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2014/01/14 23:00

 

オータム・ディフェンス、美メロ満載の日本公演を渋谷からスタート――OTOTOY最速レポ

 

※ライヴ画像は後日掲載予定

WILCOのジョン・スティラット、パット・サンソンによるロックバンド、The Autumn Defense(ジ・オータム・ディフェンス)が1月14(火)渋谷クラブクアトロで〈The Autumn Defense Japan Tour 2014〉をスタートさせた。

19時をまわり、サポート・アクトのキセルがゆっくりと登場。飄々とした見た目と違い、ボトムが強調された力強い演奏。間奏のシンセの音色が心地良くトリップさせてくれる。キーボードはエマーソン北村が、ドラムは北村ゆうこが勤める。「兄弟でやってます、キセルです。僕らもオータム・ディフェンスのライヴ観るのを楽しみにしています。その前に自分のライヴ頑張ります(笑)」とのMCから「サマーサン」へ。古きブリティッシュ・ロックを再現したかのようなサイケデリックなサウンドだ。キセルは30分にギュッと持ち味を凝縮したコンパクトなセットをじっくり聴かせ、ラストは「ベガ」で終了。

20時少し前、ジ・オータム・ディフェンスが登場。初めての日本でのライヴであることを告げ、ライヴは「Calling Your Name」でスタート。キーボードを弾きながら歌うのはパット・サンソン。ギターのジョン・スティラットがコーラスで華を添え、2曲目はジョンがリード・ボーカルを取る「Written In The Snow」。ペダル・スティールがノスタルジックに会場を包む。

パットがアコースティック・ギターに持ち替えてセンターに。美しい楽器の音色と透き通る声に聴き入る観客たち。演奏が終わると大きな拍手が起こった。ビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」を思わせるかのようなアコースティック・ギターのフレーズ等、随所にオーセンティックなロックの要素を感じさせる彼らの楽曲。一貫してメロディアスで柔和なサウンドが徐々に熱を帯び、ライヴ中盤の「Swallows Of London Town」では観客も曲に合わせて体を揺らして盛り上がった。

メンバー紹介ではドラムがセットに置かれたトマト風シェイカーを頬張るアクションで笑わせ、和やかにライヴが進んで行く。近頃ちょっと見ないような、ハートフルな空間になっている今日のクラブクアトロだ。パットがテレキャスターでエモーショナルなソロを聴かせ、再びキーボードに向かう。新作『Fifth』から初めてプレイするという曲「I Want You Back」を披露。これまたペダル・スティールが効果的なノスタルジックなナンバーだ。

それにしても次々と美メロが出てくる。パットとジョンのハーモニーにウットリさせられているうちにライヴは後半に。ラストはゆったりとしながらもシリアスさも感じられる曲「We Would Never Die」。エンディングではこの日1番の激しい演奏を聴かせてくれた。

アンコールではフリートウッド・マック(ボブ・ウェルチ)のカバー、「Sentimental Lady」と、予定外であろうビッグ・スターのカバー「You Can't Have Me」まで披露。本編の緩やかなムードを一変させるラストで高揚感を残したまま、ステージを降りた。15日名古屋、16日大阪と続くツアー、彼らの美メロ・美ハーモニーだけではないパワフルでエッヂの効いた演奏を是非体感して欲しい。(岡本貴之)

〈The Autumn Defense Japan Tour 2014〉
2014年1月14(火)渋谷クラブクアトロ
OPEN 18:00 START 19:00
Support Act : キセル

〈The Autumn Defense SETLIST〉
1. Calling Your Name
2. Written In The Snow
3. Silence
4. Sun In California
5. This Thing That I've Found
6. Huntington Fair
7. Back Of My Mind
8. Spend Your Life
9. Swallows Of London Town
10. The Answer
11. None Of This Will Matter
12. Every Day
13. I Want You Back
14. Feel You Now
15. About To Change
16. We Would Never Die
アンコール
1. Sentimental Lady
2. You Can't Have Me

[ニュース] キセル

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