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2013/12/23 10:00

 

忘れらんねえよ、つぼ八でファンと大宴会!!――OTOTOY最速レポ

 

リキッドルームでのワンマン・ライヴを終えたばかりの忘れらんねえよが、12月22日にファンを居酒屋に招待し、飲み会を開催した。会場は「CからはじまるABC」の歌詞にも登場する、聖地つぼ八。酒に、下ネタに、音楽に、そして何より忘れらんねえよへの愛に溢れた2時間の乱痴気騒ぎの模様を最速でお届け!!!

今回の宴会は、6月にリリースされたシングル「僕らパンクロックで生きていくんだ」で当たり券が封入されていたら参加できるもの。当日は、30人の当選者がつぼ八 新宿歌舞伎町店に集まった。

宴会開始の30分ほど前より、入口に参加者が集まりはじめる。友達などと参加する普段のライヴと違い、今回は当選者だけが参加できるイヴェント。当然ひとりでの参加が多く、知り合いも少ないなか、そしてメンバーと直接飲めるということもあって、開始前は参加者の顔にどこか若干の不安や緊張感が漂っていた。それでも缶バッヂやタオル、Tシャツなどの忘れらんねえよグッズに身を包まれた姿を見つけると、ぎこちないながらも会話の輪が広がり、各々が忘れらんねえよを知ったきっかけや、どの曲が好きか、などと会話が進み、緊張も自然とほどけていった。

19時になり、参加者全員が席につくと、奥の襖が開き、メンバーが登場。サンタのコスプレをした梅津拓也(Ba)が現れると、会場からは「かわいい!」と黄色い声。続いて、酒田耕慈(Dr)がレディース用サンタのコスチュームで登場。上裸の上に衣装をジャケット風に着込み、かつミニスカートという露出度が高いあられもない姿で登場すると、宴会場は悲鳴や笑いにつつまれた。

参加者は3つの卓に分かれて着席、メンバー3人が順番にお酌やトークをして周り、さまざまな会話に花を咲かせていた。今回訪れていたファンは、この日のために新潟や山口といった地方から足を運んだ人、忘れらんねえよ活動当初からのコアなファンもいれば、まだライヴを観たことがないという人、保護者同伴で参加した中学生(!)など、本当に幅の広い人々が参加していた。このことからも忘れらんねえよが、全国各地であらゆる世代の人々に支持されていることが伝わってきてグッときてしまった。

開始15分ほどたち、酔いが回る前から話はもちろん下ネタへ。柴田隆浩(Vo、Gt)と酒田が男性陣と最近の性事情について、真剣に話をする一方で、梅津の周りには女性参加者が自然と集まり、柴田のひがみを一身に浴びていた。この日の酒田はいつにも増して饒舌で、遠征先のホテルでエッチなチャンネルを観ようとするも、1000円を支払うのが惜しく、ケーブルを抜き差ししてなんとかセキュリティをかいくぐろうとするも失敗に終わった話、以前付き合っていた彼女を車に乗せ、海辺を目指すも辿りついたのは魚くさい漁港だったなどの話を立て続けに披露し、飲み会は最高に盛り上がる。

時間が経過し、メンバーは次のテーブルに移動。チャットモンチーのえっちゃん似の女性の隣に偶然柴田が着席するという奇跡が起こり、「思い出すわ~」と、柴田がなにもないはずのえっちゃんとのエピソードを勝手に思い出し頭を抱える一幕も。またこの席には、なんと飲み会前日に彼女との婚約を決めたという男性が着席。そのことを柴田に告げると、「お金も払わずに○出しできるってことですか!? おめでとう!」と熱い握手を交わし、周りからの参加者からも祝福を受ける心温まるシーンもあった。

飲み会も中盤。酒田が参加者に最近聴いている音楽を聞いて回れば、梅津は、地方在住でCDショップがあまりないという中学生の参加者に、自身の経験を交えながら新しい音楽との出会い方を教えるなど、真面目な音楽談義も飛び交う。そして参加者は、メンバーそれぞれに忘れらんねえよへの思いを熱く伝えていた。

そして終盤に、ギターを手にした柴田による弾き語りライヴがスタート。1曲目は「この高鳴りをなんと呼ぶ」。普段のライヴ・ハウスでの演奏と変わらない熱量で柴田が熱唱すると、ファンは口ずさみ、ときには拳を上げながら、笑顔でそれを見守る。「新曲です。この曲売れる気がする」ととぼけながら、次に披露したのはブルーハーツの「リンダリンダ」。Aメロを歌い上げ、柴田が「1・2・3・4!!」とコールすると、サビは全員で大合唱。ほろ酔いのお客さんから「ヒロト~!」「いい曲!」とあたたかいヤジがとぶ。3曲目は今年リリースされたアルバムから「夜間飛行」。柴田が満面の笑みで「すげー気持ちよかった!!」というほど、宴会ライヴならではの心地よい雰囲気に包まれていた。

続いて梅津が、来年より開催される〈ツレ伝ツアー〉名古屋公演の対バン相手がグッドモーニングアメリカであることをどこよりも早く発表した。そして次にスタッフから「2014年、忘れらんねえよとしての新機軸です」と、酒田がさまざまなことに挑戦するプロジェクトの始動が告げられる。

その第一弾として、毎年1月に兵庫県の西宮神社で開催、外門から本殿へ走り1番を目指す「福男選び」に参加することが発表された。酒田はもちろん、メンバー全員がその場で初めてプロジェクトを知らされるというドッキリだったために、3人とも「えー!」と驚きのリアクション。

自然と沸き起こった「酒田コール」に担ぎ出されるかたちで、しぶしぶながらも「福男とります!」と酒田が宣言、明日から走り込みを開始すると意気込みを話した。なお本殿へ1番に到着し、福男に選ばれた際には、1年間西宮神社の行事に参加する義務が伴う。酒田の忘れらんねえよとしての活動に支障が出る恐れもあるが、これ以降も、1年を通して酒田はさまざまなことにチャレンジさせられるようだ。

そして「最後に合唱させてもらっていいですか~!!」と再び柴田がギターを手に取り、曲中に「つぼ八」が登場する「CからはじまるABC」の歌詞カードが会場に配られる。全員が立ち上がり、合唱には、つぼ八 新宿歌舞伎町店の店長も参加。柴田の口から直接店長へ、つぼ八の思い出話と感謝の気持ちが伝えられた。

合唱が始まると、つぼ八店内全体に「CからはじまるABC」が響きわたる。「残された俺たちは つぼ八で飲みました」のフレーズに差し掛かると、全員がひときわ大声で「つぼ八」と叫び、みんなゲラゲラと笑いながら体を揺らし、飛び跳ね、宴会場は幸せな雰囲気で満ち溢れていた。最後に「忘れらんねえよ」の大合唱、酒田のあいさつと一本締めで宴会は終了。

あっという間の2時間は過ぎ去り、終わってしまうのが少しさみしいような気もした。思い返してみれば、どの場面を切り取っても本当にすてきな光景ばかりだった。ラジオで初めて耳にしてCDを買いに走った人、失恋がきっかけで忘れらんねえよを友人から勧められた人、忘れらんねえよがきっかけでギターを初めた人。参加者それぞれが、自身の生活のなかに忘れらんねえよの楽曲にまつわるエピソードを持っていた。目を輝かせながら、そんな話を直接メンバーに伝える参加者の姿に感動してしまった。そしてそれを温かく聞きながら、ときにはツッコミを入れる忘れらんねえよにも。心に響く楽曲を一生懸命に演奏し続ける彼らだからこそ、見られた光景だろう。すてきな宴会に参加できたことに感謝を告げたい。参加したファンに、忘れらんねえよに、そしてつぼ八に乾杯!!(鶯巣大介)

[ニュース] 忘れらんねえよ

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