『どう?』対談 : 鈴木博文と猪爪東風──ムーンライダーズのベーシスト、鈴木博文が放つ“大改革”な作品

今回のサウンド・プロデュースをた手掛け猪爪東風(ayU tokiO : 写真左)と鈴木博文(写真右)

ムーンライダースのベーシスト、そして鈴木慶一の実弟でもある鈴木博文の13枚目のソロ・アルバムがここに完成した。鈴木博文自身が主宰するレーベル〈METROTRON RECORDS〉、記念すべき30周年目を記念するアルバムでもある。そのタイトルとはずばり『どう?』。サウンド・プロデュースには、the chef cooks meのギタリストやMAHOΩでのソングライターとしての活動を経て、現在ソロ・ユニット、ayU tokiOで活躍する猪爪東風を抜擢。鈴木博文の、その長いキャリアを経てのリリースでありながら、世代を超えた新たな一歩を意欲的に踏み出している。OTOTOYでは本作をハイレゾ配信するとともに、鈴木博文、そしてサウンド・プロデュースを行なったayU tokiOこと猪爪東風にも登壇してもらった、岡村詩野の仕切りで対談をお届けしよう。


鈴木博文 / どう?(24bit/48kHz)

【Track List】
01. 天国の監獄
02. 突然の平凡
03. 5月の牛
04. Breakwater Man
05. 快感の形
06. 捨てたもんじゃない世界
07. 膝頭の住人
08. 湖沼にて
09. 崖
10. どう?

【配信形態 / 価格】
24bit/48kHz WAV / ALAC / FLAC / AAC
単曲 278円(税込) / アルバムまとめ購入 2,500円(税込)

対談 : 鈴木博文 x 猪爪東風(ayU tokiO)

もうこれは大改革と言っていい。60歳を過ぎてなおもここまでの冒険ができてしまうその心意気と豊かな包容力に、もう“天晴”の二字しか浮かんでこない。 ムーンライダーズのベーシストであり、実際に最年少ゆえの末っ子的存在ながら、その圧倒的なセンチメントを抱えたソングライターとしてバンド内はもとより、ソロとしても他に類をみない存在感を放つ鈴木博文。背中を丸めながら静かにベースを弾く姿、少しだけ自嘲気味に微笑む横顔は、実兄・鈴木慶一とはまた違う、クールでニヒルという言葉がピッタリくる。そんな鈴木博文の新作が大改革を巻き起こしているのだ。ニュー・アルバム『どう?』は、まさに“こんなのもどうですか?”と聴き手にズバリと提案してくる目の覚めるような驚きを纏った1枚。甘いビブラートのかかった歌と叙情性あるメロディ、ゆらぎを伴った風合いあるコード進行は、「くれない埠頭」「大寒町」といった曲を送り出してきた、あのいつもの博文節。だが、演奏とトラック、アレンジは、“どう?”なんて奥ゆかしいもんじゃないのだ。
サウンド・プロデュースを担当したのはayU tokiOの猪爪東風(いのつめ・あゆ)。昨年発表されたアルバム『新たなる解』で、ポップ・ミュージックの歴史を踏まえつつ、技巧とトリックに走り過ぎることなく、それでもメスを入れていこうとする野心をスマートに聴かせてくれたそんな猪爪が、自分の親よりも年上という博文の作品を一手に引き受けてみせた。博文にとっても初めてと言ってもいい圧倒的に世代の離れた、まだ30代前半の猪爪にソングライティングとヴォーカル以外の全てを任せたことは大きなチャレンジだったはずだ。きっかけになったのは、昨年暮にリリースされたムーンライダーズのトリビュート・アルバム『BRIGHT YOUNG MOONLIT KNIGHTS -We Can't Live Without a Rose- MOONRIDERS TRIBUTE ALBUM』にayU tokiOも参加したことだったそうだが、さて、そこに博文は何を感じ、何を求めて猪爪にオファーをしたのだろうか。
博文主宰のレーベル=METROTRON RECORDSの30周年記念の1枚だが、31年目以降の新たなるステージを予見させるにふさわしい1枚でもある『どう?』。博文が思うがままにヘアカットされているジャケット写真さながらに、ぜひ、聴いている貴方もその大改革を味わってみてほしいと思う。

取材 & 文 : 岡村詩野

“まな板の上の鯉”になりたかったから(鈴木)

猪爪東風(左)と鈴木博文(右)

──そもそも、誰と組むかという話の前に、新しいアルバムの制作自体は予定していたのですか?

鈴木博文(以下、博文) : それは、もう、ね。曲も基本的に年がら年中作ってるし。あと、今年2017年は、ぼくがやっている〈METROTRON RECORDS〉の30周年という節目もあって、今までと同じアルバムの作り方じゃないやり方がないかな、同じことしたくないな、と思っててね。過去に12枚も作ってるとやっぱりガラッと変えたくなる。でも、ぼくは、ほら、鈴木慶一と違って、毎回毎回コンセプトみたいなのを考えて作るタイプじゃない。それでも変えたいと思って。前に作った『後がない。』(2014年)でも変えてみたんだけど、今思えばそれほど大きな変化じゃなかったからね。本当にガラッと変えるにはどうしたらいいか? って。この1年ほどの間、ずっと考えながら曲を作っていたんです。“まな板の上の鯉”になりたかったから、誰かサウンド・プロデューサーを迎えたいなあと思ってね。曲と歌詞をちゃんと残しながら、プロダクション面をね、大胆に変えてくれる人いるかなあ、と。

──具体的なイメージはあったのでしょうか?

博文 : それが全然なくって。一応、候補を何人か考えてはみたのね。直枝くん(政広。カーネーション)とかね。でも、直枝くんじゃ世代的にも距離的にも近過ぎるっていうか、政風会ってのもやってるわけだし。鈴木慶一って案もあった。でも、それじゃあもっと近過ぎる。で、結局思いついて挙げてみた人ってみんな自分の5歳前後の範囲なんだよ。今回はもっと思い切って枠を広げたかったから、いっそ30代くらいの人で誰か…… と思って探してみたの。そしたらいるんだよね、すごくヘンなことをやってる面白い人が。スカートの澤部渡くんとかもすごくいい。いい曲書くよね、ちゃんと歴史を受け継いだ正統派ポップスとして。そういう過程で出会ったのが、東風くんだった。ちょうどムーンライダーズのトリビュート盤(『BRIGHT YOUNG MOONLIT KNIGHTS -We Can't Live Without a Rose- MOONRIDERS TRIBUTE ALBUM』)が制作されている途中の頃でね。東風くんは普通なら誰もやらないだろう「ディスコ・ボーイ」をとりあげてる。それだけでも注目に値するのに、それをチラと聴かせてもらったら、ヘンチクリンにしていてものすごく面白かったんだよね。

猪爪東風(以下、東風) : (苦笑)

博文 : でも、ぼくと東風くんはそれ以前に二度ほど会ったことがあってね。ベースの修理を彼にしてもらったことがあるんだ。彼はリペアの仕事もやっているでしょ?

東風 : それってもう2年くらい前ですよね。知り合いづてに博文さんからの修理の話がきてとてもうれしくて。てっきり博文さんがずっと使っているFENDERの70年代のジャズ・ベースの修理なんだろうなって楽しみにしていたんですよ。そしたら、FENDER JAPANの比較的新しめの青いラメのベースだったんで結構ガッカリした覚えがありますね(笑)。

博文 : そっちは確かにムーンライダーズでずっと使っているヤツで、修理してもらったのは普段、アートポートとかで使っているヤツなんだよね。激しく弾いて壊しちゃっても、まあ、いいやって感じの。

東風 : 博文さんってグレッチを持ったりする、ライダーズの中でもオシャレ担当だってイメージがあったから、ああ、こういうのも弾くんだなって(笑)。ただ、その修理を引き受ける時も、夜にアトリエの軒先で受け取っただけだったのでちゃんと話せなくて。

博文 : 暗がりで一瞬だったものね。その時はまだぼくも東風くんの音楽のことも活動も全く知らなかったんだ。で、去年の12月に、ayU tokiOをライヴで初めて聴いて。やっぱり面白いなあって。3人なんだけど、よくこれだけの音圧でこれだけ面白いことができるなあって。その時にチラリと、また暗がりで会ったのが二度目。でも、その時には既にライダーズ・トリビュートの「ディスコ・ボーイ」を聴いてたから、「なんでこんな曲とりあげたの?」って訊ねたのを覚えてるよ。

東風 : そうでしたね。ぼくが最初に聴いたムーンライダーズのアルバムって『モダーン・ミュージック』だったんです。もちろん後追いですけど。江口寿史の漫画が好きなんですけど、作品の中にライダーズのネタが結構出てくるじゃないですか。それで、どんな音楽なんだろう?って興味を持って聴いたのがきっかけでした。だから、トリビュートの話をいただいた時にも、やるなら『モダーン・ミュージック』からどれか1曲…… ってことは決めていました。じゃあ、なぜ「ディスコ・ボーイ」だったのかっていうと、まず最初に演奏する際の編成を頭の中で描いていたので、それをあてはめてピッタリとくる曲ということで選んだんです。こういう弦のアレンジを加えたいな、こういうギターを弾きたいなってところから選んだのが「ディスコ・ボーイ」だったんですね。

博文 : ほんと、あれはおもしろかった。で、ぼくの中でもいろいろ頭の中でアルバムをやってみてもらったらどうなるだろう? って想像して。で、今年のお正月にこの(湾岸)スタジオに呼んだんだよね。

東風 : その時は「2曲やってください」みたいな感じでしたね。

博文 : そう。正直な話、もし面白くなかったら半分は他の人に… ってことも考えていたの。鳥羽修くんも「やりたい」って言ってくれてたからね。ところが、東風くんのアイデアって、ひねくれ方が、もう、予想がつかない感じだった。ぼくと同じ世代だと、同じようなものを聴いてきたっていうのもあって、展開やアイデアが読めちゃうところがある。でも、東風くんのは読めない。一緒にその場で会って作業をするようなことは今回全然やらなくって、データの交換で進めていったんだけど、そのやり方もすごく新鮮だったんだよね。だから、じゃあ、この路線で他の曲も… ってことに決めたの。

実は(鈴木博文さんの過去作は)聴いいたことがなかったんです(猪爪)

──東風さんは博文さんの過去のソロ作品についてはどう感じていたのですか?

東風 : いや、実は聴いたことがなかったです。

博文 : それがよかったんだよね。

東風 : 「大寒町」は、ぼくの作品でミックスをしてくれている森(達彦)さんから聴かせてもらっていたんですけどね。でも、その「大寒町」っていう言葉の使い方、というか独自のボキャブラリーがおもしろいなあ、自分にはないなあって思っていて。独創的ですよね。あの曲って博文さんが最初に作った曲なんですよね?

博文 : 厳密に言うと、その前にもう1曲あるんだけど… それは恥ずかしいから言わない。

東風 : (笑)つまり最初から独創的だったってことじゃないですか。それってすごいなって思って。でも、本当に申し訳ないんですけど、最初はそんな感じだったんです。

博文 : そのくらいぼく個人の作品にはフラットに接してくれたのが却ってよかったけどね。でも、このスタジオにお正月に来てもらった時も、作業らしきこととかって全然しなかったね。

東風 : お茶飲んで終わり、みたいな(笑)。

博文 : 実際に話してみて「お、やっぱりいいな!」って思ってたんだけどね。顔を見て話してわかることってあるじゃない? で、こりゃいけるな!って。

東風 : でも、ぼくとしては2曲だけだろうと思って、それを完成させて送ったんですけど、「じゃあ、次の曲」とかって3曲目がぬるっと送られてきた(笑)。

博文 : 小出しにね。ま、こっちも歌詞がまだできてないとか、そういう問題もあったからね。一気に全部って渡せない状態だったりして。

東風 : ああ、最初の2曲を気に入ってくれたんだなって。「いいですね~」って返事しかなかったから大丈夫かなとは思っていたんですけど、ぼくとしてはとても楽しい作業だったから、結局10曲丸々やらせてもらえて嬉しかったですね。

博文 : ぼくとしてはもう丸投げ。好きなようにやってってことしか言わなかった。そのくらい東風くんのセンスを信用していたし、実際に送ってきてくれたものがおもしろかったんでね。

東風 : ただ、ぼくはヴォーカルだけは手を入れなかったんです。というのも、最初にこのスタジオに来た時、年季の入ったRODEっていうメーカーのマイクが部屋に吊るしてあって。それを見た時に、こういう環境で録音した歌は、触っちゃいけないなって思ったからなんですね。実際、最初に送られてきた2曲は歌の音圧も音量も見事なまでに同じで。

博文 : 偶然だよそれ。

東風 : ここに最初に来た時に、『後がない。』と『凹凸』(2008年)のCDをいただいていたんですけど、ぼく、それも敢えて聴かなかったんですよ。聴いてしまうと意識して合わせにいってしまいそうだったから。例えば、ムーンライダーズのレコーディング・エンジニアとかで作業されてきた、森(達彦)さんに話を聞いたりしました。どういう感じで録音してきたのかとか。

博文 : でも、誰とやっても毎回基本丸投げなんだよ。ソロはね。そのくらいやって音楽っておもしろいと思うからなんだよね。自分がゼロから曲を作ったわけだから、そこから先は制作パートナーに任せた方がおもしろいじゃない? だから、ソロって言ってもユニットみたいなところがあるんだよね、ぼくの場合。先に渡すのは音のみ。譜面もコード譜も歌詞もないの。だからいろんな解釈ができる。いろんな解釈があっていいと思っているから。

東風 : ぼく、もともとコード譜でどうのこうのって音楽のやり方をしてこなかったですし、メロディひとつとってもいろんなコードをつけられるなって思っていたので、なくても大丈夫でした。どうやってトラックを重ねていくのか計画する作業も楽しかったですね。それこそ「ディスコ・ボーイ」をやった時とかもそうだったんですけど、リズム・ボックスにハマっていた時だったんで、それをどうやって使おうかとか。

東風くんには驚かされっぱなしだから(鈴木)

──リズム・ボックスにハマったのには何かきっかけがあるのですか?

東風 : 去年『新たなる解』を出した後、意識が「大人数でライブで演奏する音楽」ではなく「自分一人でスタジオで作る音楽」という方向に向かったんですね。そんな時にリズム・ボックスというのがすごくぴったり来たんです。イメージは部屋の中で完全に録音が完結するようなサウンド…ですね。アナログ回路のシンセとかリズム・ボックスをよく使うようになりました。「ディスコ・ボーイ」でもそういう楽器をたくさん使っているんですけど、博文さんに、あの曲でぼくが使ったメロトロンで出したトランペットの音が面白いって言ってくれたのが嬉しくて。自分もそこに情熱を注いだので、わかってくれて嬉しいなあって。そういう意味では、今回の博文さんのアルバムは70年代のプログレッシヴ・ロック……というよりケヴィン・エアーズとか……カンタベリーですね。そういう感じをサウンド面では少しイメージしてみました。ギターはレスポールで、オレンジのアンプで録って…みたいな。実際、パトゥとかをよく聴いていました。オリー・ハルソールな気分を持ってやってました(笑)。

博文 : そうなんだ! そんな話全然しなかったね。

東風 : ぼくからは、やまがたすみこさんとムーンライダーズが一緒にやったライヴ盤の話しかしなかったですから(笑)。

博文 : でも、なんとなくこんなイメージなのかな? っていうのは気づいていたけどね。

東風 : すぐ勘づかれちゃいますよね。60年代、70年代の音楽を実際にその時代に聴いてきている博文さんには自分の知識じゃ太刀打ちできないわけですから。

博文 : でも、東風くんには驚かされっぱなしだから。こないだ一緒にライヴやった時なんて、ジョニー・ウィンターみたいなギターを弾くんだもん! こういう面もあるのかってねビックリしたね。

東風 : ああ、なんかそういうのも好きなんですよ。ジェフ・ベックの『ワイアード』みたいなギターって憧れますよ。大好きです。

博文 : 東風くんってバート・バカラックみたいなポップスをちゃんと作れる人ってイメージがあるじゃない? でもそれだけじゃないんだよね。しかも、ライヴだと毎回違う。ギターのリフとかも。すごく多くの引き出しを持ってるんだよね、東風くんて。だから、結局今回全曲をお願いすることになっても、ひとつひとつ発見が多かった。データの交換で完成させるやり方だったんだけど、それが却って面白くもあったね。

──そういう別々の作業の中で苦労した部分はありましたか?

東風 : いや、それが全然苦労もなかったし、もめたりすることもなかったし。とにかく基本的には「いいですね~」って返事が返ってくるだけ(笑)。ヴォーカルをいじらないようにしていたことで苦労することも全くなくって。

──博文さんのヴォーカルはビブラートも強いし、演奏との組み合わせが難しそうな印象もありますが、そこにも難儀することはなかったと?

東風 : というか、博文さんの声はどういう音を乗せても全然負けない声なんです。抜群の声です。 今回、サックスをNoahlewis' Mahlon Taitsの森田文哉さんにお願いしたんですけど、その森田さんとも話をしていたんです、こういう音でも歌詞がちゃんと伝わってくるし、おもしろい歌詞だよねって。ビブラートもR&Bとかブラック・ミュージックの人のものでもなくて独特で…… そもそもあのビブラートのスタイルは誰の影響から来たものなんですか?

博文 : 影響ってのは特にないけど、まあ、好きだったのはドノヴァンとジョン・レノンだよね。

東風 : ああ、高低差のあるウゥ~ウゥ~ウゥ~ウゥ~…って感じの! でも、まったくブレないですよね。波形で見てもブレがない。

博文 : 前のアルバムの時には原口くんに「ビブラートが多すぎる!」って指摘されて、少し直したんだよ。せめて「ダブルにしてくれ」とかね。

東風 : ダブルでも同じように揺れますよね(笑)。ピッチの部分じゃなくて揺れるスピード感が一緒。だから、ゴチャゴチャにならない。

博文 : 他の人が一緒に歌わない限り、ゴチャっとはならないんだ。

博文さんの音楽こそセンチメンタルでしかないじゃないですか(東風)

東風 : そして歌詞が独特ですから、もう圧倒的な存在感が歌にある。ぼくらの世代で“防波堤”なんて単語、歌詞に出てこないですもん(笑)。でも、本当に素で言うんですよね、“防波堤”って。

博文 : 言うよそりゃ! すぐそこに防波堤があるんだもん。

──ここ『湾岸スタジオ』は海が近い場所ですもんね。

東風 : そこが同じ東京でも違うなって思いますね。ぼくも博文さんも東京ですけど、博文さんは川の向こうはもう神奈川ってところの東京の南の端で工業地帯。ぼくは逆に埼玉が近いエリアで新興住宅地。福生とか三多摩とかの西東京に近い感じですね。

博文 : このへん、初めて来た時どう思った?

東風 : あ、でも、ぼく、大田区に住んでたこともあって。御嶽山駅周辺。その時に大家さんにいろいろ昔の話を聞かせてもらったことがあるので違和感もなかったですし、歴史がある感じがいいなって。そういうカルチャーの違いが面白いなって気がしますね。ぼくの生まれたあたりはもう完全なベッドタウンですから。高い建物がたくさん建っちゃうけど、でも、ここらへんは建物が低いですよね。

博文 : でも、東風くんの音楽はセンチメンタルだよね。高層マンションがたくさんある感じじゃないよね。ハードでもないし。

東風 : 博文さんの音楽こそセンチメンタルでしかないじゃないですか。 グッときちゃう感じが、言葉で説明されるより、単語そのものとかメロディとか歌で、もう先にきちゃう。「五月の牛」とかって単語だけでもう…ね!

博文 : ありがとう! 東風くんの音楽は、言葉とリズムかな……あと、メロディの乗せ方もね、洒落てるよね。でもヘンチクリンなんだよな。この後のツアー…東京でのライヴは一緒にやってもらえるみたいなんだけど、これで終わることなく、また次の機会もなにか一緒にできたらいいなと思ってるよ。

東風 : うれしいです! ぜひ!

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V.A. / BRIGHT YOUNG MOONLIT KNIGHTS -We Can't Live Without a Rose- MOONRIDERS TRIBUTE ALBUM

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ayU tokiO / 新たなる解

『どう?』のプロデュースを手掛けた、ayU tokiO、約1年前にリリースされた2016年のアルバム。ヴォーカル、演奏、ソングライティング、ストリングス/ホーン・アレンジ、エンジニアリングまで手掛ける異才。ひねった言葉使いと、意外にストレートなポップ・ミュージックの情景がこだまする。

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THE MOONRIDERS / Ciao! Mr.Kashibuchi THE MOONRIDERS LIVE at NIHON SEINENKAN 2014.12.17(24bit/48kHz)

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PROFILE

鈴木博文

実兄である鈴木慶一の影響を受けて音楽活動を開始。鈴木慶一と交流があった、あがた森魚のステージやレコーディングにミュージシャンとして参加するようになる。75年、鈴木慶一を中心としたバンド、ムーンライダーズが結成されると、オリジナル・メンバーとして参加。バンドでの活動を中心に、80年代にはMio Fou、アートポート、政風会といったソロ・ユニットでも活動する。87年にメトロトロン・レコードを設立。自身のソロ・アルバムのほかに、カーネーションやグランドファーザーズなど、様々な若手アーティストの作品をリリースした。

主宰レーベル : METROTRON RECORDS公式サイト

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