2010/03/08 00:00

sigiriyaは非常に好きなバンドだったのですが、2005年頃に縁あって私が3代目ドラマーとして加入することになりました。その頃から石川征樹とより深く付き合うようになったのですが、普段話さないような彼のルーツに迫ることが出来て、私個人としても非常に楽しいインタビューでした。彼は富山市出身ですが、中心部からは少し離れたまわりは緑だらけの自然一杯の所で育ち、今も金沢の静かな川沿いに住んでいて、そんな環境がギターの音にも表現されているのではないかと感じます。ソロ・アコースティック・ギター・アーティストの中でも独自の世界観というか、宇宙観を感じさせる彼のライブ、音源を是非チェックして欲しいと思います。佐野観との即興録音アルバムもototoyで配信されます。

EVENT REPORT

今回も金沢のイベントを紹介します。

今回は金沢EIGHT HALLで行われたtoeのライブをチェックしました。金沢のライブ・サポートを務めたのはepochz(エポーチ)。epochzはファッション、ミュージックやアートを独自のセンスで金沢に紹介するアンテナ・ショップとして常に最先端を走り続けてきたお店です。会場はメジャー・アーティストのライブやクラブとしても有名な老舗のEIGHT HALL。この日は凝った空間作りで、普段のEIGHT HALLとは全く違う雰囲気を作り出していました。フロアの階段を上ると薄い白い幕、天井からは無数のロープが垂れ下がり、フロアの中央に置かれたバンド・セットを客が取り囲む。そしてそれを映し出す壁面のスクリーン。地明かりのみの照明が、生々しさをより浮き彫りにしていました。

演奏中はプレイを食い入るように見ている者、リズムに身を委ねている者、音と酒に酔いしれている者、それぞれがそれぞれの楽しみ方でこの空間を楽しんでいました。ツアー・ファイナルということもあってか、アンコールもたっぷり演奏してくれました。会場作りとtoeのテンションとが相まってオーディエンスはtoeの音をより近くで感じる事ができたことと思います。

金沢レポの第三回いかがでしたでしょうか? 感想、ご意見など、Twitterやってますのでsanchankanazawaまでお願いします。それでは第四回も読んでいただけると嬉しいです。

文 : さんちゃん
取材協力 : 石川藍 / ET
PHOTO : datsu

PROFILE

金沢のさんちゃん(スリー) : 大阪出身、10代でひきこもりと放浪を経験し、フリーター時代にBaconにドラマーとして参加。僧侶になる為3年ほど音楽活動から離れる。その後金沢の大学に入学しバンド活動を再開。当時金沢JAM Bandシーンを牽引していたsigiriyaへの加入、A(c)のサポートをはじめ金沢の多数のバンドを渡り歩き、現在はフカチャントサンチャンズ、AC&Three、noidのメンバーとして活動中。また、THREEHOUSE RECORDS代表して主催イベント"connecting"を金沢で開催し続けている。
趣味は、バイク収集、パソコン収集、スピーカー収集やその他収集。

[コラム] 石川征樹

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