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2013/09/10 19:40

 

ダフト・パンクの全曲リミックスでも話題を集めたニコラス・ジャー、注目のプロジェクトが本格始動!

 

若干23歳ながら、18歳のデビューから現在まで、リリースしたさまざまな作品がテクノ/ハウスのダンスフロアから、インディ・ロック系のメディアまで高い評価を受けているニコラス・ジャー。アンビエントやフィールド・レコーディング、ダウンテンポなどを昇華した、注目のプロジェクト“ダークサイド"が本格始動し、10月2日にアルバム『Psychic』をリリースする。

ニコラス・ジャーと言えば、そのデビュー・アルバム『Space is Only Noise』からして、テクノ・シーンはもちろん、インディ・ロック系のメディアにまで広く、大きなインパクトをもって迎えられた。アルバム・リリース以前から多くのトップDJたちが、そのミニマル・テクノ・トラックをプレイしていたが、ファースト・アルバム以降は一気にその名前をひろげている。その証左に、ヨーロッパのテクノ/ハウスにおける中心的メディア、レジデント・アドバイザー(以下、RA)では、堂々と2011年のトップ・アルバムに選ばれ(その年のトピックとも言えるジェイムス・ブレイクやウィーケンド、ゾンビーなどを押さえて)、ピッチフォークでもその年のベスト・ニュー・ミュージックに選ばれている。
また最近では、ダフト・パンクのひさびさのアルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』をまるまるリミックスしたプロジェクト“daftside”をネットで公開し、わずか5日間で23万回の再生数を獲得したことでも話題を呼んだ。SonarSound Tokyo 2013での、バンド編成での来日も記憶に新しい。

ダークサイドは、このニコラスとギタリスト、デイヴ・ハリントンとのユニットだ。前述のバンド・プロジェクトにもデイヴは参加している。そして、このダークサイドは、2011年のシングル・リリース以来ひさびさとなる新作アルバム『Psychic』を10月2日にリリースする。またこのアルバムから、収録楽曲『Golden Arrow』がこのたび公開された。


こちらはアルバム『Psychic』から先行公開された「Golden Arrow」

楽曲はダーク&ゴシックな11分に渡る長尺のダウンテンポ・トラック。ここ数年でインディ・ロック周辺でも新たな勢いをみせているアンビエントやフィールド・レコーディングといった要素が入り交じり、さらにはギターの旋律やかすかなヴォーカルはコズミック/サイケデリック・ロックの記憶をサウンドに呼び起こしている。今年後半において、ダンス〜ロック系を結ぶ台風の目となる作品と言えるのではないだろうか。『Psychic』は、OTOTOYでも10月2日より配信予定。(河村祐介)


こちらは話題になったダフト・パンク『Random Access Memories』の全曲リミックス・プロジェクト、daftside。

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