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2013年05月13日01時00分

 

“ラスト・ソウルマン”ボビー・ウーマック、魂を揺さぶるシャウトで観客を魅了――OTOTOY最速レポ

 

※ライヴ画像は5月10日公演

Photo:acane

ソウル・レジェンドの1人、ボビー・ウーマックの来日公演が2013年5月10、11、12日の3日間、東京六本木のビルボードTOKYOにておこなわれた。

昨年、大腸癌を克服して17年振りの来日公演を実現。さらに18年ぶりのスタジオ・アルバム『The Bravest Man in the Universe』をリリース。ブラー、ゴリラズのデーモン・アルバーンと英インディ・レーベル XL Recordingsのオーナー、リチャード・ラッセルによるプロデュースも話題となり、見事復活を遂げたボビー。しかし今年はじめにはアルツハイマー症に罹っていることを告白。彼を心配するファンの声に応え、「可能な限りパフォーマンスを続け、音楽を届けて行きたい」と、感動的なメッセージを公開してくれた。

Photo:acane

そんな彼の姿を観ようと、東京公演最終となったこの日の2ndステージも、たくさんのソウル、R&Bファンが会場に詰めかけた。ライヴは定刻を少し過ぎた頃にスタート。まずはバンド・メンバーが登場。ギター、ベース、ドラムス、ピアノ、パーカッション、ホーンが4名、女性のコーラスが3名の計12人の大編成。メンバーがステージに揃うと、ボビー・ウーマックが大歓声に迎えられて登場! イントロダクションでボビーがシャウトを決めて、観客を煽りながら、オープニング・ナンバーへ。代表曲、72年の映画『110番街交差点』の主題歌「Across 110th Street」だ。ミディアム・テンポのナンバーが続き、「クラップ・ユア・ハンズ!」とさらに煽る。ギター・ソロとの掛け合い、観客へのコール&レスポンスと、前半からまさにソウル・ショー全開のステージ。昨年のライヴでは杖をついて登場していたものの、今回はしっかりとした足取りでエネルギーに満ち溢れたパフォーマンスだ。そして12人もの大編成のバンドの演奏に負けない迫力ある歌声に圧倒される。ピアノのイントロに導かれて歌ったバラードではジャケットを脱ぎ、身振り手振りを交え全身で表現。途中、コーラスの女性がボーカルを取り、デュエットを聴かせると大歓声が。

Photo:acane

「I Wish He Didn't Trust Me So Much」では語りかけるように歌うボビーに釘付けに。ソウル・ミュージックは個人の心の奥に歌を届ける音楽だということを改めて感じさせてくれる。ボビーの歌を支えるバンドの演奏も素晴らしい。どの楽器にも無駄がなく、ボーカルを最大限に活かす音作りに徹している。と、思っていた矢先にトランペットから順にホーン・セクションのソロからパーカッション・ソロ~ドラム・ソロへ。いずれも腕利きのセッション・ミュージシャンという感じだ。

Photo:acane

曲はニュー・アルバムから「DEEP RIVER」へ。一際、力を込めた歌声だ。そして続いて歌われたのがサム・クックの名曲中の名曲、「A Change Is Gonna Come」。「I was born~」という歌い出しから、溜めにためて想いのたけを込めて歌うボビー。サム・クックに見出され、バックでギターを弾いていたこともあるボビーの感情が伝わってくる名演だ。途中、女性コーラスにマイクを譲ると、最後は2人でワン・マイクでコーラス。魂を込めたシャウトにゾクゾクさせられた名演だった。ライヴは1962年のヒット曲、「Looking For A Love」で「STAND UP!」と観客を煽り、総立ちのフロアから合唱が起こり、エンディングへ。最後の曲でジャケットを羽織り、手を振りながらステージを降りたボビーは大声援と拍手に送られて去って行った。

Photo:acane

途中椅子に腰かけて歌うなど、69歳という年齢、体調面でベスト・コンディションではないのであろう事は感じさせられたが、それでもその魂のこもったシャウトに鳥肌が立つ瞬間が何度もあった。多くのミュージシャンがカバーしてきた名曲の数々を、これからも聴かせてくれることを願ってやまない、真のソウル・シンガー、ボビー・ウーマックのライヴだった。(岡本貴之)

Photo:acane

〈Soul Legend ボビー・ウーマック 来日公演〉
2013年5月12日(日)
ビルボードライブ東京
2ndステージ 開場20:00 開演21:00

・今後のライヴ予定
〈大阪公演〉
2013年5月14日(火)~15日(水)ビルボードライブ大阪
チケット:サービスエリア 12,800円 /
カジュアルエリア 11,300円(1ドリンク付)
INFO: http://www.billboard-live.com/

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