れずに観客たちは手を叩き、アンコールを求める声を出す。客席からの熱い声を受け、バンドは再びステージに上がった。演奏が始まり再び会場は熱気を取り戻していく。アンコールの1曲目は「予感」。この楽曲も「CRUEL WORLD」同様、昨年のワンマンで初披露された新曲だ。ギターのKiyoの激しいギター・リフと、バンドの紅一点Yuriのアンビエントなギターのフレーズ、そこにベースのHagiwaraが奏でるうねるようなベース・ラインが絡み合っていく。バンドはそのまま「GOLDEN DAWN IN THE OUTER」を演奏し、この日のライヴは終幕を迎えた。アンコールを含め、全18曲を集まった観客に披露した。

大きなメンバー・チェンジを乗り越え、これまでのバンドの流れも継承しつつ、新曲ではまた新たなバンドの一面を見せたABNORMALS。26年というキャリアを経てもなお進化し続けようとするその姿勢と充実したこの日のライヴを通過した次の作品も楽しみである。(村越雄大)

2014年6月22日(日) dues新宿

〈セットリスト〉
1. PARASITE
2. NEVER FIND
3. SET ME FREE
4. アフレイド 
5. イニシエバイオレント 
6. CRUEL WORLD(新曲)
7. ウズベキスタンガン 
8. PRIDE
9. BRAND NEW HARMONY
10. 負け犬のうた
11. DEMON'S COME
12. BACK TO THE STREET
13. HOLY BLIND
14. SWALLOW
15. LINK OF FIRE
16. JERK MAN
17. 予感(新曲)
18. GOLDEN DAWN IN THE OUTER
 
・OTOTOYでもABNORMALSの作品を配信中!!
http://ototoy.jp/_/default/a/63129

・ABNORMALS オフィシャルHP
http://ab-normals.com/

[ニュース] ABNORMALS

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