2013/10/26 16:15
KORGよりDSD/ハイレゾ・データ再生関連の3商品のリリースが発表された。フリー・ソフトでありながらDSD再生など高い機能を持つハイレゾ再生ソフト、AudioGateの新ヴァージョン 3.0。そして、DSD対応USB DACの新モデル「DS-DAC-100」と「DS-DAC-100m」の2機種のリリースだ。
手頃な価格設定とコンパクトなボディで人気を博したDSD対応USB DAC、「DS-DAC-10」、そして当初はデータ変換ソフトとしてスタートしながら、フリー・ソフトながらDSD/ハイレゾ・データの再生が可能なことで、その再生ソフトとして役割を進化させてきたAudioGate、さらには高品位DSDレコーディングを可能にしたレコーダー、MRシリーズなどなど、DSDという分野において、制作/再生面双方において多くの人気商品を作り出してきたKORG。このたび、そんなKORGのDSD対応機種に新たなラインナップが3商品加わる。まずは、11月下旬発売予定の特徴的な曲線のデザインの、DSD対応USB DACの新モデル「DS-DAC-100」。名機「DS-DAC-10」が、オーディオ器機的な進化を遂げた感覚のもので、据え置き型のUSB DAC。ヘッドフォン・ジャックに加えて、RCAピン・ジャック(アンバランス)、さらにはオーディオ愛好家やスタジオ従事者のリクエストに答え、XLR(バランス)を装備し、より完成度を増した。
「DS-DAC-100」11月下旬発売予定/オープン・プライス(市場想定価格¥55,000前後)
12月上旬発売予定の「DS-DAC-100m」。「DS-DAC-100」がオーディオ機器なら、こちらは名機「DS-DAC-10」を、さらにモバイル・ギアへと進化の舵取りを行った感覚のもの。サイズ的には、外付けポータブル・ハードディスクと同等のサイズ。上位機種「DS-DAC-100」と同等の回路を凝縮というのだから驚きだ。どちらのモデルも、2.8224MHz、5.6448MHzのDSD ファイルの、DSDネイティヴ再生、PCMに関しても192kHz/24bitの再生に対応している。驚きなのはお値段。どちらもオープン・プライスだが、現在のところ「DS-DAC-100」が市場想定価格¥55,000前後、「DS-DAC-100m」が市場想定価格¥30,000前後となっている。
「DS-DAC-100m」12月上旬発売予定/オープン・プライス(市場想定価格¥30,000前後)
そして「Audio Gate 3.0」はユーザー・インターフェイスを一新しており、かなりの使い勝手が向上している模様。主なところではプレイリストの“アルバム”などのカテゴリーが追加され、ソートに対応。また“アルバム・アーティスト"、"トラック番号", "ディスク番号"といった項目の編集などが可能になるのなど、アーカイヴの管理など、より細かな音楽再生アプリとしての機能を充実させている模様だ。上記などのKORGのDSD対応USB DAC、接続するPC(Win/Mac両方可能)のドライバー、そしてこの「Audio Gate 3.0」を組み合わせることで、最もシンプルにDSDネイティヴ再生、さらにはその他のハイレゾ高音質データの再生が可能となる。DSDネイティヴ再生に関しては、上記製品などのKORGの対応製品との認証が必要だが、フリーでダウンロードできるライト版でも、44.1kHzまたは48kHzのPCMへの変換再生でのDSDの簡易再生が可能だ。2013年12月上旬にダウンロード開始予定。(河村祐介)
今回リリースされた新商品の特設紹介ページ。
http://www.korg.co.jp/Product/Audio/ DS-DAC-100/