vol.1ラインナップ&
アイドルネッサンス運営による選曲にまつわるお話

#1

17才 (原曲 Base Ball Bear 2007年発表)

アイドルネッサンスのデビュー・シングルです。アイドルネッサンスがまだ世に出る前、メンバーたちの持っているバイブレーションにマッチする世界を持った楽曲を探している中、当初からスタッフの間では、Base Ball Bearさんの楽曲の世界に彼女達がいるといいなということを話していました。名曲揃いのBase Ball Bearさんの楽曲の中でも、「檸檬が弾けるような青春時代」を思いっきり感じる曲調ながら、傷ついたり、孤独だったり、思春期ならではの心の動き、切ない感情が表現されているこの楽曲はメンバーがデモを歌った瞬間にスタッフ一同「これだ!」となって、ファーストシングルに決まりました。2014年5月のデビュー・ライヴで初披露。アルバム『アワー・ソングス』 収録。

流星のサドル(原曲 久保田利伸 1986年発表)

アイドルネッサンスではあまりやったことのないファンキーなダンス・ナンバーをやりたいねという話を制作チームで話していて、歌わせていただくことになりました。久保田利伸さんのこの曲、大人っぽさを感じさせる部分もありますが、大胆で、力強くて、前向きでロマンティックな世界は、彼女達に新たなエネルギーを与えて、更に前に進ませてくれそうだと感じました。もちろん足元にも及びませんが、日本を代表する歌手である久保田利伸さんの曲にチャレンジするということは、メンバーが「歌を歌う」ということに取り組むにあたって大いに意味があったと思います。2015年8月レギュラー公演にて初披露。(未音源化。DVD『1stワンマンライブ エビスではじまるネッサンス!!』に収録)

PTA~光のネットワーク~(原曲 ユニコーン 1990年発表)

デビューしてから最初の1年は所属しているSMAのアーティストの楽曲を歌わせていただいてました。SMAを代表するアーティストと言えばユニコーンさん。キラ星の如く並ぶ名曲の中から、結成間もない彼女達に歌ってもらったのはこの曲でした。まずは「学校の先生と生徒」という世界の中で「踊るよ、踊るよ」という歌詞がダイレクトに結びついたことが大きいですが、TM NETWORKさんのパロディとして作られたと言われるこの楽曲の持つユーモアという側面も大きいです。これから様々な種類の歌を歌っていく彼女達に、アーティストが発信するユーモアの精神に触れてもらいたかったのです。もちろんTM NETWORKさんの曲もあわせて聴いてもらいました。当時理解できたかできなかったはわかりませんが、経験を積んできて感じているものはあると思います。2014年8月レギュラー公演にて初披露。(未音源化。DVD『1stワンマンライブ エビスではじまるネッサンス!!』に収録)

#2

Funny Bunny(原曲 the pillows 1999年)

デビューしてから1年半、中高生のアイドルが最も精力的に濃く動く「夏」を2回経験し、大きなフェスのステージ、長期に渡るリリース・イベント、その夏を経て最年長メンバーだった橋本佳奈の卒業など、グループとしての経験を積んできた彼女達に、歌ってもらいたいと思って選んだのがこの曲です。学生とアイドルの二足のわらじを履いての活動はなかなかハードだと思います。悩んだり、時に見失いそうになることもあると思います。様々な人のサポートがあるからこそ成立しているものだというのは前提ですが、ステージに立って表現することは彼女達にしかできません。まさに「キミの夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ」という歌詞の通りです。自分たちの経験を通してメッセージを聴き手に伝えるという大きなチャレンジになった曲です。ちなみにサビから始まる曲の構成はBase Ball Bearさんのカバーのバージョンを参考にしています。2015年11月レギュラー公演にて初披露。5th シングル『Funny Bunny』収録。

STILL LOVE HER(失われた風景) (原曲 TM NETWORK 1988年発表)

ある世代の方はアニメ「シティハンター2」のエンディングを思い出すかもしれないTM NETWORKさんの楽曲です。ちょうどアルバム『アワー・ソングス』の収録曲を選定していた時に、歌を中心に据えたテンポがゆっくりな曲をという中で決まったのがこの曲です。数多くの革新的な試みをされてきたTM NETWORKさんの中でも「歌」がとてもフォーカスされている曲だと思います。この曲も「17才」と一緒で、デモでメンバーに歌ってもらった時に、大人の男性曲を中高生が歌うことの化学変化みたいなものを感じて、鳥肌が立ったのを覚えています。「アワー・ソングス」というタイトル通り、アイドルネッサンスの歌を届けたいという想いをメンバー・スタッフ一同取り組んだアルバムにぴったりの曲だと思います。初披露2016年3月『アワー・ソングス』リリースイベントにて初披露。アルバム『アワー・ソングス』収録。

タイム・トラベル (原曲 原田真二 1978年)

アイドルネッサンスは様々な時代の楽曲を歌っているので、時にその楽曲の時代にタイムスリップしているような感覚があるということを言っていただけることがあります。まさにアイドルネッサンスは曲を通して1980年代の女学生にも2010年代の女学生にもなれるよねというのは、楽曲を選ぶ時によく話していたことです。そんなテーマを前面に押し出して音楽を通した時間旅行をメイン・コンセプトに定期公演をやっていたことがあるのですが、そのテーマ・ソング的な曲として歌わせていただいた曲です。とても1978年に生まれた曲とは思えないほど、2000年代生まれのメンバーにも刺さっていた曲です。独特のグルーヴの曲なので、メンバー的にもチャレンジだったとは思いますが、ライヴでの人気も高く、シアトリカルな振り付けと共に是非ライヴで観ていただきたい曲です。2015年5月 レギュラー公演にて初披露。アルバム『アワー・ソングス』収録。

#3

ミラクルをキミとおこしたいんです(原曲 サンボマスター 2013年発表)

こちらもSMAの先輩サンボマスターさんの曲です。この曲は現在のアイドルネッサンスができる以前、「アイドルネッサンス候補生」としてオーディションを受けていた時から課題曲として歌っている曲です。自分が合格するかどうかわからない中、「奇跡をおこしたい!!」「合格したい!!」という気持ちがこの曲にどこまで乗ってくるかというのを、僕たちスタッフは見ていました。アイドルネッサンスになって活動を続けている現在も、この曲の「やらかすぜ そいつが可能性 / 奇跡の日々をはじめようぜ」という歌詞はまだまだ様々な可能性を持って活動している彼女達にとっても、ある種のテーマというか、前に進むためのエネルギー源になっていると思います。2014年5月デビューライヴにて初披露(未音源化。DVD『1stワンマンライブ エビスではじまるネッサンス!!』に収録)

Music Lovers (原曲 JERRY LEE PHANTOM 2003年発表)

この曲はシングル「Funny Bunny」のカップリングとして曲選定をしている時に選んだものです。まさにタイトルが示す通り「音楽を愛することの素晴らしさ」が刻み込まれた名曲だと思います。クラブのフロアでも映えるアンセムだと思います。アイドルとして2回の夏を越えて「名曲ルネッサンス」を続けて何十曲もの曲をカバーしてきているメンバーに「この活動や歌っている曲が好きかい?」とスーパーベーシックな質問を聞いたことがあります、迷いなく「好きです!!」と答えていたメンバーの顔を見て、この曲をカバーする気持ちが固まりました。2015年11月 対バンイベントにて初披露。5th シングル『Funny Bunny』収録。

太陽と心臓(原曲 東京スカパラダイスオーケストラ 2012年発表)

原曲はハナレグミさんが歌っている「空に太陽、身体には心臓があれば生きてゆけるだろう」という生命賛歌。その姿を見ていると未来しか見えない平均年齢14才(当時)のメンバーが歌ったら、有無を言わせずピッタリくるだろうということで決まった曲です。SMAの40周年のイベントにて、実際にアイドルネッサンスがこの曲を披露している姿を東京スカパラダイスオーケストラさんに見ていただいた後に、作詞をされた谷中敦さんから「彼女たちの表現には生きていくことのよろこびを感じます。」というお言葉をいただいて、メンバー・スタッフ一同感激したのを覚えています。「それぞれのはじける鼓動を共鳴させて、更に素晴らしいバイブレーションを作り出していって欲しいです。未来しかない命の鼓動に期待しかしません」という谷中さんの言葉を胸に、みんな頑張っています。(2014年8月 レギュラー公演にて初披露。アルバム『アワー・ソングス』収録。)