LIVE REPORT"Return To The Liquid"

シアター・ブルックが活動休止を宣言したのが2007年の終わり。以後、佐藤タイジはソロやTheSunpauloなどでの活動を行なってきた。だが、どんな時にも佐藤タイジは「シアター・ブルックの佐藤タイジ」。周囲も本人もそう感じ続けてきたのではないだろうか。
そして、2009年の終わりに二年ぶりのコンサートで復活。場所はラスト・ライヴと同じ、恵比寿リキッドルーム。シアター・ブルックが動き出せば、必ず、戻ってくる人々がそこには戻ってきた。踊り、歌い、騒ぐために。
二年間で変わったものはあっただろうか。しいて言えば、捨てるべきものは捨てて、絶対になくてはならないものだけを残した。絶対に変わりようのないものだけを残した。そして、バンドとしてもう一度、スタート・ダッシュを切った。そんな感じにも思えた。

photo by Naoaki Okamura

佐藤タイジ(ボーカル・ギター)、中條卓(ベース)、エマーソン北村(キーボード)、沼澤尚(ドラムス)。変わらぬ四人。佐藤タイジはステージで、それぞれを紹介するごとに「ナンバー・ワン、ナンバー・ワン、文句ある? 」と繰り返した。心底、惚れ抜いたメンバーを集めたバンド。最高のバンド。それがまた集まることができたのだと。
ロック、ブルーズ、ファンク、ラテンやレゲエ…そんな音楽の熱い血のたぎる部分を自分達なりに煮詰めなおした絶妙のグルーヴ。その凝縮感はさらに増したかもしれない。このメンバーだからこその呼吸。さらにはユーモア。後半は「涙の海」、「ありったけの愛」といったお馴染みの曲がどんどん繰り出されて、会場をヒート・アップさせる。そして、腕をふりあげた佐藤タイジのギター・ソロが、みんなの夢を乗せて宙を舞う。

photo by Naoaki Okamura

そう、世界には沢山の素晴らしいギタリストがいるけれども、こんな幸福感に溢れたギター・ソロを弾くのは佐藤タイジだけだといつも思う。いや、違うな、「シアター・ブルックの佐藤タイジ」だけだと思う。それが帰ってきた。そして、2010年代のパーティーは始まった。(text by 高橋健太郎)

NEWS

・復帰第1弾シングル「裏切りの夕焼け」リリース
2010年2月24日発売
作詞 : 佐藤泰司 / 作曲 : 佐藤泰司 編曲 : THEATRE BROOK
1 裏切りの夕焼け(3:24)
2 未来を今(6:08)
3 裏切りの夕焼け-TV Size Opening Ver.- (1:35)
4 裏切りの夕焼け-TV Size Long Ver.- (2:01)
5 裏切りの夕焼け-Karaoke Mix-(3:24)
M3、4は期間生産限定初回仕様盤のみ収録
※OTOTOYでは「裏切りの夕焼け」の販売は致しません。ご了承ください。

LIVE SCHEDULE

LIQUID HEAVEN ver.6
2010年4月29日(木、祝)@恵比寿LIQUIDROOM
w / Dachambo / Majestic Circus / RAZOKU / a-fank syndicate
Open / Start 15:00
Fee : ¥3,500(ドリンク代別/All standing)

チケット先行WEB予約はこちら
チケットぴあ 0570-02-9999( Pコード348:839)
ローソンチケット 0570-084-003 ( Lコード78335)
イープラス
CN プレイガイド 0570-09-9999
GANBAN 03-3477-5710(店頭販売のみ)
主催 : HOT STUFF PROMOTION
企画・制作 : DOOBIE
協力 : SMASH
more info : HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999

ARABAKI ROCK FEST.10
2010年5月1日(土)、2日(日)@みちのく公園北地区 エコキャンプみちのく(宮城県柴田郡川崎町大字川内字向原254番地)
5月1日(土)Open 9:00〜End 21:30
5月2日(日)Open 8:00〜End 21:30
※5月1日(土) 22:00〜キャンプファイヤー・ライブ開催予定
(キャンプファイヤー・ライブは、2日通し券とキャンプ・サイト券の両方をお持ちの方がご参加頂けます。)

Fee:
2日通し券 : ¥14,000 2日通し4人券 : ¥48,000
5月1日券 : ¥8,000 5月2日券 : ¥8,000
企画 : ARABAKI PROJECT
制作 : ジー・アイ・ピー
official site

THEATRE BROOK

1986年にVo,Gである佐藤タイジが中心になって結成、95年エピックレコードよりメジャー・デビュー。95年にBassの中條卓、96年にKeyboardsのエマーソン北村、97年にDrumsの沼澤尚が参加し、様々な遍歴を経て、現在のバンドに近い形となる。アルバム等も勢力的にリリースを重ね、FUJI ROCK FESTIVAL、RISING SUN ROCK FESTIVAL等様々な大型フェスを大いに沸かせる。2005年にフォーライフ・ミュージックエンタテインメントに移籍。2007年12月、恵比寿リキッドルームを最後に2年間の活動休止を発表。その言葉通り、2009年12月27日にリキッドルームで再始動ライブ”Return To The Liquid”を敢行。2年間の個々の活動を経て成熟したプロフェッショナルな世界観が、この夜に集結。エネルギッシュでパワフルなロック魂を音にのせ、会場のオーディエンスを熱狂させた。2010年2月24日ニュー・シングル「裏切りの夕焼け」をリリース! 現在ニュー・アルバムを制作中。

中條 卓 TAKASHI NAKAJO(B)
THEATRE BROOKのサポート・ベーシストを経て、95年に正式加入の、エレクトリックもウッドも使いこなす実力派プレイヤー。バンドの精神的な支柱であり、佐藤タイジと共にバンドのアレンジや方向性を担う、まさに“ザ・ベース マン”と言えるクールな存在感を持つ人物。また、2003年よりCOUCH、2007年より永井”ホトケ”隆率いるblues.the-butcher-590213のメンバーとして沼澤 尚と共に活動中。また、Leyona、浅井健一 等ソロ・アーティストのレコーディング、ライブ・サポート・ベーシストとしても活躍中。
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佐藤 タイジ TAIJI SATO(Vo,G)
圧倒的なカリスマ性と他に類を見ない独自の感性を持ったギター・サウンドでTHEATRE BROOKのサウンドを牽引し、作詞、作曲を担当する。思わず口ずさんでしまうPOPセンスは、近年更に磨きがかかる。また、別ユニット“Sun Paulo”<サンパウロ>(メンバー:佐藤タイジ+森俊之)の活動も積極的に展開し、2009年4月にリミックス・アルバム、更に6月にオリジナル・フル・アルバム「One People」をリリース。サンパウロ主催イベント「WISDOM」なども継続的に開催している。他にもケミストリーやレヨナへの楽曲提供、櫻井 敦司、MCUや井手麻里子への楽曲提供&プロデュース等、幅広く活動を展開する。

沼澤 尚 TAKASHI NUMAZAWA(Dr)
大学卒業後、LAの音楽学校PITに留学し、卒業後は同校講師に。チャカ・カーン、ボビー・ウーマックやシーラE.などと活動、〈13CATS〉で4枚のアルバムを発表、日本ツアーも行なう。日本国内でも90年頃より活動を開始し無数のアーティストの作品やツアーに参加し、97年からTHEATRE BROOKに加入。99年に初ソロ作『THE WINGS OF TIME』,2000年にアーチスト本『THE SEVENTH DIRECTION』を発表。その後国内に活動を移し、現在は自己の活動とTHEATRE BROOK、OKI DUB AINU BAND、blues.the-butcher-590213を中心に、Leyona、iLL、MARCOS SUZANO、EXPE、内田直之、勝井祐二や安藤裕子らと共に活動する。目を見張るパフォーマンスでオーディエンスを魅了してやまない、日本を代表するスーパー・ドラマー。
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エマーソン北村 EMERSON KITAMURA(Key)
80年代末に「Jagatara」や「Mute Beat」に参加して以来、常に個性的なシーンでアーティストのサポートを続けてきたキーボード・プレイヤー。少ない音数でグルーヴを出す確実な演奏と、レゲエやニュー・ウエーブなどD.I.Y.な音楽を出発点としながらもフォークからアバンギャルドにいたる幅広い音楽を理解する愛情あるその姿勢が、メジャー/アンダーグラウンドを問わない多くのアーティストやリスナーから支持されてきた。更に、バンド・サポートでの活動と並行して、古いキーボードとリズム・マシンだけの一人プロジェクト「エマーソン北村ソロ」も行なっており、全国のカフェから大きなフェスさらにはフランス・パリまで、ライブの足跡を残し続けている。
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by 金子 厚武
 
筆者について
BB (Reviewed by Kentaro Takahashi)

本名:高橋健太郎プロデューサー、ジャーナリスト、選曲家など。高橋健太郎 文筆家/音楽制作者 評論集「ポップミュージックのゆくえ〜音楽の未来に蘇るもの」がアルテスパブリッシングから発売中。http://tinyurl.com/2g72u5e twitterアカウントは@kentarotakahash

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