2013/06/19 00:00

小山田圭吾さん


小山田さんのイメージは白です。
フリッパーズギターも白いけど、その白は健全な白。
フリッパーズギターの白を白いTシャツと例えるなら、
小山田さんの白は、白衣です。

コーネリアスの作品で使われている、ギターや声やサンプリングされた環境音。
どれも普通に鳴らせばあたたかい音なのに、雑味を削ぎ落としてあるからか、生活圏とは遠い音に聞こえる。
聞いたときに、自然の風景が浮かばず、白い部屋でギターを弾き、白い部屋で声が鳴って、白い部屋で水滴が落ちている。

「デザインあ」を初めて観たときもそう感じた。
リミックスアルバム「PM」を聴いたときはそんな印象を感じなかったので、やはり編集者に拠るらしい。

眩しいほど明るい、真っ白に片付いたオペ室で、小山田さんは機械的に、緻密に、患者の内臓を取り出しては小山田さんが好むように配置し直している。
周りに立つ助手たちは、小気味良いリズムで動き従う。

こええええ。
小山田さんこええええ。
もしくは「時計仕掛けのオレンジ」の白装束。

目を見開いた小山田さんは、まるで、
催眠から解けて白い部屋で再び暴れる少年アレックス。

研ぎすまされている音楽の細部が、小山田さんの手下のように動く。

うん、小山田さん、セクシーです。

コムアイ
Twitter : @KOM_I

P.S. GQのインタビュー記事を拝読しました。白いベルトを10年も締めていらっしゃるそうで、よりいっそうイメージが固まりました。

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